先日、とあるファッションテック関連のセミナーイベントに参加してきました。当然ながら、そこには複数のアパレル企業に所属する方々が参加しており、イベント後の懇親会では業界について様々な議論をぶつけ合いました。
僕はいつものごとく自社の事業内容やファッション教育機関の状況についてのお話をしていたのですが、当然の事ながらアパレル企業の方々でもファッション教育の現状については全くといっていいほど知られていません。
このあたりの内容ですね。企業に入ってくる新卒を実際に目の当たりにしている中の方々ですらこの認知。教育機関で育てられなかった学生を、代わりに企業が一から育てなければならない不条理に対し自覚が無いからこそ、腐敗しているにも関わらずファッション教育機関が成り立っているとも言えますが。
○トプセラを始めようと思ったきっかけ
話は変わりますが、このトプセラを始めるきっかけとなったのは主宰である四元氏との出会いなんですが、三年前のお話になります。トプセラも7月で丸三年ですね。僕がトプセラで執筆し続ける理由は、販売員教育の重要さを世に発信できるのではと思ったからであり、その思いは三年前から全く変わっていません。相変わらず企業の中の方とお話していても、一番欲しい人材は「売れる販売員」です。
しかし、こんな活動をしていると決まって言われる事があります。下記のような事ですね。
「将来的に販売員の数は減り、必要なくなっていくのでは?」
もちろんそういった事は否定しません。僕自身、EC事業を生業としていますし、店頭でテンプレートのようなファーストアプローチしかしない販売員さんはECやオンライン接客に取って変わられるとも思います。しかし、短期的に状況が一変する訳ではありませんし、仮に販売員が淘汰されていったとしても付加価値の高い少数の販売員は更に求められると考えています。
いつ起こるかわからないような将来を考えるのではなく、現時点で困っている企業やこれから働く人たちの為にできる事をする。まだまだ今の状況を認知している人は少なく、僕たちの活動が足りていないところも多々あるでしょう。トプセラも7月で3年になりますが、これからも引き続きお付き合い頂ければ幸いです。