「いま、何を学ぶべきか」を考える

皆さんこんにちは。アパレルキャリア論担当の吉田です。
コロナ影響により休業を余儀なくされる方も多いと思います。今後の状況次第で変わってくる可能性はありますが少なくとも1ヶ月は休業状態になるという方の声をよく聞きます。今回はこうした状況の中、与えられた時間を「どう過ごすか」についてMariさんと対談した内容をまとめてみます。

目的は明確に、学びは習慣に

吉田:コロナで販売員の皆さんもお店が休業になったりと大変な状況になってるよね…。

Mari:そうですね…   求人募集も一気に採用ストップとなるブランドも続出していて、ここ数週間で世界がガラッと変わってしまった気がします。

吉田:そして、休業で自宅待機となった今、どう過ごしたら良いだろうか…みたいな人も多いと思うんだけど。

Mari:はい。

吉田:実際に、つながりのある販売員さんから、せっかくだからこういう時間を活かして何か身に付けたいと思うんだけど何かオススメないですか?みたいな連絡とかもちょいちょい来てて。

Mari:あーそうなんですね。

吉田:Mariの知ってる販売さんとかはこの時間を利用して何かやってたりする人いる?

Mari:そうですね…早速テキストを取り寄せてお勉強しよう!と言って前向きにスタートしてる人もいれば、普段長期で休みを取れる機会がないからとにかくゆっくり休みたいという人もいれば…様々ですね。

吉田:テキスト?それって例えばどういう内容?

Mari:宝飾系のブランドにいる方は宝飾の資格更新や取得に向けて、テキストを取り寄せて勉強を開始していたりとか。

吉田:なるほどね。

Mari:他だと、やはり英語の勉強をしようという方は多いですね。

吉田:うんうん。確かに英語力を持っているとできる仕事も広がってくるもんね。

Mari:はい。販売職だと英語を話せることで接客できるお客さんも広がりますし、より売上を作りやすくなりますからね。もちろんキャリアチェンジを考える際にも英語力があるのと無いのとではチャンスの広がりも違ってきますし。

吉田:そうだね。でもそうやってすぐに具体的な行動に移せている人は普段から目的意識を持って動いてるんだよね。だからこういうときにはこれ学ぼう!っていう初動が早い。

Mari:それはそうですね。実際私の知ってる中でもそういう方達はもうすでに普段から勉強をしていたりしますからね。

吉田:逆に販売員だった自分にアドバイスするとしたら何を勧めると思う?

Mari:さっきも言いましたが英語ですね。あとExcelも!

吉田:Excel?

Mari:はい。店舗によってはまだ手書きで売上管理してたりするような所も多くて。なのでExcel使って管理できるようになれば業務効率があげられるなって。その分店頭でお客さんと対峙できる時間も増えますしね。

吉田:そうかそうか。確かにスキルアップという観点だけでなく、業務効率をあげる為に時間を費やすっていうのも良いよね。店長とかは特に。

Mari:そうなんですよ。チームに貢献するという観点で自分にできることを増やしたいなと思って。直哉さんはどうですか?

吉田:自分の場合はSNSの強化かな。会社やブランドに依存せずに自分個人の価値を高められることに力を費やしたい。

Mari:会社によっては禁止されている所もありますが、もし認められているなら絶対やった方が良いですよね。私の周りにもInstagramの運用やろうと思って本を買ったみたいな人がいました。

吉田:でも、ちょっと話が戻っちゃうんだけどさ。相談の中には、この機会に何か身に付けたいなと思うんだけど吉田さんのおすすめ何か無いですか?って言う相談もあって。

Mari:随分ざっくりしてますね笑

吉田:そう!そうなんだよ。丸投げというか何というか…。なんとなーく何かを学ぼうと思ってる人って結局目的意識が欠けていると思ってて。

Mari:うんうん。

吉田:そういう人に伝えているのは、まずは自分のありたい姿を明確にして、そこから現在の自分を差し引くこと。そうすると何が今の自分には不足しているのか、身につけるべきものがわかる。まずはその輪郭をはっきりさせましょうとアドバイスしている。

Mari:そうですよね。学ぶこと自体が目的になってしまうと、得られるものは少ないですもんね。

吉田:まさに。でも結構多くの人が今の自分にとって必要な学ぶべきことを明確にできていないんじゃ無いかなって。この機会にもう一度これまでの自分とこれからの自分と向き合って、現在位置を確認する所からスタートすると復職後の動きが劇的に変わると思うな。

Mari:確かに。1ヶ月で何らかのスキルが一気に向上するようなことは無くても、その後の動き方を大きく変えていくには十分な時間ですもんね。

吉田:結局、スキルや知識の向上は一朝一夕でできるものではなく日々の積み重ねでしか無いからね。逆にこの機会で日々の行動を変えられなければこの先もきっと変わることは無いと思う。

Mari:…ですね。

吉田:何でもそうなんだけど、やるかやらないかのレベルの行動は習慣化できるかどうかが肝で。何かをやるのに頑張らなきゃできないっていうのは続けること自体が困難でしょ?

Mari:確かにその時はよくても継続するのは難しいかも…。

吉田:でもさ、歯を磨く時って、よし!頑張ろう!!って思って磨いてないでしょ?

Mari:はい。逆に磨かないと気持ち悪いですし、そもそもそこに感情を意識したことないです。

吉田:それが習慣化。小さい頃は歯を磨くのってすごく嫌がったと思うんだよ。それを毎日やり続けることで習慣になる。習慣化するとやらないと気持ち悪くなるっていう状態に変えられるんだよね。そうなるとそれを継続するための努力は必要なくなってる。

Mari:確かに。

吉田:そうなるとどんどん積み重ねが増えて、数年後には周りと大きな差となって自分を助けてくれる。この機会に自分の磨くべきポイントを明確にすること。そしてそれを習慣にまで持っていくこと。今そうした時間を過ごすことができれば、ここから先の人生が劇的に変わってくる。

Mari:未来の自分にワクワクできますね!

吉田:今は厳しい時だけれど、今の行動が未来の自分を決めるので、前を向いて頑張っていきたいよね!

今回は今をどう過ごしていくかについての対談でした。いかがでしたでしょうか?少しでも何かのヒントになれば嬉しいです。

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吉田直哉
About 吉田直哉 31 Articles
株式会社ALL IS NEW 代表取締役社長 大学卒業後バーニーズジャパンに入社。販売員としてキャリアをスタート。20代でリクルートへ転職しキャリア支援のキャリアをスタート。その後ファッション業界専門のヘッドハンターとして業界におけるキャリアコンサルティングに従事しつつ、Vice President、執行役員としてマネジメントを経験。 。累計転職相談者は1万人を超える。現在は株式会社ALL IS NEWの代表取締役としてファッション業界のキャリア支援、採用支援をしつつ、「人が繋がるを」コンセプトにしたスナック「BANQUET CIRCUS」の経営や、 文化服装学院の非常勤講師としても活動中。 ファッション業界関係者限定の招待制交流イベント「FASHION SNACK」もプロデュース。また出身地である福島県いわき市にて地方創生事業も展開。