こんにちは。
そしてはじめまして。
生まれは北海道。初雪の早朝に生を授かり、早26年とすこし。
気づけば遠くへ来たもんだ。
フリーランスで企画・デザインをメインに行っている中溝と申します。
どうして企画が出てくるのかということの顛末をざっくりと。
横浜で道に迷っていたところを助けていただき、
ワインのボトルを空け、
熱燗を飲んでいたら
Topseller.styleにて記事を書かせていただくことになっておりました。
世の中には不思議なことがまだまだあるようです。
皆様どうぞ宜しくお願い致します。
さて。
もう2017年は春節も過ぎ、一年がさっと駆け抜けてまいります。
日曜日の昼下がり、皆様のちょっとだけ空いた時間を頂戴できればと思います。
とある企画から見た販売員のこと
わたしたち企画デザインの仕事は、「売れる商品」をつくること。
対してアパレル販売員の皆様のお仕事のひとつは
「お客様の購買決定をプロデュースする」こと
というイメージをとわたしは持っています。
ECの勢いがある昨今。
ネットショップに書いてあるような商品説明では、購買決定に繋がりにくいのは周知の事実。
ですがわたしはいくらECがでてきたとはいえ、お客様との関係性を生身の言葉で構築できるのはやはり店頭の強み、と作り手として考えています。
特に服は値段が上がれば上がるほど、試着なしでのきまりが悪い。
そして「必需品」ではないある一定金額から上の服は、その時の気分の高まりや気持ちに購買決定を左右されやすい。
そこを購買決定に導くには、やはり接客がポイントになってくると考えているということです。
企画デザインからお客様に届くまでを考えたときの言葉で、わたしがよく自分に言い聞かせるものがありまして。
それは「企画デザインは、大切な人へのプレゼントのように考える。」こと。
プレゼントって、相手が「これこれ!」とちょっと驚きながら、目を輝かせることができたら大成功じゃないですか。
でもそのためには、「その人の想像を少し越える」ことが必要なんですよ。ちょっとしたサプライズみたいに。
想像を越えすぎてはだめっていうところがミソなんですけど、この話は企画の話になっちゃうんでまたいつかにしようと思います。
もちろん企画の現場はそんなに平和ではないですし、コストや利益、マーケティングと泥臭い仕事がたくさんあります。
でも最終的に着地しなくてはならないのは「誰かが喜ぶものを作る」こと。
それをするには、プレゼントのように考え、作り、売っていく。
わたしはプレゼントをつくって、販売の方たちに売っていただく。
この流れが、ひとつの企画のスタートからゴールです。
最後のゴールを、お願いしているのが販売の方々だと思っています。
見えているのは、店頭での商品と接客
私なんかは、担当した商品にかなりの思い入れを持ってしまう方で、旅先でも仕入れてくれているお店があったら立ち寄ってしまいますし、納品書を見てどこが何を買ってくれたのかをすぐにチェックします。
新規の企画のお仕事でも、お客様にあたる企業のこと、担当さんのことは仕入れられる情報はすべて仕入れていきます。
よく「ストーカーみたいだね・・・」
と謎の生命体を見るような目で見られるんですが、違法にならない範囲でストーカー並みに相手のことを知ろうとして、喜んでもらえるような仕掛けを作っていきます。あ、太字のところ重要です。
でもここまでやっても、はい。いざ売り出します!となるとお客様に見えているのはそこにある商品と接客。
もちろん企画段階でありとあらゆる手を尽くすのがわたしたちの仕事で、アイキャッチになるデザイン、VMD、広報など、商品だけで「売れる」力をつけていきたいのですが、それは時に、「欲しい理由」にはなっても「買わなくてはならない」という意思にまで持ち込むのには力不足な場合もあります。
その購入を決意させる力が、店頭での接客にはあるな、と。
最後の「購買決定」の決め手に確実に一因するとても重要なポジション。
そしてお客様とブランドの関係性を薄めずに繋ぐことができるブランドの窓口。
わたしたちがつくった商品の、世の中へのプロデュースをどうぞ宜しくお願い致します。