こんにちは!キャリア論&転職担当の吉田です。2020年一発目の連載となります。改めて今年もよろしくお願いします。
基本的に、皆さんから寄せられた質問にお答えする形で進めていくこの連載。今回はこちらの質問にお答えしたいと思います。
「転職する時、必ずといって聞かれる志望理由と職務経歴を軽く説明してくださいという項目、どうやって答えたらよいのでしょうか?この2つが本当にいつも苦手で、この質問で一体向こうが何を見ているのか教えていただきたいです。」
面接は試験ではなく営業の場である
まずは…皆さんそもそも面接ってどういう場所、時間だと思いますか?「合否」があるので受験のような試験の場だと考えてしまう人が多いんですよね。
それ、大きな間違い!
面接は自分という商品をプレゼンする「営業の場」です。販売員の方であれば店頭でお客様に対する接客・提案の場と同じだと考えてください。
人が辞めてしまったから、仕事が増えてきたから、新しいことを始めるから、などなど、それぞれ募集の背景は異なるものの、採用企業としては戦力強化の為に人を採用します。つまり採用企業は「戦力」という商品を買いたいと考えているお客様なんです。
そのお客様を目の前にして、どう商品(自分の経験・スキル)を提案するか。これが面接です。
自分が何を伝えたいかではなく相手は何を知りたいか
では、販売現場に置き換えて考えてみてください。
売れる販売員は必ずと言っていいほど「顧客ニーズを的確に捉える」「ニーズに対して的確なプレゼンをする」この2つの力に長けています。とてもシンプルです。逆に売れない販売員というのは顧客ニーズを無視して、誰に対しても同じようにダラダラと商品説明をしがちです。要は、自分目線で言いたいことを言うのではなく、相手目線で知りたいことを伝えるというのが商品を購入いただける可能性を高めるわけです。
この考えを前提にした時に、面接での貴方はどうでしょう?ちゃんと採用企業のニーズを把握できているでしょうか?そしてそこに対して的確に自分をプレゼンできているでしょうか?ここをしっかりと意識して準備ができれば面接での合格率は圧倒的に高まります。
定着しそう?活躍してくれそう?
ここまでの話を踏まえて、改めて今回の質問にもう一度戻ります。企業側が志望理由で知りたいことは「定着性」です。そして志望理由単体というよりは転職理由とセットで定着性を見定めます。
「転職を考えた理由はうちの会社だったら解決できるか」
「うちに興味を持ってくれている理由はうちで本当に提供できるのか」
この2つがずれていると、転職しても長続きしないだろうな…という判断になります。しかしながら、ここは偽ってもミスマッチを引き起こすだけで、お互いに不幸な結果しか生み出しません。面接の場になって初めて志望理由を考えるのではなく、応募前までの段階でしっかりと自分の声と向き合って本音を整理すること、その本音を満たせる企業に応募すること、が重要です。そこがしっかりとしていれば、そのまま志望理由を伝えれば良いだけです。
職務経歴については、まずは採用企業が求めている経験やスキルは何なのかをしっかりとリサーチ&想像をすること。そしてその求めている経験・スキルを満たしているとイメージできる職務内容を抜粋して説明すること。これに尽きます。この場合のポイントは長くダラダラとしすぎないこと。伝えきれていないんじゃないか…と不安になって一方的に喋りすぎてしまう人もよくいますが、興味があれば相手が勝手に追加質問してくるので安心してください。
面接は営業の場であり、営業とはコミュニケーションです。
普段の販売の時のように商品知識(自己分析)を充実させて、相手のニーズに合わせて商品を提案すること。ぜひこの考えで面接に挑んでください。
それでは今日はこの辺で!
引き続きご質問・ご相談をお待ちしてます!!