明るい家庭を築くにはどうすれば良いか?家の照明をたくさんつければ良いんです!と、妹の結婚式で旦那の上司が言ってました。
こんにちはkaz(@kazusanvmd)です。
確かに暗いどよーんとした照明よりも明るい方がなんとなしに雰囲気は明るくなる気がする。
と、言う事で今週は店舗の雰囲気を、商品の見え方を左右する照明の種類や効果についてのお話です。
それでは、スタート!
明るさの考え方
一言に照明と言っても器具の種類も明るさも多岐にわたります。まずここでは明るさってなんなの?ついてお話しします。
明るさを表すものには輝度と照度があり、輝度は光源そのものの明るさを示し、表す単位はcd/㎡(カンデラ毎平方メートル)です。
照度は光源に照らされた対象物の明るさを示し、単位はlx(ルクス)となります。一般的にはこちらのルクスを軸に店舗照明は計画されます。
照度は輝度を基に照射する対象面までの距離を計算して確保したい明るさ(ルクス)を設定して器具(光源)を選ぶと言うふうになります。
簡単に言うと「このラックは〇〇ルクスにしたいので輝度を〇〇にして設置する天井の場所はラックから〇〇センチ離れた場所にする」という具合です。これを各什器、スペースに対して計画した図面を照明計画、天伏と言います。
大体の店舗のVPでは2500(暗め)から3500ルクスぐらいの間、什器で1500から750の間で設定されますが目指す雰囲気によってはより暗い場合などもあります。
それらも最大限に効果を出すならば位置や距離、あてる角度などが重要ですね。
また、上記からも分かるように場所場所によって必要な照度も変わってきます。
照明の種類と効果
ひとことに照明と言ってもその光を生み出す器具や手法によっても効果が変わってきますのでそちらをご紹介。
ダウンライト
天井に埋め込まれ、真下に向けて照射するモノ。
照射する角度などは変更できない。埋め込まれているので見た目はスッキリする。
スポットライト
ダクトに設置するタイプと、埋め込み式で見た目はダウンライトに近いけれど、照射する場所や角度を変更できる。主に店舗でVPや各什器を狙って照射する。照射位置が調整できるので什器レイアウトの変更などに対応できる。
また、埋め込み式でも引っ張り出して使うタイプもあり、こちらの方がよりフレキシブルに動かせる。
また、このタイプには収束させて強い光を狭い範囲であてるものと拡散させて広範囲を少し弱い光で照らすモノがあり、前者は陰影でドラマティックな雰囲気を、後者は柔らかな雰囲気を演出できます。店頭では主にVPなどが前者、ラックなどの什器が後者を使っています。
間接照明
壁面や棚などにテープ状のライトを設置して直接照明せずに壁や天井に反射させて光を見せる。
光源が見えないので柔らかく照らされた壁面、天井に広がりや奥行きを演出できる。
店舗で使われているのは大体この3つで、これらをまとめて演出照明と呼ばれる。他には百貨店などによっては蛍光灯を主とした環境照明といわれるモノもある。
ただ、これがあると演出照明頑張っても雰囲気出しきれないんですけどね…。
また、伊勢丹型、阪急梅田本店、日本橋三越などの大手百貨店は館が照明計画をするのでメーカー側が照明をさわれず狙った演出が難しい場合も。ただ、その場合は照明にかかるコストは館持ちなのでコストは抑えられる経費面でのメリットはあります。
照明のあてかた
以前にも書いていますがおさらいとしてスポットの各什器へのあてかたを再度お伝えしておきます。
マネキン
スポットライトが1つであてる場合は胸元に。2つある場合は胸元と腰を狙うと綺麗です。
ハンギング
肩口を狙いましょう。可能な限りハンガーに対して垂直にあてるとより効果的。
テーブルやネスト
真上から狙います。影を抑えて全体に明るくなります。
カウンター
基本は真上からですがガラスなどで反射の場合は角度の調整が必要。少し離れた位置で直接狙わずに光の拡散を利用した方が良い。
ミラー
光源がお客様に対して直接向かないようにお客様の立ち位置とミラーの間に落とすと影ができずに商品の色味が分かりやすい。
これ以外にも店舗入り口は什器だけでなく通路に対してもあてる事で明るく入りやすい雰囲気を演出できますので照明器具に余裕のある店舗はぜひ通路を照らしてくださいね。
このように器具自体の効果とそれを適切に対象物にあてる事でさらに高い効果が得られます。
レイアウト変更の際には忘れずに照明もチェックしましょう。
おまけ
こんな状況ですがこんな時こそお店をピカピカにしてお客様に気持ちよくきていただけるように普段のクリンリネスとは別で、特に強いスポットをあてるマネキンにキズや汚れが無いか確認しましょう。お店のマネキンがレンタル品の場合は長期レンタルとして補修、交換が無料の場合が多いです。なのでキズなどがを放置せずに一度確認してみましょう。
せっかく綺麗にライトをあててもキズや汚れが目立ってはアカンですからね…。
それではまた今度。
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