VMDにおける「VP」の役割と作る手順

こんにちは、Kaz(@kazusanvmd )です。

基本に立ち返ろうということで、先週はVMDの本当の基本を書きました。

VMD基礎知識 Vol,1

 

今週は基本知識の中でも特に「VP」に関して書いていきます。

それでは、スタート!

VPディスプレイの基本

複数体のマネキン、トルソーで構成されるモノを※VPと呼びます。

※ヴィジュアルプレゼンテーションの略

もう既に何度もこのブログでも紹介していますが店舗、ブランドの顔となる部分です。

構成の基本は同じテーマを持たせてスタイリングする事で単体での訴求よりも強い訴求効果を発揮します。また、このテーマの打ち出しによってブランドのイメージを構築、お客様に伝える役目を担っています。

と、硬く説明するとこんな感じ。

で、次にこのVPを作る手順をご紹介。

1.プランニング

複数体の構成なので同じテーマや、カラーなど何で纏りを出すか決めて、それに基づきスタイリングを組んでいきます。

2.事前準備

まずは、VPスペースの掃除から始めましょう。

埃も溜まりやすくマネキンベースなどを動かすと埃が舞うのでそれらを予め取っておきます。

また、普段あまり気にしてないと思いますがマネキン、トルソーを支える支柱はネジ式が多いです。それらは着せ替えのた度に振動で緩んでいくので毎回の着せ替え時に合わせて確認して緩んでいれば締め直すようにクセづけてください。

たまに見るマネキンの傾きはこれが原因が殆どですので。

3.着せこみ

さぁ、いよいよ着せ込みです!

ここで注意したいのは・・・

細かなところまで気を使って着せ込み、プライスタグが出ていたり、服のセンターラインがずれないように丁寧に着せつけましょう。

また、長期運用のマネキン、トルソーを大切にする意味合いでもマネキン、トルソーの腕を服に通す時は下から入れましょう。

首元から入れると顔に傷がついてしまいます><。

4.確認

上記1〜3がきっちりできているか?に加えて、配置がズレていないか?ライティングは適切か?などを一度離れて客導線を意識して店外から確認してください。コレダイジ。

VP気にしたいPOINT

VPにおいて大切なことは『ブランド(店舗)の想いが表現できているか?』です。

VMD担当の個人的な意識ではなく、今、このタイミングでナゼそのVPなのか?をはっきりと表現し、ブランド(店舗)の顔としてお客様に伝えていきましょう。

これがIPからPPとは一線を画す、VPの役割です。

このイメージの積み上げがブランディング活動でもあります。

なんとなくからはっきりとした意思へとシフトして魅力的なVP制作に役立ててください。

 

それではまた来週。

 

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Kaz
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ドメスティックブランド、ラグジュアリーブランド(全てメンズ)で販売及びVMDアシスタントとして経験。販売歴10年。販売時代は店鋪VMD、CRM、スタッフ教育など全てをこなすオールラウンダーとして活躍。その後現会社にVMDとして入社。基本ミセスアッパーブランドを軸に、卸展示会、SC系レディースから百貨店の婦人服、雑貨のブランドを経験。販売経験を元に顧客目線、販売員目線でのVMDを得意とする。店作りのモットーは『買い易く、働きやすい 顧客にもスタッフにも優しい店作り』