大分肌寒くなった朝晩に秋を感じると言いながらももうすぐ11月。今年はむっちゃ寒いと言われてるけどほんとかな?
コートバカ売れして欲しいなぁと希望を抱くkaz(@kazusanvmd)です。こんにちは。
さて、本日は普段店舗にいるスタッフ皆さんにはあまり伝わらない取り巻く環境の変化をお伝えしていきます。
それでは、スタート!
レンタル業界がヤバい
小見出しは結構ストレートですが実際ヤバい。大手のアパレルメーカーでもブランド終息が多々起きている中当然そのブランドと取引のあったレンタル什器やマネキンを取り扱う業者さんもモロに打撃をくらうわけです。
仮に20店舗でマネキンを一店舗2体を15,000円で貸し出していたとして20×15,000月300,000万、年間3,600,000万が消し飛ぶわけです。
ちなみにレンタルはほとんどのところが入れっぱなしなのでコストはほぼZEROです。なので利益がこれだけ吹っ飛ぶと考えれば中々に痛手。
そして何よりもレンタルは業者の稼ぎ頭のファミリーセールが長期間中止になっていたのを考えると被害は相当なはず。
しかも作った什器が出ていかないとなるとそれを保管する場所も経費も嵩むので踏んだり蹴ったり。さらにさらに、コロナで店舗が休業してる間のレンタル料金は営業していないとの理由で減額させられたり…。まだ、減額なら良いけど回収まで頼まれると回収費とレンタル料ZEROのダブルパンチ。POPUPも辞退するブランドも多いし…と、そんなわけで現在のレンタル業界はなかなかに厳しいものがあるのです。
起死回生と低料金でのレンタルなどさまざまなアプローチを受けるのですがイベントが減っている状況ではそれもうまく回らない。
そんな中で斬新やなぁと、感じたのが「EC撮影用に限りZERO円!」という営業メール。送料はご負担いただきます!との事ですが利益出ないのにやる意味あるんやろうか…。ZERO円に飛びつくところなんて(言い方悪いですが)その後に恩に感じてレンタル増やすとか絶対無いと思うんですよね。
と、いう事でイベントやる方は余力があれば値切らずに借りてくださいね。
空き地がヤバい
先の話にも通じるのですがブランドの終息により館内でも空白が生まれます。
今までなら少しでも良い場所に移りたい、新規で出店したいと引く手数多でしたがどこも投資をしたくないのでブランドが撤退した後は誰もやりたがらない。なので次のブランドが決まらずにセールなどの催事で穴埋めしたり横のブランドを無理やり(改装なしで)広げたりするところが地方のみならず都内なんかでも見かけるようになってきました。コロナ明け、というか休業明けから言われていましたが9月から10月にかけて沢山のブランドがなくなる。と、いうのを実感しだしたのも今のタイミング。今終息が発表されているブランドが実際に店舗を畳むのが21SSになるのでその時にも色々今のような状況が起こりそうでまた怖い。このような中で依頼される改装は投資が限りなく少なく見え方は最大限にとか無理言われるのが目に見えているので…。
VMDがヤバい
これ切実。幸いこの状況でもお仕事いただけてますが基本的にイベント、展示会、実店舗の縮小でVMDが担当することが少なくなっています。未だに地方百貨店などの一部では県を跨いでの移動を禁止し、改装の延期、POPUPの中止を通達されます。ブランド付けのVMDでない限りは出番が減っていくわけです。さらに店頭のトラフィックが減少しているのでVMDをいくら変えても効果が計測し辛い。目標にも前年にも届かないの標準になりつつあるので…。
業者さんがヤバい、館がヤバいとか言ってる場合ではないんですよね。
そんなわけで
ここまでネガティブなことを書いてますが希望をなくしているわけではないんです。
VMDに関しては正直店頭でこの状況の機微をしっかりと感じて即応できる店舗VMDの力が一番必要ですし、もっと引いた目線で考えるとVPなどでキャッチして入店を促す、客数を上げるという仕事をデジタルに置き換えるとスタッフスタイリングがその役目になっていたりと「目の前の通行客」だけではなく「どこからお客様を誘導してくるか?」が大切になります。
その中でVMD目線でのコーディネートやサイトレイアウトなど店頭でお客様を惹きつけていたスキルをそれ以外にも派生させて行くのが重要になっていると。接客が店頭からデジタルへシフトするようにVMDも店頭だけではない部分でスキルを発揮していくのが大切だと感じます。
レイアウトはサイトにも応用できるし、導線も同じ考え方。いかにお客様に良く見せるか?買いやすく配置できるかなど通じる部分が多いと思います。
でも今までやってないからデジタル苦手!って方はヨツモト氏の著書をお読みください。
それではまた来月。
VMDに関する過去記事はこちら
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