そもそもSVはいなくなるもの

セールス&店舗マネジメント担当Kosuです

私のブランドではリアル店舗の閉店が一段落したところです。
売上が立たない以上、店舗は継続できないので、苦しいですが仕方ないです。

ブランド内の店舗が減った際に困るのは実はSV(スーパーバイザー)、エリアマネージャーだったりします。

この役職についている人は管轄の店舗がないわけですから、仕事がないわけですね。

そうすると、SV、エリアマネージャーだった人は再び店舗勤務に戻されます。

なかなか、キツイ現実ですよね、、、

今日は、そんな販売員のキャリアアップであるSVの今と厳しさについて書いていこうと思います。

SVの仕事とは?

そもそもSVの仕事とは?

・店長教育
・管轄店舗の数値管理
・営業活動(SC交渉)
・販売ヘルプ
・営業と商品部の調整

が主な業務ですね。

そして、ここに憧れて販売員や店長が目指すキャリアの一つとなっています。
ブランド規模によって異なりますが、一人のSVが管轄する店舗数は大体4~8店舗くらいです。

そして、ほとんどのSVは店舗スタッフ兼任のような形になっていることが多く、プレイングマネージャーとして活動します。
実態としては、次の店長がまだ育ちきっていないので、SVが補っているという形です。

そのため、業務量が多く苦戦する人も多いです。

SVの席は企業の成長段階に応じて変化する。

私のブランドでは、全国にお店が60店舗ほどあり、多い時でSVは10名程度いました。

閉店が多い最近ではSV職の人はほとんどいません。

店長になり複数店担当するというような体制に変化しました。

店舗が減ったわけですから、管轄する人間も減るというわけです。

では、SVだった人はどこに行くのか?というと

・店舗スタッフにもどる
・EC事業部へ異動
・商品部・管理部門へ異動

というような流れになります。
コロナだからしかたないのですが、こういった厳しい配置転換があるのが企業です。

と言いたいのですが、

そもそもSVという職は企業規模に応じて増えるのですが、ブランドが安定してくると減ります。

ここをあまり知らない人が多いのですが、

少し前のように、駅前や郊外にたくさんSCができて、店舗が増えた時期は店長のレベルも高くないので、SVが本当に教育を兼ねて活動しなくてはいけないので必要でした。

しかし、年月が経ち、人が育つと各店舗の店長がSVの行っていた仕事をできるようになります。店舗でのトラブルなども各自で対処できるようになってくるわけです。

そうすると、必要最低限のSVを残すだけで十分となります。

こういった流れは私の会社だけでなく、大手といわれるブランドでも似た傾向にあります。

やっとの思いで店長からSVへなったはいいが安心していると店舗に戻るという事も珍しくないので安心はできないです。

SVになったら次のキャリアまで考えないといけない

アパレルにおいてのSVの仕事は現場、店舗を整えることにあります。
これは人、お店が整えば役目を終えることになります。

次のステップとして、SVは営業マネージャーなどにキャリアを進めることになるのですが、営業マネージャーは古参のスタッフ、たたき上げ、競争相手も多く中々なれないのが現実です。

実際、私のブランドでは10年ほどマネージャー以上の役職は人が変わっていません。本当に人が辞めない限りポストが空きません。
それほど、人の流動がないキャリアを攻めることになるので厳しいのは必須です。

一昔前であれば、販売員のロールモデル的なキャリアは、

スタッフ→SV→マネージャー

しかありませんでしたが、

販売員からMDやバイヤーの道はもちろん、DBなども今はあります。
コロナによってEC販売やコーポレート系の仕事は見直され、様々な仕事が生まれたので昔ほどキャリアチェンジが難しくはなくなってきています。

アパレル業界の良い点ですが、この業界はキャリアチェンジできる職が幅広いです。

店長からSVという道はわかりやすいですが、あくまでSVは通過点として考えてください。

ずっと店長をやるのがしんどくてSVにとりあえずなってしまうと、コロナや企業が成熟した際に自分のポストがなくなって行き場がなくなるなんてことにもなりかねません。

それではまた来月!

前回はコチラ↓

皆が明るく元気で人から愛されるスタッフにはなれない?顧客から知る自分の接客スタイル

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kosu
About kosu 51 Articles
販売員歴7年 ライフスタイルセレクトショップ勤務。メンズ、レディース、キッズ、雑貨、家具全てを扱うサブ。メンズドレスにおいては常に全国トップレベルの実績により入社初年度から企画にも参画し多岐に渡る現場の仕事を経験。担当カテゴリー、個人実績では全てトップクラスの実績を残すも、その裏で起こる問題に常に苦悩していた元トプセラ読者。販売、マネジメント、教育、店舗運営で今も奮闘。