このトップセラーが始まって2年半を越えたのですが、この期間でもっとも腕を上げたのは火曜日担当の金田さんではないかと思います。
もはや、ただのナンパ店長ではありませんね。(笑)
3月19日の
という記事は非常に素晴らしい内容だったと思います。
というのは、先日、某コンサルタントが
プロの販売員なのに、「売れ筋のフォロ―が利かないので予算が達成できない」とか、売場には商品が沢山あり、お客様のニーズは売れ筋ばかりではなく、お客様の異なるニーズを把握しようとしないで、売りにくい商品を売ろうとしない販売員
が要らないと書かれていたのです。
ちなみにこの某コンサルタントというのは皆さんの大好きなK島先生ではありませんので、そのところはご注意ください。
これはたしかにその通りではあるのですが、「じゃあどうすれば良いのか」ということが書かれていません。続きはコンサル契約してからということなのかもしれませんが、読者からすると「それはその通りやけどなあ・・・・」ということで終わってしまいます。
トップセラーのみなさんとは比べ物にならないようなバッタ屋や量販店のテナント店ばかりですが、当方はいまだに売り場に立っています。売り場に立っていると、商品の重要性がより強く認識されます。
物が悪ければ、いくら愛想が良かろうと、親切に接客しようと売れません。
ニイチャンの接客が親切やったから、要らんけどその服買うわ
なんてお客は存在しません。20何年も業界にいますが一人も会ったことがありません。
逆に少々接客が下手くそでも物が良ければ売れます。昔の裏原宿系のブランドなんてまさにその典型です。物の魅力だけで売っていたと言っても過言ではありません。
売れ筋や物に頼らない売り方を考えろと上から目線で言ったところで、これを実行するのはなかなか難しいと自分の経験上思います。
その点、ほぼ同じ趣旨ながらも金田さんの記事は非常に具体的にそのやり方を書いています。しかもわかりやすく。
もちろん、書いている通りにやったところで必ずしも売れるとは限りません。
そのあたりは自店や自ブランドの特性を鑑みながらアジャストさせるほかありません。
しかし、金田さんの記事では基本的な考え方を理解しやすく書かれています。
当方がショップ経営者なら、某コンサルタント氏よりも金田さんにレクチャーを受けたいと思いますが、皆さんはどうでしょうか?
「独自の売れ筋」を見出し確立するには事前に売れ筋アイテムのデータ分析から”売れ筋”となっている「ポイント」は何なのか?をまずは見つけ出すこと。アウター(羽織)で例えた場合、
・アウター全体でホワイト・ベージュ系カラーが売れている
・アウター全体で丈の短いアイテムが売れている
・アウター全体でスポーティテイストが売れている
・¥15,000〜¥20,000価格帯の稼働が良いといういくつかの”ポイント”が挙げられるとしましょう。
これらに当てはまる”売れ筋”以外のアイテムをピックアップするのです。
ただピックアップし仕掛ける(展開の強化)だけでは効果は薄いどころか、まだ見られにくいと考えられます。
と非常に具体的に書かれており、この考え方を自店に当てはめれば、ある程度は応用できそうです。
先のコンサルタントの書き方では、単なる精神論とも受け取られかねず、下手をするとパワハラ認定されてしまいかねません。
やはり現場で培ったノウハウというのは強いわけで、ただ、多くの人がそれを言語化・理論化できずにいるというのが実情ではないかと思います。金田さんはその言語化能力を上達させたといえます。
売れ筋が足りない、良い商品がない、という場合、すぐにでも使えるノウハウではないかと思います。
今日は、金田さんの褒めまくる結果となってしまいましたが、お礼として、金田さんは当方に鳥貴族をおごってください。(笑)よろしく。