外出自粛要請後の全国アパレル小売店のリアルな現状

こんにちは、ヨツモト リョウヘイ(@Playtopseller)です。

コロナウィルスの感染拡大を防ぐ為に全国的に外出自粛がでた2月最後の週末。
観光地だけでなく、全国的に週末とは思えないような人出というニュースがでていますが実際のところはどうなの?
全国のアパレル系小売店のこの週末のリアルな現状をSeller’sRoomの販売員さんに聞いてみましたのでレポートします。

土曜日は恐ろしい数字に

SC系メンズレディース複合店販売員さん談
「土曜日は恐ろしい数字に。入店客数や状況は今1人なのでわかりかねますが、遅番が昨日出勤しているので聞いてみようと思います。
とりあえず売上、買上げ客数、今まで見た中でワーストでかなりの衝撃。…マジで動悸がしてきました。」

 

入店客数70%

アパレル雑貨店販売員さん談

「入店客数約70%で施設自体の入店客数は約80%、、、関西の路面店で入店客数は5組。。。」
「購入商品がほぼ決まってるお客様は電話で在庫確認の上ご来店の為、滞在時間は短いです。」

 

客数少ない中でも意外とオケージョン商材を探してる方が多い

都内百貨店レディースアパレル販売員さん談

「入店客数は百貨店で65%、店舗で70%」
「平日は厳しいですが、土曜は意外とオケージョン探してる方多く、万が一式が中止でも普段の着回しでこう使えますという接客で、決まりがよかったです。」

 

実質50%近く入店が減っている計算

都内百貨店ラグジュアリーブランド販売員談

「昨年は百貨店リニューアル改装に伴い営業店舗半数以下だったにもかかわらず、実質50%近く入店が減っている計算。」

 

週間前比90%の数値だが

関西SCセレクトショップ販売員さん談

「館が出してる入客数のは週間前比90%の数値ですが、それより低いですね。」
「店舗は顧客様とオケージョン商材で今は乗り切ってる感じです。」

 

幼稚園や小学生の子連れは激減

中部SC複合アパレル販売員談

「SC集客75%。幼稚園や小学生の子連れは激減し、若年層やカップル中心の集客」

 

ドラッグストアとドンキだけ混んでいる

アパレル雑貨販売員さん談

「全社的に客数の前年比は80%台前半くらいになっている。
自店は路面店ですが、店前の人通りも今週かなり減少しておりドラッグストアとドンキだけ混んでいました…」

 

とにかく、人混みを避けている傾向が良く分かります

ジーンズカジュアル全国チェーン販売員さん談

「大型商業施設や駅ビル系ほど集客厳しく、逆に地域密着小型SCは日用品の買い込みついでに寄る方が多い。
意外といつもと変わらない売上の店舗が多いですが、均すと客数は50%くらい、北海道は更にその半分くらいでしょうか、、、とにかく、人混みを避けている傾向が良く分かります。」

 

長年店舗に勤務している販売員も初めての惨状

Seller’sRoomに集まる販売員さんはベテランの方も多いのですが、その方達が「今までにない」と口を揃える程今回の自粛は集客に大きな影響を与えている。

残念ながら、ここまでくると店舗販売員だけの力ではどうしようもない。
お客様が来ない事には接客もできない。

でも、店舗は毎日オープンしクローズまで営業している。
そんな状況の中で逆にできることは??
今は大変な状況だけど、その中で今しかできない事を前向きにやっている販売員さん達はこんな事に時間を使っています。

 

外出自粛要請で集客が厳しい時にこそアパレル店舗で出来る事!

「インスタ+ブログ強化!ターゲットを絞った提案で検索に引っかかりやすい文章バージョン」
「顧客の方に電話して先日のアイテムの着回しHPに掲載したのでよろしければご覧くださいと!接客し月末それで10万まとめて買っていただけました!」
「時間ないからと、やってなかったストックのいらない備品を捨てました。棚裏など埃だらけのところも徹底的にやって、スッキリしました!」
「改めて強化商品、納期遅れ確認し、3月展開の納期遅れ品に関しては予約対応して売り上げ確保しています!」
「普段みんなが思っている事、お店をこうしたい、店長に言いにくい事など改善点をだし、来季の目標設定しました!」
「お客様に電話などで入荷案内商品の取り置き期間延長や電話決済などで来店しないで下さいという方向にしてます。
ご高齢の方もいますし、売り上げの為に来て下さいは違うかなと思ったので顧客様には最近の生活とか仕事の話みたいな世間話するだけの電話したりしてます。その方が信頼してもらえて先に繋がるはずなので!」
「ミーティングや面談を実施。また、念のためスタッフの家庭での状況(同居家族の体調や小さいお子さんがいるスタッフ)のヒアリングを改めて行っています。」
「店舗設備(什器、お店のトイレなど)の清掃と除菌、除菌グッズの用意などを実施しました。」
「いた時間を使って、春の販促、商品、数値の共有、ロープレなどいつもより密に行っています。」

 

なかなか手をつけれないでいたバックルーム清掃やセ整理。
それに普段取れていなかったミーティング時間の確保など、今を嘆くよりも今だからこそ出来る!事に切り替えている前向きな販売員さんも多数です。

この自粛やウィルスが落ち着いた時に、どんな準備をしていたか?
4月以降に大きな差がきっとついてきます。

「お客さん来なくてダメだわ。。。」で終わらせて暗くなるより「今出来る事やるんだ!」って前向きでいきましょう!!

全国の小売店販売員の皆さま。
この状況を必要以上に悲観する事なく、前に進んできましょう!!!

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四元亮平
About 四元亮平 183 Articles
PLAY inc 代表/リテールコンサルタント 全力でアパレル販売員を応援するメディア「TopSeller.Style」主宰 文化服装学院リテイルブランディング科 特別講師 アパレル企業のリテールマネジメントやBMW japanなどの他業界でもセールスコンサルティングを提供し、近年はリテール販売員のDX化を推進するデジタルセールス&マーケティングコンサルティングも実施。 アパレル業界全体のリテールロイヤリティ向上を目指しwebメディア「TopSeller.Style 」の運営や文化服装学院の特別講師も務める。 リアル.デジタル.経営.ベンダー全てを経験し四方向のナレッジをカバーできるスキルが強み。