要素を分解して考えるカラーや骨格の似合わせ

こんにちは!モリオカです。

昨日から休業となり、自宅待機の方々も多いでしょうか?
自身もその一人です。この時間をどう使おうかと日々試行錯誤中でございます。笑

待機中の方々に有益なインプットを、という所で、今回は似合わせの際の自身の考え方について、記事におこそうと思います。

<要素分解>という考え方。

「このブルゾン、何だか似合わないなあ。。」となった場合。

アイテムの要素を細かく分解した上で、何が<似合わない>に繋がっているのか?と考えたり、苦手でも「どうしても着たい」となった場合にカバーする方法はあるのか?などといった方向に思考を転換する事も可能なので、是非この考え方を今回は知って頂ければと思います!

アイテムの持つ要素を大きく抽出すると
・色
・形
・素材
・柄
この要素が出てきます。

・ブルゾンはネイビーで(どんな色で)
・絞りのないトレンドのボックスシルエットで(どんな形で)
・ポリエステルのサラッとした風合いで(どんな素材で)
・やや細めのストライプ柄で(どんな柄で)
といった感覚ですね。

ここを更に細かく見ていきます。
色、形、素材、柄 この4つのポイントをどう細かく見れば良いのか?を掘り下げていきますね!

色の要素分解

①色相
②明度
③彩度
④清濁

<①色相>
これはブルーベースorイエローベースなのかのベースの部分。
同じブルーベースでも、青は得意だけどブルーベースの赤は苦手、といったケースもあるので、ブルベorイエベ以外にその色自体が影響を及ぼす可能性も視野に入れます。

<②明度>
これは簡単ですね。明るい色の高明度なのか、暗い色の低明度なのかという部分。
ブルベorイエベが<色の似合う>の分岐点にならず、この明度で似合うor似合わないの分岐点になる方も割と多くいらっしゃいます。

<③彩度>
色が鮮やかな高彩度なのか、落ち着いた色の低彩度なのか、という部分。
・イエローベース+高彩度→色が一番強く出やすい
・ブルーベース+低彩度→色に一番落ち着きが出やすい
・清色+高彩度→色が一番強く綺麗に出る
・濁色+高彩度→清色に比べ色にやや落ち着きが出る

といった感覚で、他の要素にも影響を受けやすい部分なので、慣れてきたら複合的に要素を見てみると良いかと思います!

<④清濁>
色がクリアな清色なのか、色がマットで落ち着きの出る濁色なのかという部分。
ここは一番他の要素に比べ、聞き慣れない要素かと思われます。

イエベ ブルベと同じくらい大事な<清濁>

上記記事にて解説しておりますので、宜しければそちらで詳細をご覧下さい。

ここが似合うor似合わないの分岐点になる方もとても多いので、是非とも知っていただきたいカラーの要素ですね!

形の要素分解

①シルエット
②ネックライン
③丈の長さ
④ウエストマーク

<①シルエット>
シルエット。これは身幅などの幅で見た際のボリューム感。
トップスの袖幅や身幅、パンツのワタリや裾幅等。
ただただボディに沿うサイズを選ぶよりも、程よくゆとりを持たせた方がお似合いになる方もいらっしゃるので、ここも重要となるポイントです。

<②ネックライン>
ネックライン。メジャーな所を挙げると
・クルーネック
・Vネック
・Uネック
・ハイネック(モックネック)
・ボートネック
辺りでしょうか。
これはおおよそボディの立体感との相関性です。

ボディに厚みがあり立体感のある方は、首の空きが広いモノがスッキリ綺麗に着映えますし、ボディが薄い方は、首回りがあまり空かずにカバーをしやすい、詰まりのあるクルーネックなどが似合いやすくなります。

<③丈の長さ>
これはパンツ丈、トップスの丈共にですね。パンツ丈はある程度適正のバランスがありますが、トップスの丈は似合うor似合わないの分岐点に大きく関わりやすい部分となります。
重心位置を上げた方が似合いやすい自身は、カットソーなどのトップスは出来る限り短い丈をチョイスしております。

<④ウエストマーク>
ウエストマーク。女性ですとワンピースのウエストの絞りなどで、男性ですとパンツの股上の深さ。
自身は腰の位置が低く足が短く見えやすいのですが、ローライズを穿いてしまうとすんごい短足を助長させてしまうんですよね。股上の深いデザインを選び、視覚的に足を長く見せられるように気をつけております。

素材の要素分解

①素材の表面質感
②厚み

<①素材の表面質感>
素材の表面質感。これはおおよそ素材の凹凸感を見ます。
人によっては素材の凹凸感が着膨れに繋がってしまったり
人によっては素材がフラットすぎると盛り要素がなく寂しくなってしまったり
ここも似合わせの重要ポイントとなりますね。

<②厚み>
素材の厚み。
ここはボディの立体感との相関性が高いのですが、厚みのあるボディに厚みを乗せすぎると着太りに繋がりやすくなったり、「貧相に見える」とお悩みの方には厚みのある素材を乗せる事でお悩みをカバーしやすくなったります。
素材を細かく見る際は、表面の質感に加えてこの厚みも是非見ていただきたいです。

柄の要素分解

①柄の大きさ
②柄の直線or曲線要素

<①柄の大きさ>
柄の大きさの似合うor苦手は
・お顔のパーツの大きさ
・ボディのフレームの大きさ
で導き出す事が出来ます。

お顔の目や鼻、口などのパーツが大きい方は同様に大き目の柄を着ても柄に負けず、パーツが小さい方はギンガムチェックや小さめの柄などが調和しやすくなります。
ここにボディのフレームの大きさも加わってきますので、複合的に見る必要性が出てきます。

<②柄の直線or曲線要素>
直線or曲線。
直線要素の柄は
・ストライプ
・ゼブラ柄
・ボーダー
・グレンチェック

曲線要素の柄は
・ドット柄
・チェック柄

直線的な柄はキリッとした男性的な印象に結びつきやすく
曲線的な柄は柔らかい、ソフトな女性的な印象に結びつきやすい柄です。

お顔立ちが直線的な強さのあるお顔か、曲線的なソフトな柔らかいお顔か。
お顔の印象と柄の要素を合わせてあげる事で、似合いやすくなります。

上記のような要素を細かく見ていく事で、「このアイテムのここの要素が違うアイテムがあればベストだな」という風に、より似合うアイテムを導き出す精度を上げる事が出来るわけですね。

細かく見すぎてシビアになりすぎてもそれはそれでファッションを楽しめないので、「どんな要素があるのかを知る」ぐらいに留めておいた方がよいかも知れませんが。笑

要素分解という考え方、是非頭の片隅にでも入れておいて下さいね!

それではまた次週!

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森岡 裕之
About 森岡 裕之 62 Articles
1993年生まれ。現在は某アパレルブランドにて入社3年目、店頭で販売を行なっている。その前は高卒でファッションとは無縁の工場に3年間就職。 ファッションが好きな気持ちを諦められず退職後、服飾専門学校にて3年間ショップ運営のノウハウを学び現在に至る。入社後は一年半、メンズにて販売を行いその後ウィメンズに配属。「カワイイ」で通じ合う、レディースのフィーリング要素の強い接客に苦しみ「パーソナルカラー」「骨格アドバイザー」「顔タイプアドバイザー」の理論的要素を学ぶ。センスや感覚に頼らず 理論的に根拠のある「似合う」を伝える接客を大切にし日々店頭販売に取り組んでいる。