「新人アパレル販売員の勤務時間中の自撮りインスタアップは許される?」に先輩アパレル販売員が答えます。

こんにちは、TopSeller.Style「トプセラ」のヨツモト リョウヘイです。

「令和」が始まって早くも6日がすぎました。
GW中には各地で「令和」を迎えるお祝いイベントが行われ盛り上がっていますが、僕が聞くところではイベントは盛り上がっていますが物販は苦戦しているところが多いとの事。

今は「もの」より「こと」消費だと言われてずいぶん経ちますが、このような大型の連休の際にはより感じますね。

「令和」の時代に物販はいったいどうなるのか?
どんな姿がお客様から支持をされ、生き残るのか?

これは物販の店舗に立つアパレル販売員も同じで「お客様から支持されるこれからの販売員像」はどうなるのか?

本日は「令和」時代の販売員にとって必須になりそうなスキルの問題。
でも、店頭ではまだまだハードルが高いところがある「店頭でのwebタスク実行」の問題です。

店頭販売員の店頭での「Webタスク実行」はどこまで可能か?

お伺いしたい事があります。
当店に入社3ヶ月を過ぎた新人がおります。
その新人販売員が店頭で1人の時間に、店内で自撮りをしインスタにアップしていたことがわかりました(タグ付けしていて判明した)この件について今のところお咎めはないようですが、私からすると有り得ない行動だと思ってます。
しかし、これは古い考え方なのかもしれないと思いお尋ねしました。
どう思われるか、是非教えてください。

現役アパレル販売員さんからのアドバイス no1

自分のお店もスタッフの年齢層が離れているのでせっかくなので発言させて頂きます!

まず店頭で写メを撮るのがNGでないのなら個人的にはアリかなと思います。もちろんお店の印象のマイナスにならない投稿が原則ですが、、。
ブランドによっては個人スマホを支給してるところもあるので、触る事が一概に全部悪いとは今は言えないかなと思います。
僕もdマガジンとかこっそりタブレットで見てたりします。笑
前職のセレクトショップの時は同期の個人インスタ見てお店来てくれる人も割といました。

ただ見映えが良くはないですし、ネットは何がどう転ぶかわからないのでリスクをちゃんと理解しているのか思うので、通常業務と基礎ありきの話かと思います。

現役アパレル販売員さんからのアドバイス no2

お店を一人で任されてる時間に自撮りや文章書いたりしてて、一方で店内のディスプレイ触ってるお客様や何か聞きたそうな(接客が必要そうな)お客様がいたら、それに気づいて的確な対応ができる能力があれば良いけど、そうじゃないならただの機会損失かなと思います。

しかも店舗の誰かに承認取ったわけでもないなら『仕事』じゃなくてただの『自己表現』てとこですよね。

だから、一人で店頭任されてるときはそのとき集中すべきことを伝えて、インスタにあげたいのであれば、その意図や、それによる狙いや見込める効果を上司にプレゼンしてほしい。
それを聞いた上でプラスになると判断したら、インスタやる時間を取ってあげようかなと私なら思います(笑)

現役アパレル販売員さんからのアドバイス no3

私は個人のインスタで集客、PRはもちろん営業もして来店予定も取り置きも通販も決めてました。
お店のSNSの更新もしていましたが、使うタイミングや時間の長さで私用?って思ってしまうことはありますよね。
特に新人スタッフだと更新も遅いので…あと、百貨店なんかだとお客様や百貨店の方の目も気にしないといけなさそうですね。
SNS更新の時間を作ってしまうのもアリだと思います。
集中しすぎて、接客が疎かになるのは避けたいですよね!使い方次第でもちろんプラスにはなるけど、損にならないようにしたいものです。。

現役アパレル販売員さんからのアドバイス no4

インスタの件、うちのお店では会社非公式ですが(笑)やってます。
ただし、マネージャーに許可を取ってお店のアカウントで、ですが。

今回の場合は個人アカウントで許可なくやってるんですよね?それはわたしもやっぱりダメって言っちゃいますね〜。
他にやる事あるやろって。

それからやっぱり許可を得てないということは、今回たまたま見つけられたからわかったものの、わからず投稿がエスカレートしていたら、知らない間に炎上してしまうというリスクもあるってことですよね。

…恐ろしすぎます、そんなん。

ネットリテラシーがある人なら尚のこと、そういう場合はきちんと許可を取ってからじゃないでしょうか。

現役アパレル販売員さんからのアドバイス no5

ちゃんと許可取った上で、ちゃんと『販促』になる内容なら良いと思うんですけど、
『可愛い私がアパレルやってまーす!』ぐらいなら、勤務時間使う内容でもない。
SNSやるなら『販促とは何か』ってこともきちんとその子と確認したほうが良さそうですね(笑)

でも、もしその子がネットで影響力もあって、商品魅力的に撮る技術や言葉選びのセンスもある場合、

会社もそれを仕事としてちゃんとオッケーしてくれたら、
こちらとしても『今日入荷した商品アップしてよー』てお願い出来るから良いですよね!

そのプロジェクト実現出来るように、一緒に会社(まず店長)にお願いしてみよ!ってノセれたら良いんですけどね。

ビジネスとしてするつもりが無いのであれば、まともに話し合っても噛み合わないだろうから、会社に一報した上で、『会社がやっぱり私用ではやらないでって禁じてるみたい!』で良いと思います。

残念そうに『案としては悪くないんだけどね~』ぐらい言っとけば、
『理解してくれようとした先輩』ってイメージで、逆恨みも防止できますし(笑)

店頭で販売員がスマホやSNSをすることを禁止するしない!ではなく「どういった目的で誰がいつお客様のために活用するか?」を決める必要があるんじゃないか。

僕はこの質問の答えは「目的による」です。
例えば、その店舗の為の集客のためなのか?店舗のお客様にプラスになる事であればOkと思っています。
逆に私用目的だと、勤務時間内はやはり原則アウト。

ただ、僕は店頭でそれらのsnsでの発信や情報収集をする事自体は賛成です。

むしろ、店頭販売員は全員iPadもって、店頭で暇な時間持て余してるぐらいならバンバン情報発信やウェブ上でコミニケーション取れば良いと思ってます。

でも実はこれ、読んでいる方で気が付いている人もいるとお思いますが、

結局はsnsの問題ではなく「教育の問題」つまり「店舗マネジメントの問題」なんです。

webやSNSの活用はこれからどんどん当たり前になっていくでしょう。
でも、それを誰がやって、どのタイミングでおこなっていくのか?
どこからどこまでが「仕事」で、そこからどこまでが「遊び」になるのか?をちゃんと明確に基準を決めきれていないのが問題なんだと思います。

なので、どうやって注意すればいいか?がわからない。

そうなんです。
教育を実施する際で1番難しいのは「注意」なんですよね。
つまり新人に対して「怒る時」にどう怒ればいいか?

今回の新人販売員さんに注意をする際にも「注意する人の主観ではなく、この店のルールは「店のお客様」が基準であることをしっかり明確にして注意する。
注意する側の主観でもなく、される側の主観でも無く第3者から見た視点で判断するって事ですね。

上司らしく丁寧に冷静に「この店の判断の基準」を教えてあげる事。

新人は「出来ない」の前に「知らない」のです。
そんな基準も、わからない。
だから主観の基準で動いてしまう。

webやSNSの活用は必須になってきます。
店頭の販売員さんがiPad片手に店頭に立つのも、もう近い未来の当たり前になっていると思います。
いや、それを常識にしないといけない。

それを実現させ時代の流れにちゃんと乗った店舗運営をしていくには、まず「店舗販売員の人材育成」の基準を今のあったものに早急にブラッシュアップさせる事です。

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四元亮平
About 四元亮平 183 Articles
PLAY inc 代表/リテールコンサルタント 全力でアパレル販売員を応援するメディア「TopSeller.Style」主宰 文化服装学院リテイルブランディング科 特別講師 アパレル企業のリテールマネジメントやBMW japanなどの他業界でもセールスコンサルティングを提供し、近年はリテール販売員のDX化を推進するデジタルセールス&マーケティングコンサルティングも実施。 アパレル業界全体のリテールロイヤリティ向上を目指しwebメディア「TopSeller.Style 」の運営や文化服装学院の特別講師も務める。 リアル.デジタル.経営.ベンダー全てを経験し四方向のナレッジをカバーできるスキルが強み。