これがアパレル業界の「サステナビリティ」の解剖図!全体から詳細を徹底解説-原材料編

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こんにちは!サステナビリティ担当の Jasmine(@JasK_Official) です。
二度目の緊急事態宣言が延長されている地域もありますが、街がさらに閑散としてきたような印象です。普段は銀座を南から北へ歩いて日本橋の店舗まで通っていますが、裏通りで昔ながらのコミュニティを大切にしているお店ほど生き残っているような印象です。逆に立地を求めて派手にしていたお店ほど集約されて行っています。「ローカル」や「伝統」がサステナビリティのキーワードにあげられるのも納得という現象です。
さて、今日は前回お話ししたサステナビリティのトピックの中でも、最もイメージしやすい「原材料」のサステナビリティについて解説します。

「サステナブル」な素材とは?

皆さんは「サステナブル」な素材、と言われて何を思い浮かべるでしょう?3月に行われる「国際サステナブルファッションEXPO」では「エコ」「リサイクル」「エシカル」「フェアトレード」の4つがメインキーワードとして挙げられています。
まずは、すでに流通していてなじみのある素材が上記のキーワードとどう関連があるか、前回の記事でご紹介した 「ビジネスモデル」「マテリアル」「廃棄」「人材」の切り口から例をあげて行きたいと思います。

例1:ECOPETなどの再生素材

ものづくり大国の日本、実はリサイクル繊維の歴史は古く、100年以上前から「故繊維(再生用繊維)」という業界があります。これは主に「繊維から繊維へのリサイクル」をメインとして、カーペットなどのフエルト材として古くから使われています。また、この数年ではポリエステルの再生繊維が盛り上がっていて、ペットボトルから作られる「ECOPET」、回収衣料から作られる「Bring」など、衣料品生地として利用できる再生商品でもクオリティの良いものが増えてきました!テキスタイルとしてどこまで浸透するかが楽しみです。
 ビジネスモデル…新たな生産循環のビジネスを確立しつつあり、クオリティの向上と市場拡大に期待
 マテリアル…新たな資源を消費せず、既存の資源を循環させるので◎
 廃棄…再生素材の再利用も可能であるため、回収までをセットで商品化することに期待
 人材…新素材の普及とともに、未来に残すべきテキスタイル文化への貢献もできると最高

例2:廃棄品利用素材・代替素材

こちらも昨今盛り上がりつつある注目ジャンルです。かなりニッチですが、例えば「米ぬかを素材にした靴のソール」「廃棄食品を利用した染料」「食品の廃棄部分を利用したレザー等の代替素材」などが登場してきています。素材をフィーチャーした商品を作っている個人・小規模ブランドを見かけますが、「社会問題を世に提起する、クールなメディアブランド」という形で目にすることが多いかもしれません。もともとは特定の物が多く廃棄される業界にいた方が始めるケースが多く、「どんなものでも循環の仕組みに組み込めそう」という希望を感じます。クオリティの面で弱い商品も多いですが、どんどんやってみてどんどん失敗して、いくつかの成功事例を新たな芽として伸ばす仕組みがあれば良いのではないかと思います。インキュベーション(育成)が一番適しているジャンルではないでしょうか。
 ビジネスモデル…このジャンル自体は持続可能なビジネスモデルになるのは難しいけれど、多産多死を経て原石を見つけることに期待
 マテリアル…再生素材同様、新たな資源を消費せず、既存の資源を循環させるので◎
 廃棄…廃棄素材利用素材は加工によっては次の再生が難しいことが多く、考慮が必要
 人材…規模が小さいので、横のつながりなどでキャリア構築も含め、活動自体が持続可能になる仕組みが必要

例3:天然素材・オーガニック素材・エシカル/フェアトレード素材

サステナブル素材といえば、実は一番頭に浮かぶのはこのジャンルかもしれません。フェアトレードのウール、トラッキング可能な食肉レザー、オーガニックコットン、などが当てはまります。(厳密には個々の流通などで全く別切り口になることもあるのですが、他の2つとの区別でざっくり分類です。)実はこのジャンルが一番「サステナブル」かどうかを判断することが難しいです。歴史が古い産業の潮流を変える際に様々な政治的軋轢が発生したり、マーケティングの都合や、今まで通り理にはいかないプライシング、、、簡単に言うと「安い汎用品より品質が低いのに価格は高い」「農薬は使っていないけどその分水資源を使い過ぎている」などの問題やいわゆる「エシカルウォッシュ(好印象なキーワードのみを打ち出し、実体は全くエシカルでない運用をしていること)」などもあり、なんだか怪しい、、、という印象を持つ消費者も少なくありません。逆に言えば、消費者にそれなりのリテラシーが求められるため、よく勉強している消費氏ほど手を出しやすいジャンルになっているかもしれません。最近では「サステナブル」のさらに先の概念として「リジェネレティブ(再生型・使えば使うほど環境がより良くなっていくという概念)」というキーワードが支持されています。日々アップデートが必要なジャンルですね。
 ビジネスモデル…大量生産には向かないため、売り方のアップデートが最も必要な分野
 マテリアル…実態がどうなっているのか、消費者側の意識も求められる
 廃棄…長く使うことを前提として作られているものが多いので、こちらも消費者の意識次第
 人材…規模が小さいので、横のつながりなどで活動自体が持続可能になる仕組みが必要
次回は一般的にはやや触れる機会の少ない、②「生産(工場)/ 伝統技術」のサステナビリティについてお話しします!Twitterで探すとアパレル生産の情報発信をされている方がたくさんいるので、ぜひ予習してみてください!

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