みなさんこんにちは。キャリア論&転職担当の吉田です。始まったばかりだと思っていた2020年も2月がスタート。春に向けて環境も気持ちも新鮮に変化していくタイミングですね。そして人事異動の多い4月に向けて、組織体制の見直しが進むタイミングとなります。一方、販売員の方の転職相談でもっとも多い相談内容の一つが「本社勤務」へのキャリアチェンジ。今回はそんな相談にお答えする形で前編・後編の2部に分けてお答えしていきたいと思います。
転職によって本社勤務へのキャリアチェンジは実現するの?
「MDに興味があって、MDとして転職できる会社を探しています。バイヤーでも構いません!」
「PRの仕事に憧れてます。未経験でトライできるところはありませんか?」
ファッション業界の中でも花形人気職種、MD、バイヤー、PR。転職相談を受ける中でもこれまでこういったご相談を非常に多く受けてきました。
が、結論から申し上げますと、そんな求人は無いと思ってください。
なぜか自分のキャリアのこととなると採用側の視点が抜けてしまう方が多いのですが、想像してみてください。社内でもそのポジションに行きたい人が多数いる中わざわざ外から未経験者を採用したとしたら…その後の社内は大荒れになりますよね?そんなハレーションを起こすような採用をするメリットが企業側には全くありません。例えるなら「お金は持ってないんですが焼肉大好きなのでご馳走してください!!」って言ってるようなものです。
本社へのキャリアチェンジを希望するのであれば、現職での異動を狙うか、販売職として転職をしてその転職先での異動を狙うか、大抵はこのいずれかだと思ってください。
ただし、例外としてアルバイトなどのアシスタントスタッフとして本社の職務に就くパターンというのは意外と存在します。当然年収も落ちますしそれなりにリスクも伴いますが、どうしてもという強い思いがあるのであれば覚悟を決めて、そうしたところからチャレンジする方法も無くはないかな、、という感じです。(ここでいうリスクについては色々な要素がありますがここでは割愛します)
異動を決めるのは「人事部」ではない
先ほども言いましたが、本社へのキャリアチェンジ相談は転職相談の中でも非常に多いです。ただ、それにも関わらずそのために現職で具体的なアクションを取ったという人は残念ながらほとんどいない印象です。安易に転職によって実現できる道を模索するのではなく、まずは現職で実現させるためにできることをやり切りましょう。その方がよっぽど近道です。
じゃあ具体的に何をすれば良いのか。
人事異動の権限を持つ人に徹底的に印象付けて、徹底的にアピールし続ける。とても泥臭くアナログな手法ですが、これにつきます。
しかしながら多くの人が「人事異動は人事が決めている」という間違った認識を持っています。どんなに人事にアピールしても、基本的には異動には影響はありません(人事に異動したい場合は別)。異動の権限を持つのは大抵の場合その現場のマネージャーやディレクターです。そのキーマンが「誰か」特定できたのであれば、どうやったらそのキーマンに接触できるか、あらゆる方法を考えましょう。そしてそこに接触する機会が得られればはっきりと「異動したい!!」という希望を伝えましょう。そして「重宝しそうだな」と印象づけることができれば異動できる可能性は十分高まります。
では、どうやって印象付けていけば良いのか。これについては次回後編にてお答えして行きたいと思います。
まずは、
①アピールすべき人(キーマン)は誰なのかを特定する
②どうやってキーマンに接点を持つか考える
③接点を持てたらキーマンに異動希望を強く訴える
この3つのアクションを起こしてみましょう!この3つは「できる・できない」の話ではなく「やるか・やらないか」の話なので能力に関係なく誰でもトライできることです。やってみて可能性が高まるのであればやらない手はないですよね?早速「いま」から行動してみましょう。
それではまた次回!