お客様に伝わりやすい商品説明の方法

こんにちは、元下着販売員のちーちょろすです。
今回は販売員さんに向けた下着の知識をまとめてみました。

接客をする中で専門用語を使うと、お客様に伝わりにくいことは多々ありますよね。それと同じで、「見たらわかるけれどいざ伝えるとなると言葉が出てこない」というスタッフさんもいます。
こちらの記事では、お客様にも新人さん教育にも使いやすいブラジャーの説明用語をまとめていきます。

テキスト以外に必要な「伝える言葉」を身につけよう

販売員はただヴァージスラインとカップサイズを合わせるだけではなく、お客様のバストの形やハリ感、ボリューム感によってブラジャーのカップの形まで合わせなければいけません。
その際、テキストに載っている部位の説明だけではお客様が納得のいく説明はできません。

部位以外の呼び方

このように、お客様が自然にわかるよう言い方を変えて見ることがオススメです。

【ワイヤー】

お客様は、ワイヤーの形まで見ていません。しかし、このワイヤーの形がお客様のバストシルエットやつけ心地に大きく影響していることを、皆さんはよくご存知だと思います。
そんな時は、そのワイヤーの形をアルファベットにたとえて手でその形を作って差し上げましょう。
私はよく「U字型のワイヤーだと安定感があり、下からもしっかり押し上げてくれるのでデコルテにもボリュームが出やすいです。」「L字型のワイヤーだとサイドからしっかり寄せてくることができるので、谷間にボリュームが出やすいんです。」とお伝えをしています。
体の形に合わないのにU字型ワイヤーを着用し、「ワイヤーが当たって痛いから」とノンワイヤーにされる方も多いです。そんな方には「L字型のワイヤーだと、ブラジャーの真ん中の圧迫感が少ないのでつけ心地は楽なままワイヤーの入りの安定感がありますよ」と伝えてみましょう。
「ワイヤーが痛いから」とノンワイヤーをすぐに進めるのではなく、ノンワイヤーだけでなくワイヤー入りの中からもご提案できるとお客様も選択肢が広がってお買い物が楽しくなります。

【カップの容量、高さ】

日本人の体型に多い「扁平胴」。ボリュームが横広がりになりやすいので高さがでにくく、自分のカップサイズを勘違いしてしまうお客様も多いです。
そんな時にオススメの魔法の言葉が、「カップの深さ」です!
容量が大きい小さいと言ってしまうと「自分は小さいのかな」と感じてしまう方も多いので、「浅めのカップの方がバストの形に合っています」とお伝えするのがおすすめです。
また、L字ワイヤーはカップが浅めのものが多いので、「L字型のワイヤーやブラジャーの真ん中(前中心)が低く、サイドからもしっかりバストを包み込んでくれる形でお選びいただくのがおすすめです」と私は伝えていました。

また、高さに関してはいまいちピンとこない方も多いので、手で高さを表現するか「バストを覆うかぶりの深さ」とお伝えしましょう。
(かぶりが深いと安心感があり、浅いと華奢な印象になります。)

【カップ上辺】

前述した扁平胴の体型は、カップが浮きやすい方も多いです。逆に溢れてしまう方も少なくないですよね。(カップの中は浮いているのに、上辺は溢れる方も多いです。)
こういう時には、少し長いですが「浮いたり溢れたりしやすいカップの上の部分の折れ込み具合」と言い換えています。(お客様のニーズチェックができていれば浮くか溢れるかお悩みに合わせて絞ります)
折れ込み具合がきついと溢れやすいか浮きにくくなり、ゆるいとバストを抑えないか浮きやすくなります。
お客様のバストの状態によって言い回しを変えてみましょう。

最後に

私は販売員時代、お客様があまりにもサイズアップすることが多く、カップサイズを信じていただけないことが多々ありました。サイズを間違えて着けている方がとても多かったのです。
信用・信頼を集めるためにも当時私は、商品それぞれのデザインやこだわりよりも正しいサイズと着用感を知っていただく為の知識が必要でした。

わかりにくい言葉は、お客様との距離を開けてしまいます。特に下着はお洋服やメイクのように勉強するコンテンツがあまりにも少ないので、「ここまで噛み砕いていいのかな?」と思うくらいわかりやすい言葉選びをするのがおすすめです。

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ちーちょろす
About ちーちょろす 15 Articles
下着の魔法使いとして、ソーシャルメディアを中心に下着情報を随時配信する事で影響力を伸ばしたインフルエンサー。下着を通して女性のライフスタイルが豊かになる事を目指し活動中。