よく聞くけど『スムース』ってどんな生地?

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いやはやもう12月なので、考えれば当たり前なんですけど、流石に寒くなってきましたね。こんな季節はインナーが表に響きにくい一枚着的なアイテムが恋しいですよね。例えば中肉な厚みのスムースで作られたカットソーアイテムなんかは、これからの季節重宝しそうです。

そう、中肉なスムース。

スムース。

百貨店ブランドさんなんかは、スムースという生地を使った商品は結構多いと思います。ありませんかね、身の周りに『○○スムース』って商品名のカットソーアイテム。

スムースって確かによく聞くけど、よくわかんないって方、いらっしゃいますか?

見慣れてるし、定番的なモノだからそれくらい知ってるよ!と怒られそうですが、今回はスムースを題材に掘り下げてみたいと思います。

まずスムースという名前からして、いかにも滑らかそうな印象ですが、これ今のところ、本当にスムースなタッチだからスムースという生地名になっているのが有力です。

インターロックという組織名ではありますが、ワッフルをサーマルと呼ぶことが最近は普通になりつつある流れで、スムースという生地名はかなり昔から馴染んでいるようです。

ではそんなスムースは一体どんな生地なのでしょうか。

丸編み生地は大きく分けて三つの種類があります。天竺や裏毛などのシングル組織、フライス、テレコ、そして今回紹介しているスムースなどのダブル組織、ちょっと特殊ですがパール編みなどを作ることができるリンクスの三種類です。

スムースは、前回こちらでも紹介したダンボールニットもそうですが、ダブル組織になります。

ダブル組織とは、表も裏もニット目がくる編み地のことで、ニット目とは天竺の表面のような見え方のする目のことを言います。簡単にいうと、天竺の表面が、裏も見たら天竺の表面だった的な感じです。厳密には全然違いますが。

で、このスムース、『スムース』と言われる所以が、その編み目の滑らかさです。


これはCGで作った編み目のシミュレーションなので少し現物とは違いますが、スムースの編み目がフライスの編み目と並び方が違うのがわかると思います。

両面同じ編み目面になるのなら、フライスだってテレコだってミラノリブだって同じじゃないのか?となりそうですが、スムースは編み機の特性上、針の出合いというのが異なっていて、編み目が横方向に半分づつ重なりみっちりと面を作っているので、編み組織でできる生地表面の凹凸が少なく、手で撫でた時に引っ掛かりを感じにくいという特性があります。

表面だけだったら天竺も同じですが、肌に直接あたる裏面も滑らかなタッチの組織なら、インナーに持ってこいですよね。そう、昔はスムースも肌着向けの生地でした。厚手で丈夫なのでベビー向けにも非常に多いです。

ただ大人のファッション向けには、組織の特性上、糸の番手が同じ条件だったらスムースは生地肉が厚手になりやすいので、最近はアウターや一枚着用途の生地として多用されるようになったのでしょう。使う糸種や仕上げ加工方法などによって、他の編み組織より光沢が出やすいというのも特徴です。

だから百貨店ブランドさんなどはキレイめだけど伸び縮みするから楽なアイテムとして、スムースカットソーの企画が多いのかもしれませんね。

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山本晴邦
About 山本晴邦 21 Articles
新潟県、佐渡市の達者という小さな集落にて生まれ育つ。 縫製業を営む母に影響を受け、高校卒業後に洋裁専門学校へ進学。 専門学校在学中に和歌山の丸編み生地工場の東京営業所でアルバイトに付きそのまま就職。 工場作業から営業まで経験し13年間同社にお世話になり独立。ulcloworksを立ち上げる。 原料から糸の作り方、生地の編み方や染め方を常に探求して日々研究に勤めている。 業界の将来に繁栄をもたらすにはどうしたら良いのかを常に考えている。

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