リモート商品説明会、展示会はスタッフ教育に広がれ!

こんにちは!水曜日セールス、店舗マネジメント担当Kosuです

この時期、

商品説明会、展示会呼び方は様々だが、シーズンの立ち上がり前には各店の店長などを集めて商品の解説、戦略の説明が行われますね。

春に1回、春夏SS 秋に1回、秋冬AWの感じです。

本部に集まり、実際に商品を触ってシーズンの販売に役立てる場でもあります。

今年はこの情勢なので、1つの会場に人を集めて、、、というのはできないので、

リモートでの開催が行われていました。最近はこういう形でやっているところがほとんどではないでしょうか?

今日はそんなブランドの商品説明会、展示会についての記事です。

商品説明会・展示会とは何してる?

MD領域
・シーズンコンセプト
・商品構成(商品数、投入時期)
・商品説明

営業領域
・各店動向
・販売戦略(打ち出し順序、イベント、販促)

を本部のMD、バイヤー、マネージャーなどから説明がされます。
本部の商品部からの発信というのは現場にいても中々届かないので、これはかなり貴重な場。

お店のスタッフは、

シーズンの打ち出しから自店でどんなVMDが組めるか?
どの商品を軸に売っていこうか?
部下に商品知識をしっかり伝えよう!

などなど思いながら参加するわけです。

ちなみに僕が以前勤めていた会社は小規模のセレクトショップだったので、そもそもシーズンごとの説明会などない。
そのため、いつ何が入荷するのかはお楽しみという状況。バイヤーに聞くなんてことが当たり前でした。

スタッフを集めて商品について説明する時間を割く会社というのは、かなり恵まれている。ある程度規模のある会社でないとできない事です。

リモート展示会、説明会はメリットだらけ

今年はこの状況、リモートでの開催が行われました。本部はカメラで撮影、中継。
資料もデータでお店に送っとく。

お店のスタッフはスマホやPCで見れるようにしたわけです。
あと、撮影したデータもネットに保存してスタッフがいつでも動画として見返せるようになりました。

このメリットがすごく大きい。

・郊外、地方店舗スタッフも参加可能
アパレルの本社のほとんどは東京です。地方、郊外店舗は距離の関係で参加ができないということもありましたが、これもクリアに。

・動画共有でいつでも、どのスタッフでも見れる
お店の課題として商品知識の共有は時間が取れないのでかなり負担や不満があったが、動画として見てもらえる。見返せるのも良い。

アルバイトスタッフ含めて見せることも可能。

僕はメンズ主体ですがメンズだけでなく、複合店なのでレディース、キッズ、雑貨の事も知れるようになった。

・参加スタッフの主観共有がなくなった
商品部、本部の発信をダイレクトに聞ける。

店長、サブなどが参加して後で、お店で共有というパターンが今まで、説明会に行った人間が欲しい情報しか降りてこない。

情報持っているスタッフが共有をしないと、スタッフに情報が行き渡らない。
現場は今もギリギリの人数で回しているところもあるので怠慢ではなく、できないという事情もあった。

・シーズンを小分けにして開催
年2回というのが一般ですが、今、冬物の話をしても、その時には忘れています。
春、夏、秋、冬MDを小分けにしてより細かく開催して深めてもいい。

・商品だけでなく接客も伝えられる
どうゆう風に売るのか?接客するのか?という部分は現場に丸投げ!
という風潮ですが、このあたりも動画にして伝えられる。

昔は、本社に集められて1日中開催されていて、参加するのは店長やフロアの責任者のみの参加でした。
実際に商品に触れて、聞ける機会はないのでスマホ片手にサンプル商品を写真に撮りまくってしっかり聞いて、お店のスタッフに共有しなければいけませんでした。

シフト制の中、全てスタッフに商品知識を落とし込むのは正直無理な話でした。

デメリットも当然ある

カメラでの撮影、動画視聴なので、当然商品の細部、リアル感は落ちます。

リアルでの感触、テンションはその場でしかやはり感じれないので、
動画上だと流して見てしまうという点は否定できない。

また、開催側本部側の共有に問題があるケースもあります。

商品部側の発信に中身がなければ意味がない。

共有の仕方は新しくなったが、中身は昔のままのケース。

商品について聞ける場ではあるのですが、実際のところ流れ作業のように次から次に商品の説明がされたり、端折られる場面は皆さんも経験したことがあるのではないですか?

・OOの別注です! (どこ変えたん?別注すると何がスゴイの?)

・定番のOO!  (定番だと何がスゴイの?)

・5色展開!   (何にこだわったんや?)

・価格訴求商品です!  (価格以外が知りたい?)

・OOブランドでも使われてた生地です。最新素材です。終わり!
(その生地のことが知りたいよ!)

というような形で、言葉足らずなケースが結構見られます。

現場、お店スタッフがリアルに知りたいのは、

どうやったら、お客様に伝わるのか?この1点です。

伝わるから売れるわけです。

どんなにこだわった商品でも売り手のスタッフがわかっていなければ。売れません。

教育、研修の場がない販売員がほとんど

アパレルショップの教育・研修はほぼないのが実情です。

僕もほとんど受けたことないですね。

なので、配属先の先輩がいかに接客が上手いか?知識があるか?は
かなり重要で、新人などは配属された店舗のスタッフレベルで馴染んでしまうからです。

ある意味配属ガチャです。

自分で勉強するにも、アパレルのテキスタイル一つとっても実はかなり難しく、ネットでも限界があります。
自社の商品を自分で調べろという風潮もこの業界のよくわからない部分です。

商品説明会、展示会などが動画で共有されて、

スタッフ全てに情報が届けられる時代になったのですから、

これをもっと充実させて、本部のこだわりをもっとスタッフに届けて欲しい。

もしかしたら、

店頭で売れ残ってしまった商品は、商品が悪いのではなく、スタッフがお客様に説明できていないだけかもしれません。

そして、リモート説明会から店舗の教育ツールになっていったらと、僕は思っています。

商品知識、接客知識で悩むスタッフはきっと減るはず。

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kosu
About kosu 51 Articles
販売員歴7年 ライフスタイルセレクトショップ勤務。メンズ、レディース、キッズ、雑貨、家具全てを扱うサブ。メンズドレスにおいては常に全国トップレベルの実績により入社初年度から企画にも参画し多岐に渡る現場の仕事を経験。担当カテゴリー、個人実績では全てトップクラスの実績を残すも、その裏で起こる問題に常に苦悩していた元トプセラ読者。販売、マネジメント、教育、店舗運営で今も奮闘。