こんにちは。
さて、今週はタイトルを見てもらっても分かる通り、この記事が気になって気になって夜も8時間しか寝れないので色々と分析してみました!
とても曖昧で、時代感が分からない。
少なくてもリアルマネキンが廃り、アブストラクト(抽象)マネキンが主流になったのは10年以上前。
正確にはその前にリアルの頭を切ったヘッドレスマネキンが主流になってたけどね。
記事中のマネキン、トルソーの買取金額も…ですね。 https://t.co/P91tISchrn— kaz(topseller.styleのVMD担当) (@kazusanvmd) March 18, 2019
それでは、スタート!
気になったポイント
記事を読んでいて気になったポイントは以下
①マネキンやトルソーの説明
②マネキンやトルソーの値段
の2つです。
まずはじめに①ですが記事ではこのように説明されています。
マネキンとトルソーの違いは原則、頭/腕/足の有無とされるが、頭や足のないマネキンもあるし(下着売場や水着売場でよく見かける)、可動式の腕が付くトルソーもある。結局のところ、ボディラインがリアルなのがマネキン、機能的にデフォルメしたのがトルソーということなのだろう。
なん…だと…
頭や足の無いマネキン?いや、もうそれトルソーですから。トルソー(torso)は胴体の意味なので頭も足も無ければトルソーです。
トルソーは元々はstockmanがパターン用布貼りトルソー(頭、腕、足の無いタイプ)を作っていたのが始まりで、その後様々タイプが開発された。少し前までは※FRPのモノが主流でした。最近は布貼りが流行りつつありますね。
また、人気のマネキンの足を太もも付け根辺りで切ってトルソーとして販売しているメーカーもあるのですがそのメーカーもそれを指して「トルソー」と言っているのを考えると足が無い、もしくは途中までのモノをトルソーと呼ぶのが相応しい気がする今日この頃。
他にもリアルとアブストラクトの違いの説明とか気になるけど細かく言い出したらキリが無いので…と、言いながらこれだけは!これだけは言わせて。
マネキンにもデフォルメした「アブストラクトマネキン」と一瞬、本物の人かと見紛うような「リアルマネキン」があるが(両者の違いは主に頭部)
リアルマネキンとアブストラクトの違いは主に頭部と書いてありますが…ヘッドレスでもリアルとアブストラクトがあり、その差は主に鎖骨です。
アブストラクトには鎖骨は無く、リアルには鎖骨がある。他には手先なども分かりやすいですね。
※FRP・・・ガラス合成繊維。扱いやすく丈夫。
次に②は
「リアルマネキン」が人気だった往時は価格の高さと正味期限の短さもあってリースが主流だったが、「アブストラクトマネキン」が主流となり金型成型で量産される合成樹脂ものは1~2万円、中には数千円とお手軽になった今日では買取が主流となっている。トルソーは布張りのクラシックタイプからモダンなアブストラクトタイプまで、ほとんど一万円以下だし(腕付きは多少超える)、手軽なバルーン品やスチロール品はさらに激安だから買取が常識だ。
読んだ瞬間「マジでか!?」と、なって色々メーカーに聞きまくってしまった…。こんな金額のモノがあるのに知らないとかVMDとし恥の極み!
ですが結果は以下のようになりました。
・FRPだとマネキンの買取価格は1体12~18万
・同じくトルソーだと10万以下5万以上程度
記事にある合成樹脂のマネキンは僕の知る限りでは見つけられませんでした…。が、トルソーは割と制作しているメーカーもありました。
結果は
・トルソー1体で1万~3万程度
もっと探せばひょっとしたら1万アンダーもあるのかもしれないのと金額の差は殆どがベース(トルソーを支える支柱と足)の形状や素材によるのだとか。
合成樹脂のマネキンは見つけられませんでしたが知る中での最安値はストアエキスプレスさんのFRPマネキンで3.5万。
引用の中に買取が主流とあるが、本当にその金額ならそりゃ買い取るよって感じですが補足的に買取とリースの違い、FRPと合成樹脂の違いを書いておきます。
ちなみにバルーンやスチロールはマネキン、トルソーとしては使っているところはほぼ皆無なので省きます。殆どが帽子やストール用の卓上のモノですね。
閑話休題、買取とリースの違いですが、簡単に言うとリースは毎月のリース料金を支払う代わりに簡単に新しいモノに変えていけます。特注やカスタムしていないのであれば半年~1年で新しく違うマネキンに変えることも。あんまりしないですけどね。以前の記事にも書いていますがマネキンは店舗、ブランドの顔なのでイメージの刷り込みの為にも結構継続するパターンが多いです。
加えて破損した、経年劣化などの場合も無料でメンテナンス、交換してくれます。
ただいつまでもリース料金は発生するので最終的には買取よりも高くなってしまいます。
買取だと継続してリース料金は発生しないので長い年月で見ると安くなりますが1度に結構な額を支払わなければわいけないので、簡単に変更出来ないし、リースのように破損した場合の無料修理や交換が出来ないというデメリットがあります。
一長一短。
次にFRPと合成樹脂の違いですが、FRPは塗装や仕上げで質感を出す事ができ、破損に対しても補修が出来ます。対して合成樹脂は質感は決まったモノで、補修も出来ません。
個人的には質感など含めてFRP推しです。
まとめると、高いには高いなりの、安いには安いなりの理由があるという事ですね。
最後に、本当に気になったのは上の2つのポイントに対してどこのどのブランドがアブストラクトのマネキンやトルソーを合成樹脂の激安価格の買取で運営しているのか?なんですけど。(笑)
探しても見つからないのでまた目撃された方は是非お教えください。
それでは、また来週
毎日更新中。
【サイトーのワンポイントVMD215】
商品量の調整間引くだけで無くて、フェスアウトや什器ごとの展開量を調整する事でも出来る。
いかに展開量をキープしながらスッキリと見せるのは工夫でかなりカバー出来る。
増やすだけ、減らすだけでは無いどうすればより良く見えるかを考え抜く事が大切#VMD— kaz(topseller.styleのVMD担当) (@kazusanvmd) March 18, 2019
VMDに関する過去記事はこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓