現職に残るべき?転職すべき?目的意識を持って選択を

皆さまこんにちは!
アパレルキャリア論担当のマリです。
今回はご質問をいただくことの多い、現職に残るべきか?転職すべきか?このテーマについてお届けいたします!

そもそも転職を考えたきっかけは?

現職に残るのか、それとも転職をするのか。まず、なぜ転職を考えたのでしょうか?
転職検討理由が【現職に残ってその課題が解決できるのか】あるいは【転職で解決できる問題であるのか】を見極めることが重要です。

例えば、現在外資系ラグジュアリーブランドで販売員をしつつ将来はプレスになりたいという目標があり転職を検討している方がいるとします。
この場合、外資系のバックオフィスであればビジネスレベルの語学力が必須の場合が多いので、まずは語学力の有無によって可能性は大きく変わってきます。
語学力が乏しい場合でも、社内で欠員が発生したなどの場合公募にてチャンスが開かれる場合があります。
ただしその際、社内には同様に販売員からのキャリアチェンジを目指す方も多いので、語学力以外にもそのポジションを掴むために現在のポジションでいかに努力をしてきたのかなどが問われ、非常に狭き門となります。
(本社異動については過去吉田さんが書かれているこちらの記事を参考にされてみてください)
この方がこのまま現職に残りプレスを目指すのであれば、現職で販売員として結果を出しつつ、相当な覚悟を持って語学のスキルアップをされること、語学力が身についた時にタイミング良く公募が出るか、に賭けることになります。

目標のポジションを手に入れている人は皆リスクを覚悟し決断をしている

上記のような方がプレスへのキャリアを目指すとしたら、他にどんな可能性があるでしょうか。

①未経験でも応募可能なポテンシャル求人が出たタイミングでトライする
②アルバイトや派遣社員でプレスアシスタントからキャリアをスタートさせる
③キャリアチェンジの可能性が開けている企業へ転職し、経験のある販売職からスタートしプレスを目指す

大体この辺りは現実的に考えられる方法です。
①は現職で目指すのと同様、タイミングに賭けることとなるため長期戦となる可能性が高いです。
②は雇用形態を変えてでもまずは目標である職種に携わるという選択です。この場合、未経験でのスタートや雇用形態によって年収が下がることはほぼ確実であり、業績や仕事ぶりによってはポジションがなくなってしまうという可能性もあります。そのようなリスクはありますが実際にアシスタントからスタッフへと登用された例もあるため、職種への熱意と相当な覚悟がある場合には1つの方法です。
③は既に経験のある販売スキルを武器に転職し、その会社で希望する職種を目指すという選択です。先ほどの例であげたような外資系ラグジュアリーブランドの販売員の方であれば、語学力が求められない日系ブランド、規模が小さく社内ライバルが少ない環境、毎年社内公募があるようなキャリアチェンジの機会が開かれた企業など、同じ販売職スタートでもより目指すポジションに近づける環境で可能性を狙っていくという方法です。

いずれにしても現職での可能性と転職による可能性を天秤にかけて、自分で覚悟を持って頑張る環境と方法を選択しないことには決して目標のポジションを手に入れることはできません。
目先のことだけでなく、5年後、10年後と長期的な視点を持って決断をすることが大切です。

人生100年時代、労働寿命は長くなる

人生100年時代が到来すると、準じて労働寿命も長くなり80歳まで働くと言われています。
そんなに時間があるならと、のんびりゆっくり目標のポジションを目指すのではなく、労働寿命が長くなるからこそ、その時その時の目的への最短距離で可能性を狙うことが大切です。
その最短距離が現職なのか、それとも転職を必要とするものなのかを冷静に判断しましょう。

いかがでしたでしょうか?

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鶴戸茉利
About 鶴戸茉利 28 Articles
宮城県仙台市出身。 新卒で外資系イタリアブランドに入社。販売員として複数店舗で勤務しトップセールスとなる。 その後ファッション業界専門の人材紹介会社で主に外資系ラグジュアリーブランドのヘッドハンターとして転職支援を行う。 現在は株式会社ALL IS NEWの執行役員として、人材部門の責任者を務めている。 その他、文化服装学院の講師業、コミュニティスナック「BANQUET CIRCUS」のママ等、幅広く活動中。