顧客に一番近い販売員を使い捨てにする企業に未来はない

こんにちは、TopSeller.Style「トプセラ」のヨツモト リョウヘイです。

当たり前のことを当たり前にやってみる価値

先週に何気なくしたこんなツィートに結構反応がありました。

で、個人的にもブログも書いたんで載せておきます。

やるべきことは「いかにストレス無く楽しい買い物をしてもらえるか?」しかないです。

僕の元に多くの経営者さんや管理職の方からの「売上をあげるには?」のご相談があります。
「なかなか物が売れない」
「お客さんが来店しない」
「お客さんはECで買うので、店がショールーム化してしまっている」

この嘆きはどれもが真実でしょう。
そして、嘆きはおそらく殆どのアパレル小売業が多かれ少なかれ抱えている問題でもあると思います。

だから僕は質問します。

「では、その問題を解決する為に今何に取り組んでいますか?」

返って来る答えは

「うちもECの人員を増やして取り組もうとしている」
「Webの広告やインフルエンサーに宣伝してもらわないとダメなんで取り組もうとしている」
「インスタを頑張らせようとしてるんだが。。。」

なんて答えが返って来るんですよね。

この答えも間違っているわけではないと思います。
皆さん、現状に危機感を頂いていて、何とかしたい気持ちをお持ちです。

ですが

今の答え、、、それって全部「ツール」の話ですよね?
新しい「武器」を手に入れたとしても

その有効な使い方や使える相手がわかっていなければ役に立ちません。

だから、僕はもう一つ質問を続けます

「店舗に立っていますか?店舗に立ってお客様にあって、店頭の販売員に話を聞いていますか?」

この質問に「YES」と即答してくれる方が本当に少ないんです。

小売業ですよね?
問題の解決のヒントは「店頭」にあるって知ってますよね。
当たり前の事をすっ飛ばして、新しいツールを手に入れても解決できないって知ってますよね?

アパレル小売業ビジネスの成功の鍵は店頭にしかない

商品企画を、製造を、物流を、システムをどれだけ上手く仕上げても、顧客が商品に触れる「店頭」が機能していなければ、全てが台無しです。

その店頭の機能を左右するのが「店頭の販売員」です。

販売員を安い給料で酷使し、捨て駒にするような店舗運営に未来はない。

今、僕に相談に来てくれる経営者や管理職の方にやって欲しいことは

店頭での販売員の接客ひとつでどれだけブランドや商品の価値の伝わり方が変わり、売り場の1つ1つの仕事がどれだけ重要か。

顧客への価値提供に関わる販売員達が誇りを持って働ける環境を作る。

まず、それを見直してください。

たったこれだけのことで、売上は簡単に上がります。
むしろ、今これができないのであればアパレル小売業としての未来は作れない。
それぐらいの覚悟が必要だと思いますよ。

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四元亮平
About 四元亮平 183 Articles
PLAY inc 代表/リテールコンサルタント 全力でアパレル販売員を応援するメディア「TopSeller.Style」主宰 文化服装学院リテイルブランディング科 特別講師 アパレル企業のリテールマネジメントやBMW japanなどの他業界でもセールスコンサルティングを提供し、近年はリテール販売員のDX化を推進するデジタルセールス&マーケティングコンサルティングも実施。 アパレル業界全体のリテールロイヤリティ向上を目指しwebメディア「TopSeller.Style 」の運営や文化服装学院の特別講師も務める。 リアル.デジタル.経営.ベンダー全てを経験し四方向のナレッジをカバーできるスキルが強み。