「自分の弱み」を自覚しない店長にマネジメントは出来ない

こんにちは、遊びも売上も常にトップセラーの金田です。

 

「なぜ退職されたのですか?」

先日、とある某店舗の前店長さんと店舗運営・スタッフ育成などの取り組みについて会談をした時のお話で、冒頭の質問は自身が前店長さんに質問した一文であります。

自身の質問理由をお伝えする前に、もう少し前店長さんの詳細を紹介しておきます。

前店長の在職期間は新人〜店長まで8年の在籍。店舗の特徴は路面店でどちらかと言えば、日々の入店客数は少ない為、顧客作りと顧客運営が求められる「顧客型店舗」であります。

大体想像はつくでしょうが、こういう「路面店の顧客型店舗」の客層はどちらかというと”店舗目的の顧客”というより”販売員目的の顧客”が大なりです。要するに店舗や商品を気にいってる以上に”会いたい販売員”に

「勧めてもらいたい!」

もっと極端に言えば、

「あの販売員さんが勧めるなら間違いないから、何でも買っちゃう!」

ってな具合にお客様のお買い物目当ての動機の1つに”販売員”があるということです。

読者の皆さんにもそういったお客様がいらっしゃると思います。改めて、”販売”を職にしている我々にとって、お客様が”販売員目的”で来店して頂く事は大変嬉しい事であり、1つの目標にしたい・もしくは目的としている事でしょう。

そうです、ここまでの内容までは前店長は素晴らしい方です。売上実績も良かっただけに店舗運営面(戦略や打ち手)もそれなりに上手く熟された方だったのではと想像がつきます。

しかし、この店長さんの会話での主語は「私がいないと…」的なお話のされ方ばかりでかなりの自信家でいらっしゃることが判明。

ん…話していて正直、自身は苦手なタイプでありましたが…。

ここで、本題です。冒頭と繰り返しになりますが、

 

「なぜ退職されたのですか?」そんな自信家店長さんに問いかけました。

そして、以下返答になります。

 

「部下が育たなかったから。」

って発言しちゃったんですね。

どういう事かと言うと、「私がいないと…」的な自信家店長さんが平気な顔で堂々と自分の弱みを発言しちゃったんですよ。

要するに、

「部下が育たないのは部下が悪い!」

という言い草です。「私は悪くない!」っということです。

(自信が過信になってしもてるやん!)

っと血の気が引きましたし、思わず苦笑いしてしまった訳でありますが、

正直、それが「自分の課題」である事に全く気づいてないんですね。実際、店長になってから部下の退職が相次いだらしく、退職される数ヶ月ほぼ1人で本社のヘルプのみの体制だったらしいです。

(やったら…「自分の問題」って普通気づきそうなものですが…。)

さてまだ続きはありますが、

育成できないのが店長の全責任とは言いません。全ての部下が育つとも言いません。

しかし、店舗責任者として”スタッフの管理”は絶対的に必要なスキルです。成長しないのも退職に至ったのが例え、あなた方の責任でなかったとしても。

今後も店長や責任者を担っていく為「人を動かす立場」、「人に影響を与える立場」である事を継続したい、守りたいのであれば、

「自分の責任である」と思うこと、またその繰り返しであなたの発する言動一つ一つに重みや深みが加わり、例え本望や本願ではない部下がいても「あなたの(店長の)為なら」と共に目標に向かって行動してくれますから。

店長とはいえ一人でできる事って知れてるんです。そんな店長のお店が長続きしていく訳はありません。厳しいようですが、まぁこれが”現実”ですよね。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

金田 拓巳
About 金田 拓巳 172 Articles
販売員歴14年(店長歴7年) (株)ワールドストアパートナーズ 入社初月から店舗個人売上実績1位。1年目後半~ブランド内全国個人売上1位をサブまでの3年継続。異例の早さで「店長」へ昇格。 店長就任後、部下スタッフを同様に全国区の販売員に育成し。担当した店舗では常に前年比110%〜130%の売上増加を実現。 2016年→ヒューゴ・ボスで再度パフォーマーとして活躍。 2017年→「販売・マネジメント」の観点からフリーランスとしてスタート。 2019年→企業に戻り郊外中心数店舗の「販売トレーナー」として現在活動中!