皆さんこんにちは!
毎月7日、アパレルキャリア論担当のマリです。
早いもので私の記事は今年最後です。
コロナによる自粛期間や店舗の休業などで時が止まっていたような感覚があるものの、確実に時間は進んでいるのだなと実感しています。
最近、面接アドバイスをしていると転職検討理由で「コロナによる店舗休業中に今後のキャリアを振り返り〜」と聞くことが増えました。
トプセラ読者の皆さんの中にも、コロナによる店舗休業中は改めて仕事や今後のキャリアについて考えた方も多かったのではないでしょうか?
日々仕事に追われているとなかなか立ち止まって考えることがない自分のキャリアについて、誰もが考えさせられた年だったかもしれませんね。
今年に限った話ではありませんが、最近もラグジュアリーブランドへ行きたいという相談をいただきます。
販売力を試したいという前向きな理由もあれば、年収や休日の条件が今より良いから、などその理由は様々です。
しかし、販売員の中にはラグジュアリーブランドを目指している方も多く、そう簡単ではありません。
そんな皆さんに、コンサルタントとして伝えていることを今日はトプセラでもお伝えします!
何事もステップがあります
ラグジュアリーブランドを目指す皆さんは、現在どのようなブランドで販売をされているでしょうか?
例えば、アウトレットで洋服の販売をされている方もいれば、現在数千円のアクセサリーを販売している方、1万円前後のシューズを販売されている方など、同じ販売職でも扱う商材や価格帯、接客スタイルは様々ですよね。
「何事にもステップがあります」と書きましたが、簡単に言えば、現在アウトレットで販売している方が、突然路面店で宝飾ブランドの販売員になることは難易度が高いということは、何となく想像ができる方も多いのではないでしょうか。
それでは一体、どうすれば良いのか。
目指すゴールに向けて、飛び級ではなく確実な経験を積んでいくことが結果近道になります。
例えば、現在ファッションビルで単価8,000~20,000円前後のアクセサリー販売をされている方が宝飾ブランドへチャレンジされたいという場合。
まずはファッションビルから、百貨店での展開がメインのジュエリーブランドを目指す方法があります。
宝飾ブランドの多くは百貨店の特選フロアに入っていることが多いため、百貨店での販売経験がプラスになることが多いもの。
百貨店メインのジュエリーブランドとなれば、単価も数万円〜など上がり、新たな客層への接客経験も増えることでしょう。
そうしたブランドにて同時にジュエリーの4Cについて学んだりと知識を増やすことにより、いわゆる宝飾ブランドにトライするチャンスがやってきます。
例で宝飾ブランドを目指す場合を挙げましたが、これは宝飾に限らず洋服でもシューズでも時計でも同様です。
まずは経験する商材の単価をあげること、働く館を百貨店や路面店など目指すブランドが展開している館を経験することなどが大事です。
スペシャリストという道も
ラグジュアリーブランドの中には、シューズスペシャリスト、ジュエリースペシャリスト、ウォッチスペシャリストなどのタイトルの販売職がある場合もあります。
こうしたタイトルはその名の通り、そのカテゴリーの知識が豊富で専門に接客をするポジションのため、経験豊富な方を採用していますが、ごく稀にそのカテゴリーの販売経験があればトライできるといった募集が出ることも。
もし現在、こうしたカテゴリーに特化した販売をされていて将来的にラグジュアリーブランドを目指したいという方がいれば、今後もカテゴリーに特化して販売経験を積むというのも一つでしょう。
その場合、ジュエリーコーディネーターやシューフィッターなどの資格が有利になることもあります。
資格がなければトライできないということはありませんが、経験してきたブランドや価格帯が違えど、そうした資格により学ぶ意欲や仕事に対するモチベーションの高さが評価されて入社した方もいらっしゃいます。
また、ファストファッションブランドでの経験は、在庫管理やシフト作成、店舗の数値管理など、ラグジュアリーブランドでいうオペレーションのポジションでフィットする可能性もあります。
これまでの経験がどんな企業のどのようなポジションで可能性があるのかを知っておくと、選択肢も広がるでしょう。
その時々で企業がどのようなスペシャリストや専門のポジションを置くかは異なります。
常にアンテナを張りながら、自分の目指すキャリアのためにはどんなステップを重ねるべきなのか、考えるきっかけにしていただければ嬉しいです。
今年もお読みいただきありがとうございました。
来年も販売員の皆さんにとってキャリアのヒントとなる情報をお伝えできればと思います。