服作りとファッション、その二面性

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今日のタイトルは、Topseller.styleというメディアの中で、このことに言及すべきかどうかというところなのですが。

東コレこと、AMAZON Fashion Week TOKYOも始まり、ショーは落ち着きつつも今月いっぱいは展示会やイベントが盛りだくさんですね。

 

インフルエンサーというわけでもないし、メディアでのライティングはありますが編集部の人間というわけでもないので、今回も呼んでいただいた展示会やショーにだけは(ありがとうございます!)ちょっとした高揚感を伴って足を運んでおります。

 

さて、最近はデビューしたてのブランドさんを含め、いろいろな方と会う機会をいただいて、個人的にもとても刺激になっていますが、わたしも専門学校を出ている身として如実に感じるのがコレです。

 

服作りとファッションが分断されている

服の作り方。

それはいわゆる、伝統的な仕様や縫い方、衿を美しくつけるには?などある種マニュアルに沿ったものをまなぶことに近い。

多くの服飾系専門学校では”デザイン科”と銘打っていてもこれを最重要としていることが多いと思います。

ですが「服を縫える」ことそれ自体はファッションと関わりある一要素でしかない。

その他のデザインに関する体系的なセオリーや表現手法などを「やっていない」とは言わないにしても、重要度がまるで違ったように感じていて、卒業後も本当に苦労した一つの要素。

ファッションデザインというのが、「服を作ること」とイコールであるというケースもあるかもしれない。

しかしほとんどはそうではないでしょう。

時代から取り残されていると評されがちなファッション業界ですが、どうやっても社会の要素に振り回されるのもファッション業界。「感じるんだ」「感性だ」というのは少々乱暴だと考えます。

 

ただしわたしも授業を受けていた身として、今のカリキュラムのまま新たな要素をプラスONするのは難しそう。

 

「裁縫」を起源とするケースが多い服飾専門学校は、このまま「ファッション」を謳う以上、体制を見直す時がきているのかなあ。というのが卒業し、業界にいる人間としての率直な意見です。

 

学ぶことへのコストが高い

 

以上の理由から、ファッションをやりたい。と考えた時に、服飾専門学校だけでは不足がでる可能性があります。

でも最近は、繊維・ファッションまわりの私塾のようなものも増えてきましたね。

ブランドを立ち上げたデザイナーさんにお会いすると、結構な確率で学校以外にそういった私塾のようなカリキュラムを受けている人が多くなってきたんです。

わたしの時代にもあったのですが、でもやっぱり行けないんですよ。笑

学費に乗っけてというのは、行きたくても行けないケースもある。

ファッションデザインを学ぶのはとてもコストがかかることに感じられました。

そこで私の場合はコレクションブランドにインターンに行くということを選んだわけですが。

でもやっぱり、ファッションを謳うなら、専門学校は「作る」以外のことにももう少し比重をおかないといけないのではと感じます。

「作る」ことや「服の構造を知っていること」と「ファッション」を考えていることその両面を捉える必要がありそうです。

モードやアバンギャルドを謳うファッション専門学校が、振り切ったコンサバティブである。ということがないようにしていきたいですね。

業界も。

 

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中溝 雪未
About 中溝 雪未 41 Articles
1990年生まれ。コレクションブランドの企画室でインターンからデザイナーアシスタントとして勤務。その後アパレルブランドで布帛・ニットをはじめとするデザイナーの経験を積み独立。現在フリーランスとして企画・デザイン・パターンを担当。 プロダクトアウトなものづくりからマーケットインまで、偏らないバランス感覚を武器に、コンセプトメイクからお客様に届くまでをディレクションするプランナーとして業界を問わず活動中。

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