「◯◯(選手)2世!」
スポーツ業界を中心によく耳にする”ワード”であります。いわゆる、過去に存在した「スター選手」を例に挙げ、その”実績”や”功績”の結果や経緯が類似した「新たなスター選手」が出てきた時によく使われます。また、その選手と”同郷”であったり、もっと言えば”容姿”が似ているコトなどが付属されれば尚更、メディアなどから強く言われる”ワード”であります。
この「◯◯2世」という”ワード”は我々アパレル販売業界でも勿論、言い方や意味に違いはありますが、人事異動を中心とした場面で上層部や店長が「期待値」を込めた部下への”伝え方”の一つの手段として活用されているのではないでしょうか?実績をそのまま求める「代わり役」として。
具体的に述べますと、
・「実績のある販売員」が異動や退職となり、代わりに別店舗の「実績のある販売員」が異動してくるケース。
一見、事情から紐解けば「期待値」が高い評価からの異動なので、対象の販売員も快く思う見方はできます。また、同時にプレッシャーがかかっているのも事実。その「プレッシャーを感じてもらう」のが上位者や店長の意図や狙いであるのも理解はしているコトでしょう。しかし、以前在籍していたスタッフと同様の実績を求める・求めすぎるのは少々、話が違ってくるのではないでしょうか?
〇同じように求めるから「強み」が活かせない、活かされない
誰しも上位者や店長の立場からすれば、以前在籍していた「売れる販売員」が残像となっているので、同じ「売れる販売員」であるならば同様な”成果”を求めてしまうのは当然なのかもしれません。
では、異動してきた当の本人はどうでしょう?
前述した様に”実績”を残してきたコトから期待されてるコトには本人も自覚してます。しかし、成果事実はあるものの、別店舗という”環境”が変わり、例えば販売スタイルが「顧客型」が強みであれば”即効性”には欠けるわけで、「慣れ」や「数をこなす」といった時間を要するコトもあります。
勿論、即座に”環境適応”しちゃうスタッフもいるでしょう。「対応力」のスピード感はスタッフそれぞれですから。
要するに、
スタッフそれぞれ”強み”が活かされるまでの間隔があるということ。その間隔を乱すような「”誰かと一緒”という過剰な期待」はスタッフにとって非常に窮屈となり本来の”強み”を消してしまいます。また、あなた方上位者、店長としてスタッフの”強み”を活かせていない以前に”理解”してあげれてない。そして、何より当スタッフに過剰要求し過ぎなのです。
実績はあるのですから、まずは信じる。また、”強み”を活かされるよう上位者や店長側は本人の”段階”や”ペース”を理解というより、見抜いてあげる。適した環境(時間)の提供ができていれば、力は発揮されるでしょうから。
たとえ「売れる販売員」という共通点があったとしても”特性”や”特質”はそれぞれであり、それらを意図とする今後の”店舗戦略”へ繋げていくコトも我々上位者としての「対応力」が必要なのであります。
最後に…
どの業界にも言えますが、「◯◯2世」と例えらる方って、ほんとど活躍されてません。これは、見るヒトの”視点”や”視野”にも問題があるという1つの理由である言えます。