イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)がパリの服飾学校、IFM(Institut Francais de la Mode)とサンディカ・パリクチュール校(Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne)と提携し、クチュリエ養成プログラムをスタートする。 同プログラムはイノベーションとサステイナビリティーにフォーカス。第1回のコースは9月から6カ月間実施される。学生は、各服飾学校での25日間の授業に加え、イヴ・サンローラン本社で同社のスタッフと一緒にインターンとして働き、実技を中心に経験を積むことができる。プログラムの締めくくりとして、18年3月に学校の教授とイヴ・サンローランのスタッフにプロジェクトを発表する。
ラグジュアリーブランドのイヴ・サンローランが服飾学校と提携したカリキュラムをスタート。本社インターンを含む内容になっており、超実践的であると言えるでしょう。以前にTopsellerでも書きましたが、
人材育成をする際には実践とセットが一番効率的です。しかも有名ブランドの現場という事は学生のうちから第一線のお仕事を体験できるという事です。
海外ではコレクションブランドでのインターンは珍しくない?
有名デザイナーの経歴を見ていますと学生時代、コレクションブランドでのインターンを経験している方が多数いらっしゃいます。何人か例をあげますと、
以前、僕が講師をしている学校にファッションジャーナリストのミーシャジャネットさんが講演に来られた際、「日本の専門学校(東京文化服装学院) に来てインターンがほとんど無い事に驚いた」と仰ってました。ミーシャさんはその事を否定的には捉えていませんでしたが、海外と日本の教育機関の大きな差だと捉えています。。
詳しくはこちらに書いてありますので参考までに。→ コレクションに関わる事を夢で終わらせない為に
教育機関の本質は底上げにある
上記のブログ記事にも記載していますが、教育機関の重要な役割は「優秀な人材を育てる」事よりも「底上げ」にあると考えています。どの学校にも優秀な卒業生がいて、学校側は「当校は〜さんが卒業生で…」といった営業手法をよくとりますが、その方たちはどこに行っても活躍していたでしょう。しかしそうでない学生が大半であり、その子達にとっては環境が全てです。教育機関はその環境を整えてあげる事が本来の役割ですし、その為には現場に出せる最低限の知識やスキルを習得させ積極的に現場に出す事が使命であると考えております。そこに実践的なインターンが紐付いていれば確実に学習効率は上がります。しかし日本でそのような努力ができている教育機関はほとんど聞いた事がなく、教育機関の怠慢と言えるでしょう。
これは某大手専門学校の講師間でよく聞くセリフなのですが、「学生の質が〜」なんて事を言う人が結構な頻度でいます。まず前提として教育機関は「底上げ」の為にある事への理解、そしてご自身の指導スキルを棚にあげて学生のせいにしている貧困な発想をどうにかしてほしいものです。そういった講師が教育機関から早々にいなくなってくれる事を切に願っております。
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