こんにちは!
隔週木曜MD&営業のNaruです。
いよいよ緊急事態宣言が出て、7都府県の百貨店などの商業施設は休館し始めましたね。
しかも1ヶ月間。
本社もテレワークになり、見通しの立たないアパレル業界になってきました。
会社としての対応は様々ですし、7都府県以外で日々店頭に立たれている販売員は毎日モヤモヤしながら販売しているかと思います。
もちろん休館してる館の販売員も言わずもがな。
そんな中でアパレルで生きると決めたあなたがこれからどんなキャリア、身の振り方をしていくのかの手助けになればと、今日はMDのお話の続きを綴っていきます。
前回の記事はこちら
市場=お客様をセグメント(分類)していく上では
i.細分化
ⅱ.プロセス
ⅲ.拡張
ⅳ.リフレーミング
の4つがキーワードになります。
今日はⅳ.リフレーミングいきましょう!
リフレーミングで見直すお客様
リフレーミングってよくわかんない横文字出てきましたね。どうぞ、調べときました!
リフレーミング
ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。
とWikipediaには。
ふむふむ。
要するに、今やってる「お客様の定義」を一旦違う角度で、違う方向で見て再定義してみましょうよ!
ってことです。
このワードはいろんなことに使えて、たとえば友達の短所が「せっかち」だった時、「落ち着きがない」と捉えるのか「物事の処理速度が早い」と捉えるかで違ってきますよね?
これ、リフレーミングっていいます。うん、就活思い出しますね。
マーケティングに落とし込むと、先週やった市場拡張と似てますね。ええ、だいぶ。
2つ例を出してみます!
リフレーミングの例(モノ篇)
たとえば、Parabootを例にとってみましょう。
※Parabootわからない人はググってね!
簡単に説明すると、Parabootはフランスの革靴で、底部分にオリジナルのゴムソールを使用しており、製法もノルウェイジャン製法といって一般的な革靴よりも堅牢なのが特徴です。
さらに使われているレザーはオリジナルのリスレザーという特殊なオイルを染み込ませたレザー。耐水性があります。
元々は登山靴を作っていたメーカーで、市場をオンオフで分けるとしたらオフの時に履く革靴といった感じでした。
今日本の市場を見てみると、Parabootはビジネスマンが履いているのを結構見かけます。
かく言う僕も1足履いてます。
ここに市場のリフレーミングがあります。
堅牢でゴムソールで滑りにくくてリスレザーの撥水性があるという言い換えれば「雨に強い」という特徴を利用しました。
今までの市場が「カジュアルでオシャレな革靴を好む人」だったのに対し、「雨の日に履けるオシャレなビジネス靴を探してる人」に市場を捉え直しました。
商品ではなくサービスでもこの考え方は適用できます!
リフレーミングの例(サービス篇)
たとえば、ZOZOTOWNはリフレーミングでいろんな仕掛けしてますよね。
2012年ともう8年前に始まったZOZO USEDなんかは1つのリフレーミングの例ですね。
それまでファッションECモールとして価格帯の幅広い新品商品を取り扱ってきたZOZOTOWNです。
当然市場は「ECでお買い物をする若年層」です。
これに対してZOZOがツッコんだのは若年層の金銭事情。
若年層は昔よりもオシャレに気を使ってる人の割合が高く、ECでの買い物にも抵抗が無いベストターゲットにも関わらず、所得や1ヶ月に衣服に使えるお金は決して高くありません。
そこで「ECでお買い物をする若年層に稼いだお金で新品を買ってもらう」という枠から「古着をECサイトに買ってもらって資金を作り、そのお金で新たに服を買ってもらう」というターゲットの流れをリフレーミングしました。
当然買い取った古着はオンラインで売りますし、ZOZOとしても良いサイクルですよね。
今まで古着を売ってもらって新品を買うというサイクルを1つのアプリやサイトで完結させるのってあまり見たことなかったですからね。大きいところでは。
とこんな感じで今やってる事業とか商品開発とか人間関係とか何にでもリフレーミングって使えます。
あとこれ見てわかってもらえたと思うんですけど、アイディアは降ってくることもあるけどこうやってプロセス踏んで考えることでも発見があります。
MDやブランド運営社は必ずやってみましょう!特に歴が浅くて経験が無い人ほどやるとベテランに近づき、差がつきますよ。
今日はここまで。お疲れ様でした!