提案をしてもなかなかヒット率が上がらない時にお客様と共有する「自分目線」と「他人目線」

こんにちは、水曜日のタニグチレイです。

今までと比べれば一気に寒くなったように感じるからか先日は薄手のダウンを着ている方を数名見ました。
かと思えば欧米の海外旅行客は半袖だったりでこの時期は色々な格好を目にしますね。

皆さんの売り場に来られるお客様はいかがでしたか?

気温が下がることでお客様の購買意欲に変化は出てきますよね。
まだまだこれから冬に向けて購入いただくお客様の対応では「誰目線」かを気にしながら提案していきましょう。

今回は聞き出しはできたのに提案で困ってしまうとかどうもヒット率が上がらないという方に少し意識してもらうと接客しやすくなると思います。

普段着はお客様の「自分目線」を販売員(第三者)からの「他人目線」で補う

まずは普段着ですがお客様自身の「自分目線」を尊重してみてください。

プライベートな時のものですから好きなブランドやデザインを好きに着ることでテンションが上がる。
好きな色や似合う色を身につけたり取り入れることで気分良く表情も良い。
といったようなお客様自身の気持ちや気分をまずは聞いて提案をする。

・純粋にかわいいと思い着てみたい、欲しいと思えるか?
・誰とどこに着ていきたいか、どんな時に着たいか想像できるか?
・着ている自分を想像してみたらワクワクするか?
・手持ちのワードローブとコーディネートしてみたいものがいくつも思い浮かぶか?

など着ることで何かしら気分が上向くことがあるかどうかを聞きだしてみてください。

そして試着する前や試着をしてみた時に販売員(第三者)として「他人目線」でおすすめや別の提案などをしましょう。

もしお客様が自分で思っていた通りで似合っているものなら自他共に申し分ないですね。
ただ着てみたら少し思った通りでないならばどこをどう変えてみれば思い通りになるか足りていないところを提案する。
シルエットなのかサイズなのか色なのか丈のバランスなのかお客様の「自分目線」に一番近いものを見つける。
なぜそうなのかを理由と共にお伝えできればきっと満足してもらえるはずです。

お客様の「自分目線」を販売員(第三者)からの「他人目線」で補うイメージですね。

お仕事着は第三者(販売員)からの「他人目線」をお客様の「自分目線」で取捨選択

次はお仕事着ですがこれは先ほどとは逆で第三者(販売員)からの「他人目線」を尊重してみてください。
とはいっても聞き出しもせずに勝手におすすめしてくださいということではないですからね。

ビジネス時のものですから一緒に働く方や得意先の方と自然に馴染み印象の良い格好が良い。
色やデザインの取り入れは見た目にもプラスになるようなものをさりげなくする。
といったような他人が見てどんな印象を持つか提案しながら聞き出す。

・純粋にいいなと思えるものがあったらそれはどんな印象に写るか?
・どんな時に誰と約束が入っても問題ないか、どんな場所にでもひとまず差し支えることはないか?
・着ている自分を想像してみたら今より誠実感や清潔感を感じるか?
・手持ちのワードローブに加えても心配や不安はなくコーディネイトできるか?

など着ることで何かしら印象面や見た目が良くなる提案やおすすめをしてみてください。

そして試着する前や試着をしてみた時にお客様ご自身の気分や気持ちが上向くか「自分目線」での感情を聞いてみましょう。

もしお客様も気分良くやる気が出てくるようなもので印象も良くなるものなら自他共に申し分ないですね。
ただ着てみても特別感情の動きがないならどんなものにチャレンジしてみたいか聞き出して好みそうなものを提案する。
色や丈のバランス、シルエットなど好きな要素を含ませながら第三者(販売員)の「他人目線」の中で外せないものを見つける。
こちらもなぜそうなのかを理由と共にお伝えできればきっと満足してもらえるはずです。

第三者(販売員)からの「他人目線」をお客様の「自分目線」で取捨選択してもらうイメージですね。

アクセサリーや小物ほど重要になることがありその時の提案も同じ

上記のことはアクセサリーやシューズ、バッグなどにも言えることです。

特にお仕事着の時ほど必要かもしれませんね。
小物の取り入れ方によってビジネス時の印象は大きく変わります。

せっかく身に着ける服で印象や見た目が良くなったのにそれに合わせる小物の要不要や相性などで随分変わってしまいます。
買い足すにしてもお持ちのものを合わせるにしてもどこに気をつけたらいいのか合わせて提案するのがいいでしょう。

過不足なく服も小物も共に引き立つようであれば問題ないですね。

もちろん普段着にも言えることでアクセサリーや小物は充分主役であり大きく気分が変わります。
なんだったら身に纏うものよりもそのテンションは比較できないくらいかもしれません。

ギフトや代理購買の時などにも何を選んだらいいか困っているお客様にイメージして思い浮かべていただきやすくなるのでおすすめです。

興味を持たれた方はぜひこのTopseller.styleでお付き合いください。
では、また来週。

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谷口玲
About 谷口玲 221 Articles
1976年3月生まれ。 販売員歴18年。 メンズはヨーロッパ系デザイナーズセレクトショップと英国デザイナーズブランド、レザーグッズブランドで販売。 レディースはミセスセレクトショップとドメスティックデザイナーズブランドで販売。 今まで大阪、神戸、京都、広島、札幌、東京、横浜などの百貨店を中心に店頭に立ち現在はフリーランスの販売員。