とうとうやってきてしまいました。
ビールが美味しい季節が。
胃だけがついてきていませんがビアガーデンの予約はバッチリ、食欲もバッチリです!
そんな気分の中、先日スタートダッシュで駆け込んだビアガーデン祭り(参加人数二人)で証券をやっている友人からもらった本が、個人的に面白かったというか楽しかったので載せてもいいですか。月間事業構想(事業構想大学院大学出版局)ですね。6月号は「大特集 ファッションの新事業」です。
中は「STYLER」や「エアークローゼット」「STARed」など専門職の間では物議を醸しているサービスの代表たちがインタビューに答えています。今後は製造・販売・物流ともに、ITとは切っても切れない関係になっていくことは間違いないのでしっかり見ておきたいところ。
個人的には独立企業やベンチャーに絡んでいる分、日頃から「経営目線」も持とう追いつこうと気をつけています。「ふざけんなまだまだじゃ!」というクレームは次の打ち合わせで聞きます。アパレルは出る杭をぶっ叩く傾向にあるのですが、どこ吹く風で資金調達やサービス育成を続ける姿勢を見ると「さすがだなあ」と思わされます。
そもそもが「顧客優先」の構造をもつIT
「STYLER」の小関代表のインタビューでもおっしゃっているのですが「顧客中心」についてです。
顧客中心と聞くと「クリエイティブじゃないなあ」なんていう声がちらほら聞こえてくることもあるのですが、IT関連の方々とお話しすると、みなさん口を揃えて「ユーザーの使いやすさが」「UI/UXが」「顧客に新しい体験を〜」なんていう感じで、本人たちは無意識かもしれないんですが常にユーザー優先の目線を持ってらっしゃるなあと。なによりプログラマ・SEの方からそういう言葉が出るのは素晴らしいなあと思うんですよね。
デザイナーズブランドも一言目に顧客であれ、とは全く思わないのですが「ユーザー目線」に対する拒絶反応もいくらかあるなあと思わされます。デザインやアウトプットで存分に世界観を発揮したとして、そのあとそれを求めている層はどこなのか、自分が表現したいことを筋道立てて考え、成功に導くための手段を思いつくだけ書き出して、よっしゃ形にしてやるぜと考えるブランドさんは息が長いんだなあととっても勉強になりました。
物心がついてからというもの、ニュースで世間で「不況不況」と言われ続けた層だからこそ、「ニーズ」と「構想」を擦り合わせてビジネスを推し進める感覚がついているはずですし、参入障壁が下がり続ける以上はもっと面白くなるのがアパレル業界かなという希望的観測も持っています。
横に広がるファッション・アパレル業界
「STARed」や「CLOSS」などのサービスも出揃い、ブランドを始めるための障壁(資金調達・専門知識)は下がり続けています。
これはどんなビジネスも同じで、ビジネス頭さえ持っていれば専門職は雇うことができますし、外注としてお願いすることもできるのですが、素晴らしい事業者というのはM&Aするか、投資家として参入してもらうかという話になってしまうので雇うということが難しくなります。
周りを見ていてもそうなのですが、だいたい 独立・起業してるんですよね・・・
参入障壁が下がり続ける以上、横並びの業界からも参入が容易となり「作れる」ということだけでは事業の拡大がなかなか難しくなるのかなと想像しています。以前「私はファッションを悲観しない」でも書いた通り、やり方が古くなってるだけで、ファッションそのものは老若男女共にまだまだ魅力を感じている層は確実にいるわけですので。
私自身は、デザイナーズの服がよだれが出るほど好きですし、東京ブランドも数ブランド愛用してますし、靴に関してはほとんど国内ブランドなのでそういう層も確実に残っていくとは思います。
そういったドメブランドなどと新しいサービス、起業家との親和性なども模索してみたいなあ・・・とそわそわしている月刊事業構想6月号でした。