「スタッフマネジメントマニュアル」~基礎編~

”スタッフマネジメント”をする際に心掛けたい事。

基礎編は、部下に対して「興味を持つ」「知る・理解する」。そして、それを「どう活かすか」を踏まえた後、あなた方”店長”が示す「方向性を伝える」事が重要であります。

前回記事の

自分の「短所」に気づかない店長が売上不振を招く

内容に+αとして、紐付けておきたいのと、今秋から「店長」に昇格しされた方にも改めて”スタッフマネジメント”の重要性をお伝えします。

 

○店長(あなた)への不信感を抱かせない。

いきなりですが、当然の事で1番大切であります。正直、これができればある程度は上手くいくものです。

「店長が何を考えてるかわからない」

「店長が気を使ってる」

「本音が見えてこない」

など、異動してきた店長・新任店長に対して部下がよく口にする”不満の一例”です。

なぜ、前述のような”不満の声”がでるのか?

「”強い店長”の姿であるべき

と思い、まだ部下達から”信頼”を得られていない頃は、”店長”という役職だけに背筋が伸び、責任を全うしようと、どうしても自ら「理想の姿」を追い求める傾向が強くなります。おそらく、誰にでも自然と起こり得る仕方のない事です。

しかし、慣れない環境や立場で”理想の姿”を追い求めることは、部下からすれば単に”強がり”や”無理をしている”という姿にしか見えません。だからこそ、あなた方、店長から部下達にまっすぐ向き合う事をオススメします。

1.思った事、感じた事はその場で本人に伝える。

2.相手(部下)の意図や意見を聞き入れる。

3.「店長」という立場を活かした考え方(意図)をわかりやすく伝える。

そして、店舗全体には店長が考える

・「店舗指針」や「方向性」をあらかじめ示し伝える事。

がまず「店長」として”信頼”を築き上げる一歩です。

 

○部下スタッフに対して”気づき”を養う「観察力」と「洞察力」

新人時代から店長になるまで、幾度と接客を繰り返し、お客様の表情や仕草、そして言動などあらゆる場面での経験値が一つの「強み」として培われ、お客様に対しての「観察力・洞察力」は身についてきた事かと思います。

今後はスタッフに対しての「観察力・洞察力」を養う事が重要となってきます。部下思いの方はもうすでに養われてるかもしれませんが…。

具体的には、

1.店長の視点から部下の「強み・弱み」を知ること。理解すること。

2.部下の表情や言動から「何か」気づくこと。

3.成果以外の「成長」や「変化」にも気づいてあげること。

代表的な3例を挙げましたが、

1は言うまでもなく、特に「弱み」の部分で部下本人へ向けた育成は必須でありますが、いつも自身がしつこくお伝えしている「強み」をどう”店舗”に活かすか?貢献させるか?を考えた「体制作り」が必要ってことです。

2は上手くいかない姿、納得していない表情に気づくことは当然、部下へのアンテナは常に張っておくこと。ケアはもちろんのこと、解決策を導く為の助言をする。

そして、3は売上成果が出にくい部下への配慮です。特に前向きな行動は見逃さず「以前との違い」を比較に”成長”や”変化”に至っていることを伝える。

と店長が前述のような行動を起こせば、部下スタッフも必然と「やる気」を出し、最初に述べた「信頼」にもつながるわけで、いずれ店舗売上に必ず”相乗効果”が生まれます。

 

”勝てる店舗”を目指す為に、まずは「メンバーを固める」事から始めて下さい。

 

【追記】次回「スタッフマネジメントマニュアル」~応用編~   乞うご期待。

 

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金田 拓巳
About 金田 拓巳 172 Articles
販売員歴14年(店長歴7年) (株)ワールドストアパートナーズ 入社初月から店舗個人売上実績1位。1年目後半~ブランド内全国個人売上1位をサブまでの3年継続。異例の早さで「店長」へ昇格。 店長就任後、部下スタッフを同様に全国区の販売員に育成し。担当した店舗では常に前年比110%〜130%の売上増加を実現。 2016年→ヒューゴ・ボスで再度パフォーマーとして活躍。 2017年→「販売・マネジメント」の観点からフリーランスとしてスタート。 2019年→企業に戻り郊外中心数店舗の「販売トレーナー」として現在活動中!