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ファッション業界でよく使われる言葉に「ブランディング」というものがあります。
仕事柄、よくブランド担当者とお話さして頂く機会が多いのですが、この「ブランディング」についてあまり理解が無い方が業界の中ですら多いような気がします。
ファッション業界において切っても切れない「ブランディング」を本日は超ざっくりご説明致します。
そもそもブランディングとは?
ブランディング(英: branding)とは、ブランドに対する共感や信頼など顧客にとっての価値を高めていく企業と組織のマーケティング戦略の1つ。 ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し、活性・維持管理していくこと。 また、その手法。 wikipediaより
という事で、ファッションブランドにおいてはそのブランドの「知覚価値」や「コンセプト」を顧客に認知してもらい、ブランド価値を高めていく事です。
具体例を挙げますと、
上記のようなニュースがありました。一部抜粋しますと、
同社これまで、白人で筋肉質、割れた腹筋の半裸モデルで排他的なイメージで展開していた。新キャンペーンでは同社のホームページのデザインやインスタグラムの画像などを刷新、半裸モデルが抱き合うようなセクシーショットは影を潜め、より明るくフレンドリーで個人のユニークさ多様性を強調したイメージやデザインとなっている。
このように販促物などを使い、顧客にブランドイメージを認知してもらう。それによって、ブランドの世界観に共感してもらい購買に繋がるという訳です。なので、ブランディングはそもそも「コンセプト」が顧客に刺さるもので無ければなりません。そしてコンセプト立案の際は前回お話しました「ストーリー」を意識します。
コンセプトがざっくりしていると顧客に刺さらない
今のファッション市場はブランドが乱立し、顧客の選択肢が多すぎる状況です。こんな中、後発のブランドが顧客に知ってもらう為にはコンセプトから尖らないと顧客に認知してもらえません。つまり、近年のブランドビジネスにおいて「ブランディング」はコンセプト立案から密接に絡んできます。コンセプトが顧客に刺さらないのならコンセプトから変えた方がいい。
FR2/石川涼インタビュー Instagram以後のファッションブランドと絶望
こちら、僕が思う現代のブランドビジネスのお手本です。コンセプトが尖っている上に、フォトジェニックである。ソーシャルメディア時代である今、ブランドはwebで拡散されやすいものである必要があります。ファッションブランドは特に画像で訴求されるものが望ましいですが、それもこのブランドは備えています。
おしゃれを楽しみたい30代女性の~とか、こだわりのある40代女性の~とか、そんなざっくりとしたコンセプトを今更立案しているブランドが後をたちませんが、スタート時から今後の状況が簡単に予測できそうです。そんなコンセプトだと現場で働く販売員さんもブランドの世界観を顧客に伝えられませんよ。というか世界観あるのか?と疑うレベル。ブランド担当者及び販売員の方々はブランディングの前にコンセプトにお気をつけください。
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