お久しぶりです!若手枠MD担当のNaruです。
前回ブログ書いたときは春の陽気だったのに、もうすっかり夏ですね~
「よく夏と冬どっちが好き?」っていう質問してくる人いますけど、僕は暑いのも寒いのも嫌いです!笑
ファッション業界の人としてあるまじきですね。笑 もう少し季節を楽しめるよう心がけます。笑
そんなNaruの季節事情はさておき、今日は原価率のおはなしを!
原価率1%の重みを理解しましょう!
基本的な原価と粗利のおはなし
商品にはもちろん定価と原価がありますよね。
¥10,000の商品があって原価が¥3,000だとしたら原価率は30%、粗利は¥7,000の粗利率は70%です。
この原価率は会社や業態によってかなり差があります。
雑貨とアパレル、化粧品や食品なんかでも全然違うし、たまに違う業界の原価率とか聞くとホント聞かない方が幸せだったと思うぐらい安い原価の商品とかあります。笑
化粧品とか化粧品とか化粧品とか!笑
で、この原価率って会社によって、ブランドによって、アイテムによって「ここを超えてはダメですよ」っていうある程度のボーダーラインが決まってたりします。
というか直営店や卸しなどの業態を鑑みて在庫になって換金できないリスクなどを計算してボーダーを決めます。
で、これ結構MDでも平均的な定価とのバランス見て原価が合わなかったらちょっと原価率上げて吸収しようとする人いるんですよ~
粗利を出す観点から言うとシビアにやったほうがいいっす。
1%の重みと定価のバランス
じゃあ実際に原価率が30%と29%の比較をしてみましょう!
原価率は下がれば下がるほど粗利が出ます。
定価が¥30,000の商品の場合、30%なら原価は¥9,000で粗利は¥21,000
一方原価率29%の場合、原価は¥8,700で粗利は¥21,300
粗利益の差は300円ぽっち!ってなりますよね。
でもそれは“1個の場合”であり“定価が¥30,000の場合”であり“原価率の差が1%の場合”。。。
これが売上個数の単位が数千個になってくるとどうでしょう?
1000個だと¥300×1000で¥300,000ですね!まぁまぁ大きくなってきた。
では、原価率の差が3%の場合はどうでしょう?
シンプルに3倍なんで¥900,000に!
では、定価が¥300,000のものならどうでしょう?
原価率30%と27%で粗利率は¥9,000の差。
それが1000個の売り上げで¥9,000,000となりました。
まぁ最後のは割と極端です!笑
でもこんな感じで、この原価率の差が生む粗利益は1個単位では微々たる金額でも、金額や売上個数によって大きく変わります。
塵も積もればですね!
ただし、原価率を下げまくれば良いってものでもないですよね。
原価¥100のモノを¥100,000で売ってたらさすがに金額とクオリティの差がありすぎて悪評立ちますしね!(意外と気づかれない場合もあるらしい)
あとは“競合他社の金額”と“自社ブランド金額帯”、“相場の予算感”とかも関係してきますよね。
例えば“競合他社の金額”と“自社ブランド金額帯”、さらに“相場の予算感”的にシャツ1枚の値段は¥10,000がベスト!さらにブランドが設定するベストな原価率は15%の¥1,500!となった場合。
メーカーから出てきたコストが¥2,000だった時の原価率は20%となります。
この場合選択肢は
①メーカーに値下げ交渉する
②商品の素材を安価にするor造りを簡易化して原価を下げる
③20%で妥協して自分たちで吸収する
④原価が合わないので違うメーカーを探す
⑤定価を上げる
⑥商品を出さない
という感じに。
ここで言いたいのは、冒頭にも言った通り、③だけは絶対にしてはいけないということ!
これをタイムレスで普遍的な商品でやると、末永く大量に売れるはずが粗利率が悪く、もったいないことになりますよ~
と今日は甘めの定価設定をしてるMDに対するちょっと深堀りした原価率のお話でした!