セールの季節がやってきました。
セールと知らずに普段訪れない百貨店に入り、時計の修理を出すだけなのに数時間かかってしまった・・・。
私自身が相当ミーハーな人間なので、セール時期であっても新作として入ってきたプロパーが欲しくなるという散財の才能を持っていますが、最近皆様買い物しましたでしょうか?
マーケティング、消費動向というと、「対相手」だと捉えがちですが、自分を飛び越えて人様の消費動向を知ろうとすると、騙されちゃうなあ・・・という体感をしています。
まず、自分がどうしてその行動、購買に至ったのかをしっかり分析できているかがとても大切なことだと思います。
「消費者は嘘をつく」とはよく言うのですが、ほとんどの消費者が本当は「なぜ自分はそれを買ったのか」が分析できていない。感情に寄っている。
それは自分も含めてそうなんです。ほぼ全消費者といってもいい。なのでまずそれを分析することです。もしかしたら、それを受け止めることから始めないといけないかもしれない。
自分はロジカルだと思っている人間にとって、それを真正面から受け止めるのは一筋縄ではいかないのですが、ロジカルに自分の感情を捉えて、どろどろした部分や嫌な感情と向き合うことが第一のハードルだといえるのではないでしょうか。
買い物を知る。
まず自分の買い物を整理することを大切にしています。
「なぜ、それを買ったのか」は深掘りすると非常に面白いのですが、また別に「なぜこれを不快に思ったのか」を分析することも非常に大切と言えます。
たとえば広告なんかが炎上したり・・・いまもしてますよね。
そのときに「どうしてそれを不快に思ったの?」と聞くと、大抵“社会的体裁”を持ち上げて来るケースが多いんです。それもそれで間違いではないと思います。
でも、そのときに自分の感じた不快はなんだったのか、自分の言葉で説明できる人は少ないように思います。
「私は男性に異性を意識されて見られるのが嫌だ」なのか「そういうものにあんまり品を感じない」なのか。
それは取捨選択するときにも言えます。
私はあまりファストファッションで服を買いません。
「どうして?」と聞かれた時に、理由はいろいろあります。
縫製が綺麗じゃない。とか
掛け面が悪い。とか。
もちろんそれも理由の一つなのですが「業界人としてファストファッションをごりごり着るのはちょっと・・・・」という気持ちがなくはない。なくはないんですよ本当に。笑
でもこれってすごくダサくないですか?この理由がいまの時流的には相当ダサい。
ダサくなくありたいから言葉にいろいろ尾ひれをつけて像をでっち上げるけど、その結果相当ダサいという現象です。
もちろんごりごり着るのはちょっと・・・と思いつつ一時期ZARAを買いまくって着てみたのですが、やっぱり縫製や引き連れが気になってダメだったという実検証もしているのでこれだけは理由ではないにしろ、
多少なりともそういう感情があることを分析するのはとても大切なことだと言えます。
人間の本質的な社会的な欲求に関することでもありますから。
消費者はわがまま
ユーザーの言う通りに!というのはよくわかるし、ユーザー参加型なんていうのも多い昨今ですけど、世の中の「うまいなあ」と思うマーケターは「ユーザー参加型」と「ユーザーの言うままに」は別物だというのをちゃんと知っているように思います。
冒頭でも買いた通り、消費者の購買決定というのは自分で選んでいるようで、その理由は明快ではないです。
人間質問をされると「今思えば・・・」と何か答えなくてはと理由を探します。
どんなものが欲しいですか、と聞かれれば何か答えようと、優先順位のない要望が出てきます。
それを全てクリアにすれば「売れる」ものに仕上がるかというと決してそんなことはない。
これもよく言われることですよね、「消費者はわがまま」である。
わがままに振り回されて叶えてあげても、突き放されちゃったりする世知辛さたるや。
個人的には消費者の要望と真っ向から反対のことをしてみる、とか
ユーザーが欲しいというものの裏をかくとか、そういうことが好きなので、その要望を聞くこともとても勉強になるのですが、失敗しがちはそこから先。
商品作りの意思決定を消費者に任せてはいけない。という点です。
言いなりになるってつまりこういうことです。
消費者よりも消費者を知ること、なぜ自分がこれを買うのかを知ること、本質が見えていないと振り回せれて終わってしまう。
今我が業界で流行りのインフルエンサーマーケティングしかり、じゃあその本質ってなんなの?ということをしっかり見つめなおさなくては、使いこなせずに終わってしまう可能性もあります。
まずは自分の買い物から。はじめてみるといいかもしれないです。
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