時間の使い方は自分次第

皆さんこんにちは!
毎月7日、アパレルキャリア論担当のマリ(@mari1010t)です。

今月に入り、徐々に営業を再開する百貨店や路面店も増えてきましたね。
店舗で試着をしながら嬉しそうに接客を受けているお客様、楽しそうに接客をしている販売員さんの姿を見ると、改めて店舗の魅力を感じます。

一方で、店頭では人員を減らして営業をしている店舗もまだ多いと聞きます。
中には月の半分のみ出勤というブランドも。
そうなると休業中同様、時間にゆとりのある販売員さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
ブランドによっては休業中の課題が出されているところもありますが、そうでない場合、時間の使い方は人それぞれですよね。
私は日々多くの販売員さんとお話しする機会があります。
皆さんに休業中どう過ごされているのかを伺うと、趣味の料理を極めている、課題はあるものの提出は義務ではないのであまり手をつけていない、他ブランドのインスタライブを見て参考にしている、など回答は様々です。
そんな中でも、非常にポジティブな時間の使い方をされていた、とある2名の過ごし方を今日はご紹介します。

付帯業務を効率化。新規顧客増加に繋げた

某デザイナーズブランド勤務、販売員Aさん。
店舗での付帯業務にはアナログなことが多く、店舗で最年少のAさんはその大半を一人でこなしていたそうです。
詳しく聞くと、出勤の度に20分程度、それらの業務に時間を取られていたとのこと。
全店で同様の業務を行なっていて、先輩方もみんな通ってきた道、これがブランドとして当たり前なんだ。
そう思う一方で、このままでは接客の時間が減ってしまい、売上を伸ばすことが出来ない、、、という焦りが常にあったそうです。

そんな中、昨年の緊急事態宣言で初の休業。
会社からの課題は特になく、今こそ普段時間を取られている付帯業務の効率化を考えようと勉強したのはExcelスキル。
最初は店舗で使いたい表の作成から始まり、せっかく勉強するならと、ビジネスレベルと言われている四則演算やIF関数などの関数まで習得。
休業明け、これまで店舗で発生していた付帯業務をExcel管理への変更を提案、実行したところ半分以下の時間で済ませることができたとのこと。
より接客に集中できる時間が増えたこともあり、見事新規顧客を増やすことにも成功。
とあるランキングでも全店TOP10に入る実績を出せたとのことで、業務効率化の影響は非常に大きかったようです。

今年2度目の休業期間中にも、新たに関心のあるデジタル分野の勉強をされているとのこと。
日頃店舗で感じている課題から解決策を考え実行、それを店舗へ提案する行動力まで含め素晴らしいですよね。

ウォッチコーディネーターの資格を取得。憧れのブランドへ転職

某外資系ラグジュアリーブランド勤務、販売員Bさん。
現職ではジュエリーカテゴリーの担当で、既にジュエリー関連の資格もお持ちで知識も豊富なことから素晴らしいセールスを上げていました。
担当するカテゴリーの中には、一部時計の取り扱いもあったものの、数は多くなく接客機会も少なかったこともあり、それまではブランドで教わった知識で接客をしていたとのこと。
より接客のスキルUP、売上UPのために時計の勉強をしたいと考えていた最中に休業。
まさに今、との思いで自主的に時計の勉強をスタート。
勉強すればするほど、時計の奥深さに魅了されたとのことで、休業明けも勉強を続けウォッチコーディネーターの資格を取得されるまでに。
より専門的に時計の接客をしたい、時計の販売であれば以前から憧れていたブランドへ、と見事転職を果たしました。

時に資格を取得することがゴールとなってしまっているケースも見受けられますが、Bさんはどうでしょうか。
あくまでも興味のある分野で関連する資格があったので受験し、実務に活きているという素晴らしい例ですね。

トプセラ読者の販売員さんの中にも、もしかすると引き続きお休みが多かったりと、思うように仕事ができない方もいらっしゃるかもしれません。
もどかしい時間ではありますが、時間の使い方は自分次第です。
今回例に挙げたお二方のエピソードが、何かのきっかけや参考になれば嬉しく思います。

それではまた次回!

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鶴戸茉利
About 鶴戸茉利 28 Articles
宮城県仙台市出身。 新卒で外資系イタリアブランドに入社。販売員として複数店舗で勤務しトップセールスとなる。 その後ファッション業界専門の人材紹介会社で主に外資系ラグジュアリーブランドのヘッドハンターとして転職支援を行う。 現在は株式会社ALL IS NEWの執行役員として、人材部門の責任者を務めている。 その他、文化服装学院の講師業、コミュニティスナック「BANQUET CIRCUS」のママ等、幅広く活動中。