見え方を司る

パッと見て!グッときて!って曲ありましたよね。こんにちはkaz(@kazusanvmd)です。
なんだか若干歌詞を間違えてる気もするけど気にしない。
そう、今回は見え方が与える印象について。

パッと見てどんな印象を受けるのか?何故そのような印象を受けるのか?

そこをしっかりと理解して意思を十分に伝えられる店頭を目指しましょう。

それでは、スタート!

 

美しいと感じる

人はそれぞれの感覚によって同じものを見ても受け取る印象は違います。ただ、傾向としてこんな風に大体見えるよ。こんなのは美しく感じるよ。と、いった基本になる考え方は好きか嫌いかは別として決まっているとされています。
代表的なものは以下の3つ。
・ハーモニー(調和)
・コントラスト(対比)
・バラエティ(変化)

で、その詳細は。

ハーモニー(調和)
これは字面からすぐに分かると思いますが均整の取れた、バランスが良いなどの安定感のあるものの見え方です。
例えば同じトーンの色を均等に配置する。
例えば同じ素材のものをまとめる。
例えば大きさや素材は違うが共通の形のものを纏める。
など。
パッと見て「共通の何か」があるものをまめる事で調和がうまれ心地よく感じる見え方にするのがハーモニー(調和)です。

コントラスト(対比)
こちらは配色などでもよく使う相互に引き立て合う関係性。カラーでいえば補色にあたる考え方です。
例えば丸いものと四角いもの。
例えば硬いものと柔らかいもの。
例えば大きいものと小さいもの。
など。
上記のハーモニーとは違い「差があるもの」どうしで引き立て合う仕組みです。ただ、注意点としてはあまりに差が大きすぎるとチグハグな印象を与えるので対立しすぎない調整が必要ですね。

バラエティ(多様性)
上の2つとは違い、形、素材、カラーなどに共通が無くバラバラのものをバランスをとって配置する事でまとまりがあるように見せる事です。
なのでこれはいくつかの連動した面を持たせる事が大切になり、多くは壁面、シェルフの複数棚で表現するのが分かりやすいかと。
例えば三角構成をある程度のネガティブスペースをとって配置する。
例えば三段棚の横、もしくは縦のどちらかはカラーや素材を揃える。
など。
バラバラのものをまとめるので難易度は1番高いので無理してやる必要はないかも…。
これらは構成の手法というよりもその手前の大枠の考え方といえます。

 

細かな手法

以前も書いた構成の手法を少し深掘りしてご紹介。これらは上記の3つに対してそれぞれに使える手法です。例えばハーモニーで素材を揃えつつ配置はシンメトリー…と、いった感じに。

シンメトリー
左右対称に配置してバランスをとること。それには以下のような対称があります。

1.鏡面。鏡に写したように左右が逆になる配置。
■□ | □■みたいな。
2.平行移動。軸となる(今回は左側)配置をそのまま横に移動させた配置。
■□ | ■□みたいな。

 

リズム
繰り返しを基本として統一性を作る事で動きをつけること。以下のような手法がありまーす。

1.リピート(リピテーション)。同じ配置の繰り返し。
■□ ■□ ■□みたいな。
2.オルタネーション。一定の規則での繰り返し。
■□ ☆ ■□ ☆みたいな。

 

アクセント
ある1箇所を目立たせ、強調することで目線を引きつけたり、同じようなまとまりに対してボヤけないように引き締めたりすること。ただ、目立たせ過ぎるとそればかりになるので分量にはご注意を。
■■■■
■■□■
■■■■みたいな。

と、これらはアパレルだろうと雑貨だろうと根本的な考え方は同じで、これらをいかに理解して応用していくかがディスプレイのキーになりますので「今回はハーモニーだ!そして手法は鏡面のシンメトリーだ!」みたいに組み合わせて工夫してみてください。

 

おまけ

なんだかまた寒くなってますが店頭は春物がかなりの面積を占めているの頃合。
今日は寒いし…今日は暖かいし…での微調整は必要なものの、しっかりと打ち出すべきものは気温に左右されずに提案し続けることでここから先の春物商戦のための種まきとなりますので、先を見据えた提案で今後の見込み客にもアピールするのをお忘れなく。

 

それではまた今度。

 

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Kaz
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ドメスティックブランド、ラグジュアリーブランド(全てメンズ)で販売及びVMDアシスタントとして経験。販売歴10年。販売時代は店鋪VMD、CRM、スタッフ教育など全てをこなすオールラウンダーとして活躍。その後現会社にVMDとして入社。基本ミセスアッパーブランドを軸に、卸展示会、SC系レディースから百貨店の婦人服、雑貨のブランドを経験。販売経験を元に顧客目線、販売員目線でのVMDを得意とする。店作りのモットーは『買い易く、働きやすい 顧客にもスタッフにも優しい店作り』