「物」を忘れた虚構に生きるインフルエンサーになりたければ販売員なんて辞めてしまえ。

こんにちは、ヨツモトです。

このトプセラを読んでくれている販売員の皆さんは殆どの方が「物販」として
「物」を売っている販売員さんだと思います。

 

で、質問なんですが

「どれぐらい、自分が扱っている商品の事を勉強していますか?」

この質問にあなたは「めっちゃ勉強してて、誰にも負けないぐらい自店自ブランドの商品理解してるで」って言えます?

 

物を知らないのにどうして物をお客さんに買ってもらう事ができるんですか?

火曜担当の森野の先週の記事読んで頂きましたか?

コートの売り方、教えます。

この中にある

店内にあるコートは、品番すべて試着してください。できれば、似ているものから順番に、
感覚を忘れないうちにどんどんいきましょう。

さて、店の中にある商品

1から10まで全部着た事ある人いますか!?

さすがに「全部」って人は少ないだろうし、それこそ商品の展開数にもよるでしょう。
それに「子供服」や「服飾雑貨」を取り扱っている販売員さんもいるでしょうから
「無理やねん」ってな声も聞こえてくるのはわかっています。

でも、着れるならできるだけ着てください。
使えるならできるだけ使ってください。
商品の形、着心地だけじゃなく素材から作られ方まで。
誰にも負けないように勉強してください。

誰よりも自分が取り扱うものを知っているのは「物販の販売員」として一番必要だって事を忘れないでください。

そして、自分が取り扱う商品を誰よりも理解できれば、次に自分が取り扱う商品と
同じような商品を取り扱っている店やブランドの事を勉強するんです。

その店やブランドは、あなたが買って欲しいと思っているお客さんが訪れる店ですね。
競合店ってやつです。

あなたが仮にその競合店や競合ブランドに「移籍」したとしても、移籍した当日に
一番売れるぐらいに。

そこまで理解できて初めて「物販の販売員のベース」が出来上がるって忘れないでください。

自分が商品の「インフルエンサー」になるか、誰かを輝かす「コンサルタント」になるか。

「誰から買うか?」

今の「物に溢れている世の中」では重要なキーワードになっていますよね。

ですが「誰から買うか?」を意識するあまり「自分ブランディング」という商品にばかりに
目を向けていたり、スキルをあげる事に必死になって「私から買えばなんでもいいんです」というような

プロダクトインにもマーケットインにも引っかからない「物を置き去りにしたマーケティング」が
トレンドになってしまっている。

簡単に言えば

インフルエンサーマーケティングってやつです。

でも、常々このトプセラで僕が伝えているのは「私から買えばとりあえず大丈夫」的な
「物を置き去りインフルエンサー商法」ではありません。

僕たち物販の販売員がやらないといけないのは

「お客さんの問題を解決するために、最適で最高品質の商品を使って解決する」事です。

その最高の物を作ってくれている人たちの事を忘れてはいけません。
その最高の物を必要としているお客さんたちの事を忘れてはいけません。

最高の物を生み出してくれている人たちの為に、誰よりもその商品の事を知るんです。
最高の物を必要としているお客さんの為に、誰よりも世の中にある商品の事を知るんです。

その2つのベースをもって

お客さんにお客さんの問題を解決するスキルを買ってもらえるようにするんです。

主役は僕たちではない。

主役は「お客さん」であり「お客さんを喜ばす物」であればいい。
僕たち物販の販売員が「商品」になる必要なんてないんだよ。

僕たち販売員が目指すところは「お客さんの問題を最高の物をツールにして解決する」

そう、お客さんや物を最高に輝かすコンサルタントになればいい。

その為に、自分が輝くようになればいい。
自分だけが輝く事に必死になったって、何も手に入れることはできないよ。

 

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四元亮平
About 四元亮平 183 Articles
PLAY inc 代表/リテールコンサルタント 全力でアパレル販売員を応援するメディア「TopSeller.Style」主宰 文化服装学院リテイルブランディング科 特別講師 アパレル企業のリテールマネジメントやBMW japanなどの他業界でもセールスコンサルティングを提供し、近年はリテール販売員のDX化を推進するデジタルセールス&マーケティングコンサルティングも実施。 アパレル業界全体のリテールロイヤリティ向上を目指しwebメディア「TopSeller.Style 」の運営や文化服装学院の特別講師も務める。 リアル.デジタル.経営.ベンダー全てを経験し四方向のナレッジをカバーできるスキルが強み。