最近日本のVMDの第一人者として有名な某プロフェッサーの記事を見て「ちょっと何言ってるかわからない」と思ったkazです。こんにちは。
と、言う事で本日の記事はVMDは芸術になってはいけない、本部指示の何が悪いのか?についてお届けします!
それではスタート!
なぜ芸術になってはいけないのか?
そりゃ見せる為では無く買ってもらう為だからです
芸術的に綺麗に見せるのは実は簡単で、要らない色や柄を取り除いてぱっと見の「美しさ」を優先すれば誰でも出来ます。
でも、そうやって作られたレイアウトやディスプレイは平坦で面白みが無くなりがち。
更には浮いてしまう色柄を型ごと抜くのでは無くFKUで抜いてしまうので接客時には結局ストックまで取りに行く羽目に。
しかも、往々にして美しさだけを追求したレイアウトは着用シーンなどもチグハグな事が多いので接客の際のオススメもあっちに行ったりこっちに行ったりとバタバタしてしまう結果に。
そんな訳で見た目の美しさ、芸術のようになってはいけないんです。
そもそもMD設計の時点でしっかりと計画されていればそのように綺麗に並べつつ分かりやすく買いやすいと、両立も可能ですがそんなMDはほんの一握りしか見た事無いので現実的には不完全さを受け入れてその中で最高の見え方にする努力を続けましょう。
いつも僕が書いている「綺麗」は煩雑に置かれていない、整理整頓されて手に取りやすく見やすい、カテゴリーごとにキッチリと分けられている。と、言った事がなされている状態を綺麗と表現しているので間違っても芸術的な綺麗ではないですよ。
本部指示の何が悪いのか
日本全国同じ内容だから。
これに尽きますね。北海道と九州が同じ内容では気温やニーズに対してのズレが生じるのは当たり前。関西と関東でも気温差は結構ありますからね。
本部指示ガチガチの所とそうでもない、指示内容は目安にしてね☆ぐらいの所と結構差があると思います。
ただ、本部発信はブランドイメージ構築や販売強化を目的としているので必ずしも悪とは言い切れない部分もあるのは事実。
店頭VMDとしてはブランドイメージや、販売強化を守りつつ売り上げを上げて行くのが理想です。
そんな事出来るかよ!と、聞こえてきそうですが 笑。
要は守るべき部分は守る。ローカライズして個店最適を出来る部分はする。
例えば推奨のスタイリングがあったとしてそのスタイルの中にも優先順位があるはず。コートのスタイリングで今の時期であればコートの展開はマストととして、それ以外のインナー、ボトム、小物類に変化をつけて自店の顧客属性に合わせていくのもローカライズの一つです。
このような少しの変化で「売る為の工夫」をしてみましょう。そしてそれが売れれば良し、ダメならまた違うコーデネートを試してみる。
VMDとは想いを伝えると共に想いを表現するものです。
なので、本部のこれを売って!や、こんな見えた方でイメージ作って!は店頭VMDに対してのインプットであり、店頭のレイアウトやディスプレイはその想いのアウトプットです。
本部の想いもお客様の想いも汲み取って両者にとって最高の売り場を作るのが店頭VMDの仕事。
とても大変で、とてもやりがいのある仕事なので両者の意表をつく驚きで売れる売り場を作る創意工夫を続けて行きましょう!
その為の助力にこのブログがなれるように僕もインプットとアウトプットを繰り返していきますのでお互いにVMDを楽しんでいきましょう。
それではまた来週。
日々役立つVMD情報をつぶやいてます(誤字ってますが・・・ご愛嬌 笑)
【サイトーのワンポイントVMD102】
死に筋を売る為には主に売れない理由はぱっと見のデザインが受けない事が多い。そんな時は単品訴求をやめてトータルコーディネートで全体の雰囲気を良くするのもあり。
パンツルックがダメならスカートにしてみるなど。ボトムを変えると印象が変わる。#VMD
— kaz(topseller.styleのVMD担当) (@kazusanvmd) November 5, 2018