こんにちは!水曜日セールス、店舗マネジメント担当Kosuです
今日は今後の店舗マネジメントやスタッフのあり方について。
私はセレクトショップ勤務です。現在、店舗販売の大半を担っているのは実はアルバイトスタッフなんです。
学生、主婦、フリーター、短時間、レギュラー勤務と様々ありますが、今はこの非正規、アルバイトスタッフが主力です。
そのため、社員だからアルバイトだからという線引きは、私はあまりしません。
皆対等と思ってます。
昔と比べても1つの店舗における正社員割合というのは、どこの企業も減少傾向にあるかと思います。私の店舗も社員数は半減しました。
かといって高い人件費のかかる正社員を多く採用するのは企業経営にとってはかなりリスキーなこと。
人員を埋める流れとして学生、主婦、フリーターの方達の積極的な登用に頼らざる得なくなっています。
減る人員、増える仕事
その結果として、
正社員への業務過多が問題化してきている。
今までと比べ物にならないくらい1人の仕事量、幅を効率良くこなさなくてはならなくなっている。
私自身の経験では、アルバイトスタッフが増えたところでできる仕事は限られるので結果、仕事量が増えた。
また、バックオフィス的な仕事が中心になり店頭での販売時間が減り、販売力の劣るアルバイトスタッフでは目標予算に届かない。
など、人が増えたからと言って恩恵はあまりないのが現場のリアルな想いではないでしょうか?
「今までより頑張って仕事しているはずなのに、、、」と嘆いたこともあります。
かと言ってこの人員不足や非正規スタッフの増加の流れは変わりませんし、今後もっと進むと思います。
もとから販売員が人気の職種ではないこと、オーバーストア、人口減少など言い出すと実はきりないんですよね。
残念ながらアパレル業界の人員不足を変える事は現場ではできません。
でも、今より働きやすく、効率よくしていく事は今の現場でできることはあるはず。
店舗マネジメントも変化していかなければならなくなっている。
売切り、規模の営業から最少人数で最大売上を目指す必要性が出てきている。
その中でアルバイトでも1人前にする必要がでてきている。
コンビニ、飲食、OOランドとかもほとんどがアルバイトです。
販売、アパレルだけが例外という考えではもう立ち行かない時代です。
育成、マネジメントは店長、一般スタッフにかかわらず今後もっと必要なスキルです。
ポイントは教える、教育を優先順位の最重要であること。
アルバイトだから仕事を任せられないとかはあなたの偏見です。
本当に任せられない仕事ってどれくらいあるのか?考えたことありますか?
・バックオフィス的な仕事(給与計算、本部報告、発注など)
・クレーム対応
・売り場編集
くらいしか思いつかなかったりします。
クレーム対応も特殊な場合を除けば対応フローは決まっていますし、入荷商品の出しや編集も事前に場所づくりなど指示一つで良い。
逆を言えばそれ以外は任せられると私は思っています。
なので、
・接客、販売
・ストック
・フォロー
・売り場編集
・備品類発注
・店舗ブログ(SNS)
などの店舗主要業務で任せられるものはドンドン任せていこうというのが私の考え。
自身はそのサポート役に回ります。本当に社員にしかできない重要な業務に時間を割くことができるはずです。
ブログなどは学生の方が知識なども豊富でバリバリやってくれたりします。
販売でもアルバイトスタッフでも社員より売るという話はよくあります。
任せられないから、自分で何もかも抱え込んで常に忙しくしているあなたをスタッフは見ています。
憧れられるでしょうか?恐らく、あんなふうにはなりたくないとか、大変そうだなぁと思われているだけです。
すんごい残業時間出すスタッフは大体このタイプです。
任せられることの方が嬉しい
学生や主婦の方がアルバイトで応募に来ますが、私はかなり変わっているなと思ってます。何で働きたいのかと聞くと服やブランドが好きだと言ってくれます。
接客することなども承知の上ですし、普通のアルバイトと販売は性質が異なるので良く選んだなと毎回思います。
もっと楽な仕事もあるのに、、、何が言いたいかというと、来てくれた時点でポテンシャルややる気はある人が多いということ。
お金以外での働く理由や憧れを持ってくれている。
こういう人達探しても早々見つからないんですよ本当は!アパレルの魅力ですよね。
こういった人は、任せてもらえて、自分の仕事が増える、お店により深くかかわってもらうことの方が楽しかったり、嬉しかったりします。
アルバイトに売り場やってみる?この仕事興味ない?って聞いてみるとやったことがないのでと怖い!とか言われるんですけど語尾に「でも興味あります。」っていう人、結構います(笑)。
アルバイトは基本ルーチン作業ですマンネリ化します。新しい仕事に挑戦したい人も必ずいますよ。
そして、当たり前ですがアルバイトスタッフに任せる仕事は、はじめての事も多く失敗もします。
それはもう100%!。
ですが、その時こそ仕事できる上司感を出しフォローするのが仕事。人間同じ失敗は繰り返さないように努力するものです。
繰り返すようなら事柄なら、教え方、仕組みの問題です。人の認識を変えることは早急には難しいですから。
本当に教育の時間がとれない?
良くある声として、言ってることはわかるが時間が取れないという意見。時間を取るのが面倒というのもリアルな悩みでもあると思います。
・今行っている業務を整理してみてください。
本当に今すぐやらなければいけないことなどほとんどないことに気づくはずです。次の日、別の時間にできるか?考える。
・シフトに書き込んで強制的に時間を確保する
他スタッフの目に触れる所に記載しておくのが効果があります。一人でスタッフを育てるのではありません。店舗全体で育てる風土も作りましょう。
・開店前、閉店直後の時間を教育時間に固定
店舗の集客時間はある程度読めるはずです。空いてる時間を見つける。
これ試してみてください。
結構時間余ってるんじゃないですか?
そして、仕事、業務をどんどん引き継げる体制を整備すること!
マニュアル整備、業務の簡素化、効率化の共有など店長、サブは店舗の仕組みづくりが仕事です。
教え上手、育て上手にならなければいけない
仕事を教えるのは教える側も最初は時間がかかります。誰かに物を教えるのは誰だって不安です。ですが、やらない限り慣れることも的確に早く教えることもできません。回数を重ねて経験を積む部分です。
自分一人や社員が仕事を抱え込むには限界がきている。
私がこの業界にいて感じていることの一つです。
しかも、アパレルは人材の流動が激しいのも苦しいところです。
店舗の主要スタッフが1人辞めただけで総崩れというチームは作ってはいけないのです。あなたのお店はどうですか?
あなただけが仕事ができる状態になってませんか?
アルバイトスタッフまでちゃんとお店に関われるようにしておかないと、今後もっと厳しい人員不足の時代はすぐそこまで来てますよ。
その時に、教育の風土、スタッフ全員で店舗を回す風土を持っていることは大きなアドバンテージになりますよ!
今回は抽象的な話が多かったので次回より細かな話も掘っていきたいと思います!
それでは、今週はここまで!また来週お会いしましょう。