「ZOZOフリマ」がサービス終了。盛り上がるCtoC事業はレッドオーシャン?
2017年4月12日、株式会社スタートトゥデイは同社が運営するCtoCフリマサービス「ZOZOフリマ」を2017年6月30日をもって終了することを発表した。
(中略)
閉鎖の理由は、CtoCフリマサービスはライバルの多い※レッドオーシャンだったということに加え、当初運営をしていたグループ会社の株式会社ブラケットが2016年にスタートトゥデイから独立したことも一つの理由なのかもしれない。大手が展開するCtoCフリマサービスでは、LINEが運営する「LINE MALL」も2017年5月31日に撤退をしている。「スタートトゥデイ」「LINE」のサービス終了により、盛り上がったCtoCフリマサービスの戦いに一つの終止符が打たれたとも言えのではないだろうか。 ※レッドオーシャンとは? 競争の激しい既存市場のこと。対義語はブルーオーシャン(新規開拓市場)。
スタートトゥデイのC to Cサービス「ZOZOフリマ」がサービス終了とのニュース。C to Cとは簡単に言いますとユーザー同士で売買するサービスですね。これの競争がとっても激しいようでZOZOフリマが撤退したとの事です。ではどのくらい競合があったのか、有名どころのサービスを見てみますと、
◯メルカリ 国内 4000万DL 海外2000万DLのトータル6000万DL
メルカリがイギリスでサービス開始、アプリダウンロード数は6000万件を突破
同じC to Cサービスのスマオクが先日メルカリに買収されています。
メルカリがブランド特化フリマアプリ「スマオク」運営のザワットを買収
◯フリル 600万DL ラクマ 400万DL
フリルとラクマは計1,000万ダウンロード ー 3ヶ月でフリルの流通総額は3倍に
フリルは楽天が買収しましたのでトータルで1000万DL。
◯ヤフオク 少し古いデータですがPC モバイル合わせてユーザー2800万人
あとはBASEとかstores.jpなどなど。。確かにC to Cが乱立の模様。
こちらに詳しくまとめられていますので、よろしければ参考まで。
レッドオーシャンというよりメルカリの独走
上記を見てみますと、完全にメルカリが独走体勢に入っています。ヤフオクもユーザー数は多いのですが、PC利用者の割合が高く、今後スマホファーストが進む中で優位性は崩れてくるでしょう。楽天さんはフリルを買収してアジア圏を狙い、欧米に進出しているメルカリとの差別化を図ろうとしているようにも見えます。
独走するとどうなるの?
ネットワーク外部性という言葉があるのですがこれは、
同じ財・サービスを消費する個人の数が増えれば増えるほど、その財・サービスから得られる便益が増加する現象を指します。(マーケティング用語集 ネットワーク外部性)
という意味。つまりメルカリの場合、ユーザー数が増えれば増えるほど、買い手が増える(よく売れる)し、売り手も増える(いい商品が供給される)という事です。先に数が膨れ上がったほうが圧倒的に優位な立場になる訳ですね。しかもスマホをヘビーユースする若い世代を抑えています。これはZOZOだけでなく他の事業者も太刀打ちできないでしょう。既にアメリカで、ある一定の成功を収めつつあるメルカリに対して、国内事業者が今後どう対抗してくるのかが注目されます。LINEモール、そして今回のZOZOフリマのように撤退するかもしれませんが…。
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