美容部員ストレスフルだった1年目

こんにちは!

ひなです

4月、本来なら新入社員として新生活を始めていた方の多くが今自宅待機となっていますよね。
私のTwitterでも「聞いてください!自宅待機でやる気下がりました…」「この機会に準備できることってありますか?」といったメッセージを沢山いただいています。

そんな時に知識や技術面での事前準備と共に
必ずお話するのが
元気が無くてもできるストレス発散方法を用意しておいて下さい!ということ

オススメの習慣として毎日1つ幸せなことをするというものも先週の記事で書かせていただいていますのでご興味がある方は是非ご覧下さい。

ストレス発散方法を事前に用意しておいて欲しい。これずっと言い続けていますが、これからも言い続けていきたいと思っています。

今日はそう思う背景として、私の新人時代のお話をここでさせていただこうと思います。

「美容業界ってどんな感じなの?」「女の職場の軋轢ってありますか?」とよくご質問いただきますので、今回はイメージしやすいようにあえて具体的に書いていきますね
要点にだけ引いてありますマーカー以外のところは飛ばして読んでいただいても内容は分かるようになっています。

美容部員1年目の話

では早速

毎朝今日の目標を発表するわけですね
例えば
① 店舗のレジシステムを覚える
② 10人にサンプリングする(サンプルを説明して配ること)
③ 気配りをする
これを毎晩LINEで先輩に報告するのです。
やっぱり目標は具体的に決めていることが大切です。
〇か×かが明確ですし×だったときの改善策も立てやすいです。
そして「気配り」これが厄介でした。
気配りに〇ってつくわけがないんですよね。ここまですればOKなんて決まりのない永遠のテーマですので、当然毎日自己採点は×か良くて△です。
毎晩毎晩「あの場面では気が付きませんでした」「この点が至らなかったので次回から気を付けます」
今ならそんなにダメージは受けないですし付き合ってくださっていた先輩に感謝なのですが、当時は毎日×の仕事をしてしまっていると感じきつかったのを覚えています。

何度か〇を付けたことがあったんですがめちゃめちゃ詰められました、、、笑
そして結果×に変更

ああこれジャッジを自分で付けられるわけがないなあと、途中で判定枠から外したのですが
何かある毎に「えっ目標から外したら気配りどうでもいいんだー」というご指摘が飛んできましたのでまた戻して毎晩反省LINEに。

毎朝の決まりではもう一つあって
会社の経営理念等を暗唱する時間があったんですが(完全に私の場合です 多店舗の同期は全くしたことが無いと言っていました)
「私はプロとして~」のところで止められるんです。
色んなお話をしていただいたのですが中でも忘れられなかったやり取りを
「プロってどういう意味?」
「お金を頂いて仕事をするって意味だよね」
「今のあなたにお金に見合った働きは何かありますか?」
…○○ができるようになりました。
「じゃあこれ(高級ラインの販売等)はできる?」
できません(まだ研修を受けていないので)
「あなたは××とか△△もできないよね」
「あなたのできるは慢心だよね」
「もっと謙虚でいましょうね」

これも今なら先輩にお考えがあったんだと分かりますし結果役に立ってはいます。
でも当時は「できない」のインパクトにやられて落ち込んだり、調子に乗るなってことだよなあとニコニコ接客することが怖くなったりもしました。
バックヤードで声を出さずメイク直しも最小限で済むような泣き方を日々習得していく毎日でした。

かなり縦に厳しい職場でしたので、先輩の行く先は走ってドアを開けて差し上げたり
鞄をお持ちしたりコーヒーの砂糖の数を覚えたりといった古風な文化がありました。

充実していた仕事内容

そんな毎日でも接客だけは楽しくて、お客様の美容習慣にお肌に触れられることはとにかく楽しいんです。
「またお姉さんに選んでもらいたくて来たよ」と再来店して下さった方がいた日にはスキップで帰りました。

お客様に支えていただけていなければ私も今ここに居なかったと思います。

また早く一人前になりたいなあと模索して、本を沢山買って読みました。
オススメするならこちらです
・オトナ女子の気くばり帳
(思いやりがあれば自然とできると言われたって全く見当つかない分野は分らんわ!となっていた私のバイブルでした)
社会人マナーの本
(基本的なことを一覧できた安心感がありましたが、何より購入したことを先輩に見せるととても喜んでいらっしゃいましたので効果大です)

それから商品知識もとにかく勉強しました。
新製品は特に「先輩方と比べてもスタート地点は同じ」だと信じて、成分をマニュアルからだけでなくネットや書籍で細かく調べてまとめていました。
休み時間も毎日テキストを持ってきては、ずっとパンフレットに要点を書き込んでいたのを覚えています。

こういった努力は実るのですが、それはまた次回に詳しく書きますね。

後印象に残っているのは
休日にLINEを頂いた時のことです。
(別の先輩に仕事の相談をしたときに電話を掛けていただいてしまった事についてで、
掛け直すと言わなかった事・私から直ぐに掛けますと言うべきだった事で社会人としてのマナーが全くできていない!!といったそれ休日でないとダメでしょうか…という内容)

これを見たとき急に
「もう何をしてもきっと叱られるし」
「そもそも私って本当に何もできないな」と堰が切れたように爆発してしまい
運転中だったのですが涙を止められずスーパーの駐車場に入って延々と泣き呼吸を落ち着かせました。

身体の変化とストレス発散

仕事は楽しいながらもそんな日々なので体にも変化が出てきました。
・まずご飯が急に入らなくなる
お昼に食べたものが夜になっても胃に残っています
・突然笑えなくなる
・肌が荒れる、髪が抜ける
(これに関しては本当は病院に行くべきです 私は放置していると治りました)
・何をしていても悪い考えが頭を離れない
・息苦しい
←これめちゃくちゃ大きかったです
うまく息ができないんですよ。深呼吸しても浅い。
息が常に浅いので疲れやすくもなってきました。

そんな時私は、当時週3で通っていたホットヨガにとても助けられました。
仕事帰りに1時間じっくり自分の身体と心に向き合う。そして大量の汗をかく。
そうすることで帰る頃にはスゥーっと深くまで息ができるようになります。
少しずつ身体が柔らかくなり出来なかったポーズも出来るようになり、仕事がだめだめだった日も小さな達成感を持って帰路につくことが出来ました。
先輩からいただいたご指摘が頭から離れずなかなか眠れなかったのですが、ヨガに行った日はストンと眠ることが出来ました。
また心を穏やかにしていくリラックス方法もヨガで身につけてからは、毎晩楽に眠れるようになりました。

あとは花を毎週買っていました。
きっとずっと眺めていたのだと思います。その時に選んだ花はかなり鮮明に覚えています。

これだけの事ですが、
自分の好きな事をリストアップできていたことで息抜きの仕方が分かり救われました。

ただし、前回も書きましたが「写真」はだめでした。
中学の頃からずっと趣味でしたがこういった能動的な趣味は、元気のあるときにするからこそ楽しいものですね。
心身共に疲れ摩耗しているときにカメラを抱えても何も浮かばないと知りました。

そのうえネガティブですからこんなこともできないなんて…と落ち込む要因にもなりました。

だからストレス発散方法は
・受け身の姿勢で楽しめること
・辛くなる前に見つけておくこと

(追い込まれてから考えても、自分が好きだったものをなかなか思い出せなくなる)

この2点をオススメします!

これで新人1年目編は終わりです。
どんなお仕事でもストレスは必ず付いて回りますよね。
そんな中でも離職率の断トツ高い美容業界、
私も4年前には全国で25人居た同期が今では11人です。

美容部員は女性の美意識へのサポート、ひいては人生に寄り添うことまで出来るとても尊い仕事です。
こういった場所で働いて生きていく為に、スキルも大事ですが何より別の心の拠り所をつくることを先決としていただきたいです。

ちなみに翌年
商品知識とお客様のリピート率を買われて主任を任されますが、そこでも紆余曲折ありました。
それについて次回また書かせていただきますね。

私の過去なんて誰得なんだろう、、と思いつつもちょくちょくご質問をいただくのでまとめてみました。
どなたかのお役に立てていましたら幸いです。

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ひな
About ひな 43 Articles
いつも何気なく行っている生活習慣に美容の観点から踏み込み、ダイエットに関するあるあるやお役立ちテクニック・おすすめの最新コスメなどのつぶやきを通じて女性の心に寄り添うTwitterアカウントを運営し「女の子みんなが自信をもって生きられる世界」を目指すインフルエンサー。同時に普段は某ブランドの化粧品販売員として訪れるお客様の肌状態や生活習慣・理想とする容姿をカウンセリングし、日夜仕入れる化粧品知識から個々のニーズに寄り添った製品や組み合わせと使用法をプロデュースすることで手の届く範囲から「美容が作る幸福」を目指して邁進中。得意分野は一人一人が持つ顔型やパーソナルカラーの分析で、ステージメイクや絵画技法からもヒントを得た幅広い化粧知識を武器に最適のお化粧習慣を提案する事を目標としている。日本化粧品検定1級 パーソナルカラリスト検定2級 化粧品成分検定1級所得。