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こんにちは。
カネダです。
今回は「最近の新規販売員採用」に関して。
現在、店舗面接・採用まで店舗判断におまかせする企業が増加しているのではないでしょうか?
自店に関しては欠員がないものの、他店・他ブランドは欠員状態が相次ぎ、人手不足が後を絶たない状況なので、他店の人員の面接をする機会がよくあります。
弊社では4〜5年前から中途の場合「会社採用」から「店舗採用」に変更され、面接官としての経験はそこそこあるのですが、店舗面接開始した当初の「応募者」と現在の「応募者」の違い(ギャップ)があり、自分なりの違和感があります。
また、それに加え企業側の「人事制度」にもそもそも問題があると考えますので、今回はそこの問題点について触れたいと思います。
◯「服が好きで…」の志望動機は実はNG
面接官「なぜ、弊社を志望されたのですか?」
応募者「服が好きで…携わってみたい」
と応募者全員が口を揃えたかのように、志望動機を伝えてきます。別に間違ってませんが、「そうでしょうね〜だから面接受けようと考えたんでしょうし、別に他社でもいいんじゃないの?」って心の中の自分がいつも言ってます。
では次の質問、
面接官「なぜ弊社のブランドを志望されたのですか?」
応募者「学生時代(以前)から○○ブランドの服が好きで…お客様に良さを伝えたい」
出ました。2回目の「服が好きで…」。この質問の「好き」も間違いではないです。また、この質問に対しての方が受け入れやすい回答かもしれません。
「それ以外は何もないの?」「応募者みんな言うてくれてますよ」ってまた心の中の自分が言います。
正直、全く動機が伝わってきませんし、本当に受かりたいのか疑問です。店舗面接を開始した当初は「アパレル業界」がまだ人気があったのか「個性」や「将来性」などの視点から、説得力ある志望動機が聞けたものです。現在は、時代の背景の通り「アパレル業界」の人気下降が原因なのか、「個性」や「将来性」といった具体的な志望動機が聞けない応募者が「ただ興味あるから受ける」みたいな感覚で面接を受けに来ていると感じます。一部の方はそんな事はないと思いますかが、つくづくニュースなどで目にする「アパレル業界の求人」=「アパレル販売員」は低迷している現状なのかと。。。
企業側の「採用基準」にも問題があるのも事実です。
面接官をする身としては、「だからといって「採用基準」を下げるつもりはない」のです。「誰でもなれる」みたいな職種にはしたくない。そもそも、少なからず自分の店舗にはそんな志の「販売員」にお客様を接客して欲しくない。それに、アパレル販売員の「存在価値」が解らないのであれば受けに来なくていいし、互いに面接の時間が無駄なだけ。
◯「欠員補助」を脱しない、企業側の腐敗した「人事制度」
面接に受けにくる応募者も応募者ですが、この問題は企業側の「採用条件」にも問題があると考えます。特にSPA企業です。
「時給制」「契約社員」「準社員」などの臨時的な「アルバイト・パート」とほぼ変わらない雇用形態。会社視点で言えば、いつ辞められるか解らないから「信用」できるまでは「正社員雇用」はできない理由は解らなくもない。手当・保険・税金など負担しなくてはいけない事も多いので、「リスク」は大きい。
自身は企業の社長でもないし、人事部でもないので「正社員雇用」による「リスク」はまだまだ考えてる以上に甘いかもしれない。
しかし、ただでさえ人気低迷中のアパレル業界。「リスク」を承知の上で、雇わなければいつまでもいい加減な考えを持つ「販売員」しか生まれないと考えます。
「アパレル業界・販売員は給料が安い」
の1番多い理由で退職から他社・異業種への転職。確かに視点を変えれば、
「そんな販売員はそもそも要らない」
って感じですけどね。
でも中には、アパレル業界に入って「販売」の経験を積んで「ストアバイザー」「バイヤー」「MD」といった道筋を考えてる応募者も少なからずいます。
要するに、「ただ欠員だから雇う的」な安易に伝わる雇用条件では安易な考えをもった応募者しか来ない。
少なくとも、外資系企業によくある「月給制(要相談)」「試用期間◯ヶ月のち正社員」は最低条件として、「実績評価+インセンティブ」などの「販売員」として価値あるシステムを作れば、まだ熱意のある応募者が受けにくるはず。
「そんなに簡単に受かるもんじゃない」「誰でもできる仕事じゃないよ」
的な販売員の「価値」ある表現を特にSPA企業は雇用条件を提示し、それに合う雇用形態に見直した方が良いと考えます。
また、現役の私達「販売員」も魅力ある職種としてアピールし続けなければいけません。
だから、自身はこの「Topseller.style」の一員になりました。
「Topseller.style」の一員としてアパレル業界の「販売員」の魅力を伝えていける存在でありたい。
そういった志の人間が一人でも多く増えればきっとこの業界も良くなる事を信じ、本日も微力ながら現場で頑張っていきたいと思います。
※自身は経営者ではないので一部甘んじる考えを述べてると思います。ご容赦下さいませ。
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