Pitti Uomoに夢を見るな

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こんばんは!
前回よりMD枠の記事を担当しているNaruが今回も書いていきますよ~!

前回告知した通り、今年1月イタリアで開催されたメンズファッション最大の展示会Pitti Uomo95に行って参りましたので、数字と肌感覚で見る現状を書いていきますね!

今回はなんとなくPitti Uomoという存在を見知っている方、これから出展・海外販路拡大を考える日本のファッション企業様に向けて書いていきまーす!

 

実はというか、僕はPitti Uomoには出展者側で出ています。

もう3年半ほど出展していて、Pitti Uomoは夏と冬で年2回開催されるので、まぁまぁな出展回数になりました。

そんな僕らが感じるのは、大きく分けて2つ。

来場者の質フォーマルの変化です。

 

来場者の質の変化ってどういうこと。。。?

 

来場者の質の変化

instagramや雑誌、メディア、某国内セレクトショップのレポートなどで見知っている人も多いPitti Uomo。

展示会なんで、もちろん世界中の出展者とバイヤーを繋ぐ場所なんですが、みなさんPitti Uomoってどんなイメージですか?

たぶんですけど、クラシックでオシャレなファッショニスタたち!世界最高峰のオシャレオリンピック!みたいなイメージありますよね。

私も初めて行くときはそんなイメージでした。

 

ここでタネ明かしです。

みなさんがよくinstagramや某セレクトショップのレポート等で見ているこれでもかってぐらいキメてるファッショニスタいますよね。

実は彼らのほとんどは実質Pittiとは関係ありません。笑

彼らのほとんどは商品のバイイングに何の権限もない普通のサラリーマンや学生さんです。

あと最近ギフティング目当ての物乞いのようなインスタグラマーも多いですね。

なんとメンズファッション最大の展示会を彩ってる多くは出展者でもバイヤーでもないんですね~。

平たく言えば観光客です。笑

もちろんバイヤーや出展者でもスナップ撮られたくて気合入ったオシャレしてる人はいますけどね!笑

ただ、本当に近年はただただお祭り感が強いのが現状。

 

ではこれが数字はどう示すのか。

同じ冬の展示会で昨年対比してみましょう!

 

今回の全体の来場者数は36000人でなんと昨年冬とは変化なく横ばい。

しかしバイヤーの数は今季が23800人で昨年が25000人だったので1200人減です。

つまりこれが何を示すかというと、展示会という場所の性質上、当たり前に考えて出展者とバイヤーが大切であるにも関わらず、そのバイヤーの来場が減り、上に書いたような目立ちたいお祭りファッショニスタやよくわからん人がたくさん来ている、ということです。笑

 

国別のバイヤー数で見ると1位はもちろん開催国イタリア、2位はドイツで3位がなんと日本です。笑

イタリア人バイヤーはバジェットが低いのかわかりませんが、基本的にあんまり買い付けないので数だけ多くてほとんど意味ないですね。

ちなみにドイツは経験上かなりいいお客様が多いです。これは金銭感覚や国でウケるスタイルがかなりPitti Uomoに出展するブランドと合っていたり、スタイルが根付いているのが要因じゃないかと思います。

 

で、かなり上位に日本が来ちゃってるんですが、これ冷静に考えて日本ブランドが出展するメリット少な過ぎません?

 

フォーマルの衰退?

Pitti Uomoでは開催される場所に複数の様々なパビリオンがあり、それはフォーマルやカジュアルなどの系統によって分かれています。

で、自分のブランドはフォーマルゾーンにあります。フォーマルゾーンは何年か見ているのでよくわかりますが、Pittiのイメージとは裏腹に、年々人が減っているように思います。一方カジュアルゾーンは人の熱気がすごく、盛り上がっているように見えます。

 

はい、ように見えるって書いたのはなぜでしょうか。

 

ここで来場者数の明細を思い出してください。バイヤーの数、減ってますよね?フォーマルのバイヤーがカジュアルに移行?そんなわけありませんよね。それなら店ごと変えないと。

 

つまり、カジュアルが盛り上がっていて、フォーマルが盛り下がっているのは、そう見えてるだけで実際はシンプルにPittiに意味を感じなくなってきたフォーマルのバイヤーたちが来なくなっている、ということだと思います。もちろんカジュアルのバイヤーが増えていて、フォーマルのバイヤーが数字ではわからないぐらい減ってる可能性もありますけどね!

 

かと言ってクラシックでフォーマルなスタイルは過去の産物のようになっているかと言えばそういうことではなく、今回のPittiではコテコテのクラシックフォーマルなスーツスタイルは徐々に変化しているのを感じることができました。クラシックは世界中のストリートトレンドにより衰退しているというより、トレンドを取り入れて変化していました。今季Pitti Uomoでの打ち出しでは、素材感やパターンを使ってよりスーツスタイルに崩しを効かせ、今までにない自由でフレキシブルな雰囲気を纏っていました。

Pitti Uomoのこれから

トレンドの変化や看板ブランドの離脱が大きな要因となり、Pitti Uomoがここから権威を戻していくのは容易ではないと思います。

 

で、そんな中なんで出展してるの?って思いますよね。

私たちが出展している理由は、もちろん海外販路の拡大ですが、Pitti出たからって一気に広がるほど現実は甘くないことをよくわかっています。

着実にコツコツ広めていくことに重きを置いていること、出展も3年を超え、強固なパートナーシップを組んでいる顧客のこと、現地で繋がる他ブランドとのコラボレーションに旨みがあることが理由になっています。

バイヤーの数は増えれば良いわけではないです。

なぜなら、ブランドバリューを落とさずに世界に広めてくれる販路はバイヤーが増えたからといってそうないから。

 

これからPitti Uomoがどうなっていくのかは未知数ですが、まず強力なブランドの招致と既存ブランドの勢力拡大施策、さらに本来展示会が持つ交流の場として、出展者とバイヤーの取引の質を上げる施策をとることが重要だと思います。

 

 

とレポートはこんな感じです!

次回はまたMDのお話にしますんで、どうぞ飽きずに読んでくださいね!

では!

 

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Naru
About Naru 2 Articles
1993年生まれ。三代東京生まれ東京育ちの江戸っ子。都内某レザーグッズメーカーにて販売、営業を経て現在3つのブランドのMDを担当。販売員時代では入社3ヶ月で某都内百貨店自社ブランド売上の過去最高売上を記録。 販売員目線とクリエイター目線で商品面・売場面においてバランスの良いMDを構築。仕事において大切にしていることは、関わる人に気持ちよく仕事をしてもらうこと。これを基に転がされるように見せながら最終的に自分のやりたいことを遂行し転がしていく。

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