こんにちは!こんにちは!!!
昨日はとうとう夏日で、すっかり焼けてしまいました。
日焼け止めを塗り忘れがちで、毎年時計焼けをしているので今年こそ気をつけたい。
はてはて・・・表題の件、自分には関係のない話だと感じる方も多いかと思いますが、この情報過多の社会でより真実に近いのはどの情報なのか。たどり着く事に難しさを感じたりはしていないでしょうか。
フェイクニュースなどが世間を騒がせる今だからこそ、それは社会の中全体がきっと感じている事で、世間の目は情報に対してシビアです。
もちろん人は、正しい事よりも信じたい事を信じる傾向にあるし、総メディア時代となり情報が錯綜するようになった昨今はさらにその傾向は強まっているように思います。
ただそんな中だからこそ、受け手に選ぶ自由があることを前提として、いかにFACTを切り出しうまく伝えていくか、という一人一人の作り手の意識が大切な時代になったなあと感じています。
信じたい事を信じるのが人間なのに、自分の信じていた情報ができれば正しいことを願うのもまた人間ですから。
共感と論理
SNS時代は共感の時代、共感のマーケティングと言われますが、個人的にはそろそろ共感一辺倒では「小売」は難しくなってくるのかなと思っている部分があります。
情緒的、感情的な煽りというのはSNS上で個人をブランディングするのには未だに有効なように思いますが、財布を開かせるにあたっては白ける消費者も増えてきている印象です。
まったく不要だと言っているわけではなく、これはバランスの問題で、共感とともにできうる限りのエビデンス(根拠・論理)を求められている印象があります。
これの示し方において、昨今アパレルの中でも共感と根拠を取り違えているのかな、と思います。
例えば、もうよく聞くフレーズだと思うのですが
「日本人女性の◯◯に合う〜」
十人十色といっていい人間の体。
たとえばの例でいくと「日本人女性の足に合う靴」のキャッチフレーズで「合う靴がない、いま履いている靴が痛いと感じる日本人女性」などをターゲットとし”共感”を煽ります。
そこにその証拠のように差し出される情報ははたして本当にその根拠にふさわしい情報でしょうか?根拠の部分すら共感や情緒でなんとかしようというものも多いように思います。
それは根拠の方に不足があることもあれば、この場合共感を呼ぶキャッチフレーズの主語”日本人女性”が大きすぎたという風にもうけとれます。
または切り出し方を工夫する必要があったのかもとも考えます。
学会の論文並みに出典やデータを出せとまではいきませんが、あまりに浅はかな共感マーケティングをすると業界全体の信用に関わるということを常に気にかけながら仕事をしたいと思う昨今の流れです。
ブランディングに必要なFACT
これは常日頃からTopsellerにも書いている気がするのですが、ブランディングとは(多様な解釈があるかと思いますが)”対象の価値を向上させる一種の手法”というのは一般的な解釈ではないでしょうか。
ブランディングする商品、ブランド、サービスそれらが優れていること、他と違っていることが前提として必要だということも忘れ去られがちですが、さらに言うと、その優れている点、他と違っている点が”正しい”ことはもちろん、主観に寄りすぎていないかも重要です。
先頭の項に戻りますが、人は信じたいものを信じるので個人の主観というのは他人にとって同じではないわけで主観=FACT(真)と捉えるのは対大衆、つまりtoCのビジネスでは大変危険です。
主観の場合は主観だと「正しく」伝えることが重要であり、それを根拠の一部に入れることも共感を得ることもできますが、真とは言い切れないということを頭の片隅においておかないと、大半の消費者との狙っていない齟齬を起こします。
開発会議などに出向いても、言葉を駆使して効果的に見せようとしすぎた結果、真とはいえない情報をあたかも真かのように伝えてしまうこと。それによって起こるユーザーの不利益を見て見ぬ振りをすること(もしくは本当に見えていない)がままあるように感じており、一作り手、また一消費者としてとても懸念している部分です。
もちろん悪意があるわけではなく、無意識のケースも多々あるでしょう。
ただ、toCビジネスをする上で、ユーザーと信頼関係を築くことは利益と同じ重要度で見ていくべきと考えます。
無意識との戦いとも言えるのですが、フェイクを潜ませないよう注意を払いながら、市場と関わっていきたいです。