これは販売員の守備範囲ではないかもしれませんが、バーゲン時の値段の表記やPOPの表記は一考した方がよいのではないかと思っています。
「値札からの○○%引き」「○○%オフ」
という表記が主流ですが、実はこれ、安さが正しく伝わっていない可能性があります。
自分のブログで書いたところ非常に反響があったので、リライトして使いまわします。(笑)
当方はトップセラーには遠く及ばないものの、定期的に販売員として店頭に立っています。
バッタ屋が主ですが、たまに主宰者としてテキスタイルマルシェというポップアップでも店頭に立ちます。
で、バッタ屋のお客の3割~4割はこの「○○%引き」という計算ができません。
たしかに3990円の70%オフなんて暗算でするのは難しいですが、4000円に10円足りないから約4000円と見なして、0・3をかければ1200円弱とは簡単に暗算できます。
消費税を含めても1400円もあれば確実に足りるということもすぐにわかるはずです。
しかし、それをわからない人はけっこうな割合で見かけます。
あと、「半額」の計算ができない人もけっこういます。それも「ゆとり教育」を受けた若者ではなくて、ゆとりじゃない教育を受けた40代以上にも数多く存在するので、算数を教える意味があるのかと思ってしまいます。
1730円の半額を暗算で求めることはちょっと難しいと感じますが、1620円の半額が暗算でできないことは、ちょっと驚くほかありません。繰り上げも繰り下げもなく、頭から2で割れば済む話ですから。
これらの人に共通することが、手に握っているスマホの電卓機能を絶対に使おうとしないことです。一体その端末は何のためにあるのか。lineでくだらねえスタンプを送り合うためにあるのかと問いたくなります。
で、これらのことから類推すると、○○%引きという表記は、業界人にしか響かないのではないかということです。
自分のブログでも触れましたが、ユニクロとジーユーはどれほど値下げしても「90%引き」とか「95%引き」とは絶対に書きません。知る限りでは一度も見たことがありません。
「990円」「790円」「590円」
と値下げした値段だけを書いています。
お客からすると「○○%引き」というのは実はあまり関係なく、値段が自分の買える範囲に下がったかどうかが重要なのだといえます。
今夏のバーゲンは実質的に5月末から始まっており、今週あたりから本格的にスタートしました。
高額ブランドは別として、値下げ後1000円くらいになるブランドは一度値下げ表記を見直してみてはどうでしょう?
もしかすると値下げ処分品の消化率が高まるかもしれませんよ