こんにちは!水曜日セールス、店舗マネジメント担当Kosuです!
雨が続きますね、、、
ここまで長く続いた雨は経験したことがありません。
雨の日は少し客数が増えて見えるのですが、実際は雨宿り、通り道としての利用がされてしまうのもSCの定め。
さてさて本日は、セールの話が続いたので、話題を変えて
採用、新人について触れようかと思います。
この経済的な打撃に対して、アパレルの企業は閉店、人員削減、AW商品の縮小など様々な手段をとって乗り越えようとしています。
手っ取り早く対応したのが、採用凍結。
今もですが、店舗の売上は下がりますし、閉店する店舗は夏のセール終わりにかけて加速するでしょう。今ある在庫は捌かなくてはいけませんので、セールを最後に、、、という閉店が目立つでしょう。
僕のブランドもすぐに不採算、見込のない店舗は閉店させました。
閉店すると、そこで働くスタッフは近隣店舗などに異動させます。
アルバイトや契約社員も異動希望をとるでしょう。しかし、契約延長となるかは本当にその企業次第です。正社員はすぐに解雇にはなりません。が、今、転職、退職はあまり考えないので、、、
店舗は減るが、スタッフは既存店に移るという流れです。
当然、今いるスタッフで営業は回すので新たなスタッフを採用することはなくなるでしょう。
自分の会社の採用ホームページを見た事ってありますか?
自社サイトはある意味タダなので、バンバン求人情報出すんですけど、僕の会社も数えるくらいしか求人が出てません。。。。
仕方のないことではありますが、これから、来年、その先も今までのように新卒や新規スタッフが入ってくることは稀になるのかもしれません。
さて、本題ですが、
新しいスタッフが入ってこない事によって、店舗、人はどうなるか?考えたことはありますか?
今のスタッフでずっと営業していくということですね。
既存スタッフでやっていくことは、練度も上がりやすい、チームワークも良くなるでしょう。良いことは多いです。しかし、意外な落とし穴もありますよ。
僕の下っ端、下積み経験からご紹介。
新人スタッフは新しい風
新しいスタッフがいることで、お店、人(スタッフ)にどんな良いことがあるでしょうか?
①教えるスキル、マネジメントが鍛えられる
②中堅スタッフの中だるみを防ぐ
③ポジションチェンジによるスキルアップ
これらは、想像に難しくないでしょう!
①教えるスキル、マネジメントが鍛えられる
新人に教えるから、自身の接客の再点検、効率の良い業務の遂行が身に付きますね。
また、教育やマネジメントはある程度 数をこなさないと上手くならない。
スタッフそれぞれに受け取り方、習熟度、向き不向きがあるからですね。自分ができるから他人も同じようにできるわけではない事を痛感できます。
純粋にスタッフ数が増えるとフロア配置、スタッフ分担も先輩が考えなくてはいけません。できないスタッフを含めたマネジメント、上手く回せるようになるには経験するしかありません。
②中堅スタッフの中だるみを防ぐ
3-5年のスタッフ。それ以上でもいいのだが、店舗の経験はそこそこに持っている。特に困ることもなくなる。販売も安定する。入社当初のフレッシュさが消える時期でもありますね。
そんな彼らも新人がいると、良いとこ見せたがる。言いたがる。教えたがる。けど、
新人に個人売り抜かれるとダサイ。というわけで、頑張る。わけですね。
③ポジションチェンジによるスキルアップ
新人はレジ、ストック、店頭フロント配置ということも珍しくはないでしょう。先輩になれば、そのポジションから外れる時がやってきます。フロアオンリーで、レイアウト、接客集中へシフトすることもあります。ガチで売らないと、「ストックやっててー」と言い訳できない環境に置かれる。
僕はライフスタイル系のショップだが、メンズだけやっていればOKという風土は全くない。そんなスタッフは絶対に上に上がれない、評価されない。
ライフスタイル系のスタッフならメンズは当たり前、レディース、キッズ、雑貨、家具とドンドンできる販売スキルをつけなくては、店長になることはない。
新人に任せる所は任せて、成長できるようになることが求められます。
このあたりは、
新人が入ってくれることで起こる新しい風、良い反応ですよね。
さて今度は、反対に新人が入ってこない事によるマイナスの効果のお話。
実は負け癖がつきやすい、環境
①顧客化の偏り
②競争がなくなる
③ポジション、役割の固定化
①顧客化の偏り
人対人の店舗販売において、お客様とスタッフの相性は正直ある。得意な、受けの良い客層もスタッフによって異なる。店舗のキャラバリエーションが止まる。特にSCなどに出店しているブランドはガチガチに顧客化しようとするスタッフは少なくなっている。そうなってくると、一人あたりのスタッフがどれだけ受けが良いかは、結構大事になる。
②競争がなくなる
あなたのお店でもあると思いますが、お店の個人売りランキングって毎回同じ順位になってませんか?1位売り頭、2位店長、3位サブ、4位僕、みたいな感じですね。
たまに順位が変わっても1回だけとか。。。
このランキング、順位が、当たり前になる感覚。わかりますかね?
既存スタッフ同士だとお互いの力量もわかる。
歴に応じて顧客数の差がある。
売場時間長い奴の勝利。
という、言い訳に似たような雰囲気が出ます。
僕も下積み期間はそれが当たり前の感覚に陥っていて、先輩を抜かそうという事も考えなかった。これは、下積みが長いスタッフほど陥る。
負け癖がつく。
どこかでひっくり返そうと、努力、競争がなくなる環境になる。
歴に関わらず、成果を出せるのがアパレルの良い所なのに、、、
③ポジション、役割の固定化
知名度が高くないブランドで働いていた時、自分より下のスタッフが入ってこなかった。
お店は既存のスタッフでフロア配置から役割まで固定化されていく。固定化することで、チームワークやお店の運営は楽だからだ。
でも、それが続く。
数年働いても、レイアウトをいじったことがないスタッフがたまに生まれる。こういった硬直化した店舗が原因になる。
新人スタッフが入らないと、ポジションの繰り上がりや役割変更が起こらず、今のままがずっと続く。できる事、スキル、幅に大きな偏りが生まれてしまいます。
さて、つらつらと書いてきましたが、
あなたのお店はどんな状況でしょうか?
そのポジション、役割が1年、2年、3年と同じだとしたら?
新人が入ってこず、自動的に変わる環境もないとすると?
自分で変えるしかありませんね!
店長なら、硬直化しないようにフロア、役割分担を再度考えていきましょう!
それではまた来週。