ここ数年前の売上不振から、各アパレル企業の”方針転換”・”抜本的改革”などが行われているのが記憶に新しいです。現在も進行中の企業もあります。
例えば…
・赤字店舗の撤退、マーケットの縮小
・各ブランドの精査、赤字ブランドの終息
・EC強化
・昇給やキャリアパス等の人事制度改革
・人事配置の見直し
・早期退職制度
っと上げればキリがないのですが、
おそらく、皆さんの働かれている企業も前述のような”改革”が行われた、行われている事と思います。
いわゆる企業が”変革する”って事です。
しかし、残念ながら自身は企業経営面で語れる立場ではありません。
そこで今回お伝えしたいのは、企業が「変革する」って事を店舗目線から”ある立場の方達”にスポットをあててお伝えします。
◯どの企業もなぜか「上級役職者」達は守られている。
企業の”方針転換”から各ブランドも”変革=リブランディング”が行われます。店舗縮小による、撤退や終息が相次ぎ、「店舗販売員」が余過剰になる懸念がある中、ブランド異動等の対応でまず店舗体制に”変化”が訪れます。
そこで”新体制”を迎えるにあたり本部の「お偉いさん」達からは…
まず、元々の既存スタッフへ「伝統を守りつつ、”変化”していこう」
他ブランドからの新加入スタッフへは「今までやってきたコトを発揮しながら、”新しい”を作りあげていこう」
まぁ言い方違えど双方に共通する点は要するに”変われ”って言う事です。
「で?あなた方上司は変化しないの?」
「そもそもブランドを”変革”しないといけなくったのも、あなた方上司にも大いに責任があるのでは?」
当然、こう思うわけで。
店舗販売員は撤退や終息に至った”責任”から他ブランドへやむを得なく異動しているにも関わらず、(上司達にも”責任”はあるのに)環境も立場も変わらず同じ地位でやってる事に疑問を感じるわけです。
スポーツ業界なんかは解りやすく、監督・コーチが変われば”チーム”は変わります。会社でも社長が変われば”経営”は変わります。
”変化”や”新しい”を取り入れたいのなら、店舗人員配置で販売環境を変えるだけでなく、店長以上である上司(マネージャー、SV、営業等)の配置転換も必要だと考えます。
それも、一つの「変革= リブランディング」と言えるのではないでしょうか。
そうなれば当然、”降格”という厳しい対応も必要でしょう。上級役職も”篩(ふるい)にかける”べきって事です。
そうなれば、近年の課題である”店長”以上の人員の流動性も解消され、販売員達の将来への視界も広くなり”目標”を持つコトができます。また、店舗から本部への通気性も良くなり”好循環”が生まれると考えます。
変化しろと言う立場の人間が最も変化を嫌うからこそ、今のような状況を招いている事を察してほしいものです。