アパレル大量生産のバングラデシュの現場から私達に何が今できるのか?

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আস্সালামু আলাইকুম! (アッサラーム・アライクム!)

みなさんこんにちは!バングラデシュよりハルカ
(@haruka_bangla)がお届けします!

 

バングラデシュは、実は、アパレル生産大国なんです。国の最大産業であり、国民の大半が何かしらのカタチで携わっていると言えます。そして、国の輸出の8割以上がアパレル製品です。もちろん、日本向けの商品だって、沢山作っています。

日本から見ればアジアの遠い果ての国ではありますが、日本と関係の深い国であるということ、知って頂けると嬉しいです。

 

バングラデシュの現状

こちら首都ダッカでは、ロックダウンが解除されたり、再び開始されたりと、あまり落ち着きのない日々を送っています。
感染者数はいまだに増加中、否、爆増中。本日(6/23)の段階で11万人を超えています。1日2,000人以上、時には4,000人を超えるペースで増え続けている状態です。

これだけ感染者が増加している最中に、ロックダウンを解除するという選択をしました。その判断は、タイミング的にちょっと違うのではないか、と思われてしまうかも知れません。ただ、ここはバングラデシュ。
日本とは、国の状況も人の考え方も、大きく異なります。

感染拡大を防止するよりも、国の経済を回す方が優先。そのために、専門家や関係各国の反対を押し切ってでも、ロックダウンを解除する。そして、市民達に経済活動をさせる。そう判断せざるを得ない理由が、この国にはあります。
前回の記事に詳しく書かせて頂いておりますので、もし宜しければご一読ください。

何のためにアパレルやってるんだっけ?アパレル縫製大国バングラディッシュの現状とは。

 

アパレル生産工場の現状

3月末から5月頭まで、国全体で徹底的なロックダウンが施行されました。
そのため、約1ヶ月半の間、アパレル生産工場の営業利益は、ほぼゼロ。5月半ば頃より段階的に稼働工場の数を増やしていき、今はやっとほぼ全ての工場が稼働を再スタートしたようです。

国内には、7,000もの工場があると言われています。工場の規模は様々です。外国の資材を投下した巨大工場もあれば、家族単位で稼働しているような下請け工場もあります
。ただ、この一連の禍の影響で、果たしてどれ程の工場が生き残ることが出来たのかは、分かっていないのが現状です。

https://twitter.com/haruka_bangla/status/1250987491529601024

ブランドやバイヤー側からの一方的なキャンセル、値切り交渉、来期オーダーの契約解消等々、生産国であるバングラデシュに突き付けられた現状は、あまりにも厳し過ぎました。多くの工場が破綻し、沢山の失業者が路頭に迷っています。

ただ、生産国側としても、今まで継続的にあった問題が禍をきっかけに顕在化したのは事実です。
オーダー側の要求に一方的に従わざるを得ないという構造を結果的に作りあげてしまったのも、提案力の欠如や人材教育の不足が原因と言えます。

これは、決して目を背けることの出来ない、現実なんです。

今起きていることを悲観的に捉えるのでなく、自分たちの問題点や弱点を反省し、新しい方向にシフトするチャンスにしていければと思っています。

 

バングラデシュの今までとこれから

この国で生産してきた商品は、ほとんどが大量生産/大量消費のものです。商品1型のオーダー数量は、最低でも1万という工場が大半です。中には、バイヤーからのオーダー枚数が1型1ミリオンを余裕で超えてくるものもあります。

とにかく、”効率”と”納期”との戦いなのです。

例えば。1型1万枚のオーダーを受注した場合。基本的に分業で生産を進めていくので、1人の工員さんが、1万回、同じ単純作業を続けることとなります。
そして、仮にその中の1人の工員さんの効率が悪かったとして、1枚の商品にかける時間が、想定していたものより1秒でも長くかかってしまったとしたら…

1秒×1万枚分 = 1万秒 ≒ 167分 ≒ 2時間47分ものタイムロスが発生することになります。

”効率”と”納期”との戦いのなかで、1人の工員さんにつき2時間27分もロスが発生してしまったとしたら、大問題です。まず、出荷のためには船のコンテナに積載しますが、コンテナ出しに間に合いません。そこで、船出荷の代替手段である、エアー輸送に切り替えるという手段を選びます。
エアーは船よりも超高額です。
タイムロスが発生したことが原因で、高額を負担せざるを得ないという、最悪の結果が待っているのです。

また、時には、納期を守るために、品質を妥協せざるを得ない場合だってあります。
お客様にご迷惑の掛からない程度の微々たる不良の商品は、特別に許容を頂き、そのままの状態で商品を出荷することがあるんです。

悲しいかな、兎にも角にも、”効率”と”納期”との戦いなのです。

今までのバングラデシュは、そんな現場が大半でした。

一方で。厳しい見方でもありますが、これからも同じやり方を続けるとしたら、本当の意味でこの国は、オワリです。

オワらないためにも。禍の恩恵とも言える、問題の顕在化。これを徹底的に見直していけば、この国はこれまで以上に世界に必要とされる国になる、そう信じています。

 

バングラデシュの本気を伝えたい

ちょっと私ごとではありますが、現在、バングラデシュ発のアパレルブランドを新設中です。

この国でどんな商品が作れるか、自分の目で見てきました。そして、品質を落とそうと思えば、いくらでも落とせること。
妥協しようと思えば、どこまででも妥協できること。
その現実を、知りました。

だからこそ。バングラデシュの”本気”を、皆さんに届けたい。

そして。生地屋さん、工場の工員さん、品管の方達、輸出に関わる方、販売員さんも、お客様も。関わる全ての人に、喜びを届けたい。そんなオモイで、動き始めています。

バングラデシュ(bangladesh)って、英語表記で書くと、あいだに”glad(=喜び)”って入ってるんです。皆さんに”glad”を届けるブランドにしたい。

そんな意味も込めて、ブランド名は”banesh”です。

WebページやSNSは、まだ作成段階なのですが、随時アップさせて頂きます!!

*現在、モニターを募集しています。もしご興味ある方、DMお待ちしております。

Instagram
https://www.instagram.com/haruka_bangladesh/

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https://www.facebook.com/haruka.iizuka

縫製工場と日本をライブで繋いだり、生産工程を全て動画でアップしたりと、現地在住だからこそ出来る施策や企画をガシガシやっていく予定です。洋服好きの人達だけでなく、色んなコミュニティーの人たちに受け入れて頂けるような、未来に繋がるブランドにしていきたいと思います

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飯塚はる香
About 飯塚はる香 15 Articles
“ファッションを通して世界をよりステキに”が、モットー。2013年〜日本で就職。某アパレルブランドのマネージャーとして神戸や吉祥寺などで勤務。2016年〜カンボジアへ移住。アパレル大量消費国の店頭から大量生産国の工場へと拠点を移す。2019年〜バングラデシュ在住。アパレル生産国で品質管理の仕事をしている。「国際協力×アパレル」の道で、生きていく。

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