コロナウイルスの打撃を受けたアパレル店舗の本当の現状を、本社の人間に知って欲しい

みなさま、こんにちは。

現役販売員、SAKIです。

前回の記事はこちらから↓

アパレル販売員の家庭・育児両立のコツとは?

現場の声を会社に勤めていらっしゃる、営業、エリアマネージャー陣に届いて欲しいなと思い、この記事を書こうと思います。

数値は苦しくて当たり前な現場

数値が、前年比、予算比50%以下は当たり前。
どこもほとんど変わりはないと思います。

私たち販売員が一番気にしていただきたいのは、この見えない状況で働き続けることにより、下がるモチベーションと不安。

4月になり、ここから新体制、となる店舗も多いのですが、ご自身が管轄している店舗内のメンバーが何を思い、何を考え、日々すごしているか、ご存知でいらっしゃいますか?

土日に10分、店長と話しただけで、今の店舗の状況が本当に理解できるのでしょうか?

よく「数字、きついけど頑張って」などと声をかけられますが、私たちが求めているものはその言葉ではないです。

平日は、在庫、納期、店舗運営、計画の会議のために会社で会議詰めだと思いますが、なぜ平日に店舗に来て、スタッフの声を直に聞いたり、1日でも良いので販売員として店頭に入らないのでしょうか?

店頭で起こっている事は、店頭にいる人間にしかわからないはずなのに、なぜ数値を見ただけで、「楽しくないかもしれないけど、楽しみを見つけて頑張ってね」や、「数値苦しいけど、よろしくね」などと、勝手な判断をなさるのでしょうか。

そのような事をおっしゃるのなら、ぜひ平日1日一緒に店頭で販売してみませんか?

今の現状が一番わかるかと思います。

私たち販売員は、いま自分達にできる精一杯の事を、自分たちで考えて行動しています。

フリー客は目に見えて減り、顧客もTELアプローチが制限され、自らご連絡できない中、私たちは日々いつ今までの日常が戻ってきても良いように、普段できない店舗の隅々までの掃除や、不要な備品整理、伝票書き、新規商品の写真を見てコーディネートを考え、素材特性を理解し、新入社員がいつ入ってきても良いようにマニュアルを作り、新体制に備えています。

今までゆっくり取ることができなかった、スタッフ同士のコミュニケーションを取る時間が格段に増えました。

全員で意見を出し合い、時間があるので色んな方法をチャレンジしてみたり、新体制に向けて、全員で準備する毎日の中、「コロナで店頭立つのは怖いけど、毎日こうやってみんなの意見を取り入れて準備するのって楽しいですね。」という声が増えました。

今だからこそ、スタッフの話を聞いてください

本社の方々は数値でしか、私たちの事を見ていないと思っています。

しかし、数値が取れていないスタッフが、人のために何が出来るか一生懸命考え、出してくれた案が、全員のモチベーションアップに繋がるようなものや、素敵な商品の考案だとしても、結果として評価されないなんて悲しいです。

店頭が暇な今だからこそ、私たち一人ひとりの考えや、仕事の向き合いかたを知って欲しいです。

私たちは本社の人間の考えを聞く時間はありますが、私たちの意見を聞いていただける事は少ないと思っています。

ぜひ、平日の店頭にきて、私たち一人ひとりの考えを知り、店頭の本当の現状を知ってほしいと思います。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

SAKI
About SAKI 48 Articles
1991(平成3年)2月生まれ、28歳。 販売歴10年。 ゴディバジャパン株式会社にて、洋菓子販売を3年経験したのち、株式会社アダストリア入社。 アパレル販売経験を積み、ステップアップとして国内大手アパレルメーカーへ転職。 1年目から4年連続、館・会社から各種表彰受賞。 ブランド個人売上2年連続全国1位。 現在、都内百貨店でサブ店長を務める。 セールス、マネジメントどちらもこなすプレイングマネージャーとしての目線を生かし、若手からベテランまで、『これなら自分でもできる!』と思っていただけるような、わかりやすい記事を配信いたします。