閑散期で転職や起業を考える人の危険なマインド

こんにちは、ヨツモト です。

お盆も終わりましたが、今年はコロナウィルスの影響で普段なら帰省や墓参り、それに旅行に繰り出すこともできなかったなかった人が大半なのでは無いでしょうか?
販売を生業にしているから、毎年お盆なんて関係ないよって声も聞こえてきそうですが店舗にも大きな影響がでています。

「ニッパチ」と呼ばれる2月8月は小売業では閑散期です。
ですが、その中でも2月のバレンタインデーと8月のお盆期間は唯一売上が見込めるモチベーション。
お盆期間中に帰省する為のお土産から久しぶりに帰省した地元での買い物や飲食。

約1週間の連休がある、お盆期間中にどれだけ売上を獲得できるか。
多くの小売店や飲食店はそれに8月の売上がかかってきていました。
ですが、今年のお盆は先ほど述べたように移動の制限がかかり、毎年のような人手とは行かなかった店舗が大半です。

唯一の販売機会が奪われ、いつもに増して店舗は閑散としているこの時期。
そして、うだるようなこの暑さ。
あなたは、みるみるモチベショーンが下がっているのでは無いでしょうか?

転職や新しい道を考える人が多い2月8月

毎年2月8月の閑散期に寄せられる相談の中で、普段より多くなるのが「転職」や「独立起業」の相談です。
店舗での業務が忙しい時期には考えることがなかった。
いや、考える余裕がなかったと言った方が正しいと思いますが、閑散期で時間の余裕ができた時にフと頭によぎるのが「このままで自分は大丈夫なのか?」じゃないでしょうか。

僕は転職や起業の相談には、自分自身の変化の為、キャリアップの為、自己実現の為におこなうのであれば積極的に応援します。
ですが、この時期に転職の相談にくる人は今の環境に不安や不満があっての相談が多い傾向にあります。
店舗が急に閑散になると、やることが少ない時期に急に不安になったり、今の自身の置かれている環境の中の不満点が急に出てきたりするのが原因です。

「今の環境から逃げたい」目的がそんな感じに聞こえてしまうような相談が増えてくる。

明確な自分のキャリアストーリーを持っていて、その為の転職や起業では無くなんとなく今の自分や環境に閉塞感を感じるから今の場所から移動したい。
1つのモチベーションとしては否定しません。

それに今年は前例の無い自粛期間中の店舗営業停止や、今までのような状況に戻らない現実。
ぶっちゃけて言ってしまえば逃げ出したくなるのもしょうがない状況だと思います。

その気持ちも分かりつつも、あなたにちょっとだけ冷静になって考えて欲しい。
本当にその理由で新しい選択肢を探すの?
今のままの考えで探した選択肢を選んでいいの?
それ、本当にあなたが望んでいるものですか?

なぜそんなことを効くのかと言えば、今まで現状から逃げ出す為だけの転職や起業でうまく行っている人をあまり見かけないからです。

不安や不満がある場所から移動するのはいいけど、逃げ出してはいけない。

今の場所に不安や不満があり、そこからとりあえず逃げることを優先して転職や起業をした人をみていると、自分では新しい選択肢を掴んだような話をしていますが、結局はそれしか選ぶことができなかったようにしか見えない人を大勢見てきました。

その人たちは暫くすると、新しい場所でまた同じような不安や不満を言い始めます。
そしてまた、その場所を同じようにして逃げ出していくのです。
自分が何をしたいのかではなく、自分がしたく無いことからずっと逃げ続けています。

そんな人生が僕にはとうてい良いとは思えません。
あなたにもそんな人生を送って欲しくは無い。

だから、色々と考える時間を持てるこの期間に、もう一度自分自身が何を本当にしたいのか?を考えて見て欲しい。
逃げ出すのではなく、自分の人生のゴールの過程である今が正しいのか?
もし、正しく無いと思えるのであればゴールに近づく為にはどの場所に移動すればいいのか?

まず、それを考えて見てください。
転職や起業は、その答えをしっかり出してからでも全然遅くはない。
むしろ、その工程をすっ飛ばして感情だけ衝動的に動いてしまう方が遠回りになってしまう。

あなたの人生のゴールから逆算した時に、今の場所、今の環境、今周りにいてくれる人が正しいかどうか?
正しくなければ、正しい場所がどこなのかをしっかり考えてから動き出しましょう。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

四元亮平
About 四元亮平 183 Articles
PLAY inc 代表/リテールコンサルタント 全力でアパレル販売員を応援するメディア「TopSeller.Style」主宰 文化服装学院リテイルブランディング科 特別講師 アパレル企業のリテールマネジメントやBMW japanなどの他業界でもセールスコンサルティングを提供し、近年はリテール販売員のDX化を推進するデジタルセールス&マーケティングコンサルティングも実施。 アパレル業界全体のリテールロイヤリティ向上を目指しwebメディア「TopSeller.Style 」の運営や文化服装学院の特別講師も務める。 リアル.デジタル.経営.ベンダー全てを経験し四方向のナレッジをカバーできるスキルが強み。