3つの視点から見るブランド分析②-1(3C分析-競合分析)

こんにちは!

土曜日MD担当のNaruです。

今日は勤労感謝の日。日頃の想いを何かカタチに変えて大切な人に伝えるのもありかもしれませんね。

思いやりの心の副産物で経済が回っていくって素敵じゃないですかね。
なのでまずは両親へ何かを渡したいと思ってます!

というわけでまたまた分析の続きです~!

前回の記事はこちらから↓

3つの視点から見るブランド分析①

はい、市場と顧客を理解したならば次に見るべきは競合です。

前回も記載しましたが競合とは同じターゲット、同じニーズを持つブランドです。

そのような他社のブランドを深く分析していき、成功事例は取り入れたり、分析した相手の弱みから市場の中で自分たちがアピールすべきポイントなどを炙りだしていきましょう!

2種類の競合

競合と一口に言っても種類で言うと2つに分けることができます。

①直接競合

②間接競合

この2つです。

①の直接競合とは、お客様から直接比較され、純粋に比較の上で売上を取り合う競合のことです。

つまり、お客様が何かに悩み、自分たちのブランドを思い浮かべた時に同時に他社出てくるブランドのことです。

②の関節競合とは、同じような形態のブランドでなくとも、ターゲットや満たしうるニーズが同じである商品やサービスのことです。

前回の記事に引き続き“「オシャレで最新のセレクトされた洋服が欲しい20〜30代の男性」をターゲットにしたセレクトショップ”を例に見てみましょう!

たとえば、このセレクトショップは高感度でコレクションなどにも出ているようなブランドをセレクトしています。つまり、20~30代の若い男性が「おしゃれに見られたい」「ハイセンスな人に認められたい」「本物指向のモノを着たい」などの想いからこのお店をよく利用しているはずです。

では、この価値はセレクトショップ以外で満たせないのでしょうか?

いえ、お客様に対して同じような価値提供はあらゆるチャネルでできるはずです。

たとえば、メルカリやヤフオクなどの二次流通やBUYMAなどのECモールが代替することができますよね。

これが間接競合です。

ここではファイブフォース分析で洗い出したことが活きてきますね!

ファイブフォース分析についてはこちらから↓

業界を知ることからはじまるブランド戦略

競合ブランドはリストアップできましたでしょうか?

次にすべきはそれらの競合ブランドがどのような立ち位置にいるかです。これを整理することで自分たちの立ち位置を明確にし、どういうポジショニングと行動をしていくかといった戦略を組むことができます!

競合を4つに細分化

洗い出した競合他社を以下の4つに落とし込みましょう!それぞれに対する対策も書いていきますね。

①リーダーブランド

②チャレンジャーブランド

③ニッチブランド

④フォロワーブランド

の4つです。

①のリーダーブランドはそのマーケット内でトップシェアのブランドです。まさに圧倒的な売上。

自分たちがこの位置にいるならばその他の②~④を排他するような行動を起こしていくべきです。自分たちがそうでないならば追い抜く、もしくは近づくような施策を。とは言ってもリーダーブランドはヒト、モノ、カネの部分で圧倒的なリソースを持っているのも現状。

ここに打ち勝つのは地道に活動してリソースを生み出し、対抗していくなど時間のかかる作業になっていきます。

②のチャレンジャーブランドはマーケット内で2番手、3番手と呼ばれるようなブランドです。自分たちがこの位置にいるならば、リーダーブランドとの差別化を図っていくのがオススメです。リーダーブランドを分析した上で彼らができないこと、できていないことをやってシェアを取っていきましょう。

③のニッチブランドは独自性を放っているブランド。ニーズを満たしているかと言われればやはり①や②が満たしている分母の方が大きいです。しかし、他社が真似できないことであったり、他社がなかなかそこに専門性を持って特化していかないような部分を攻めていくことでミニリーダーになることができます。自分たちがこの位置にいるならば、専門性をより強化していく、そしてそれをさまざまな方法でPRしていくことが大切です。

④のフォロワーブランドとは、要するに模倣ブランドです。自分たちがこの位置にいるならば、上位ブランドがやっていることをより低価格で進めていくのが得策。逆に模倣されてる側は潰さなければいけないブランドでもあります。リソースの面で圧倒的優位に立っているからといって甘く見ていると、地道に蓄えていったリソースを使って広告にお金をかけ始めたりと成長していき、気が付いたら本来取れるべき売上シェアをガッツリ持って行かれることもあるので要注意です!

アパレルでこれらを例えるといろんな方面から噛み付かれそうなので、ハンバーガーショップで例えます。笑

リーダーブランド…マクドナルド

チャレンジャーブランド…モスバーガー

ニッチブランド…ケンタッキー

フォロワーブランド…ロッテリア

といったところでしょうか。(異論は受け付けます。笑)

この分析から言えることは、自分たちの立ち位置をしっかりと見定め、その他の競合に対してどういう行動をとっていくかが大切だということです。

そして、自分たちがブランドを立ち上げようとしている場合、ぶっちゃけた話その業界を見て圧倒的シェアを誇るブランドが2~3つあるとその業界で上位を狙って勝っていこうとするのはとても難しいです。

市場の成熟具合もこれらの分析で分かってくると思います。ビジネスをするなら引き際も大切です。

4つに細分化できたら次はそれらのブランドをさらに分析していきます。5つの視点で見ていくのですが、これも少し長くなりそうなのでまた次回に。

今日もお疲れ様でした。

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Naru
About Naru 46 Articles
1993年生まれ。三代東京生まれ東京育ちの江戸っ子。都内某レザーグッズメーカーにて販売、営業を経て現在3つのブランドのMDを担当。販売員時代では入社3ヶ月で某都内百貨店自社ブランド売上の過去最高売上を記録。 販売員目線とクリエイター目線で商品面・売場面においてバランスの良いMDを構築。仕事において大切にしていることは、関わる人に気持ちよく仕事をしてもらうこと。これを基に転がされるように見せながら最終的に自分のやりたいことを遂行し転がしていく。