配色コントラストの考え方

こんにちは!モリオカです!

外出の自粛ムードが高まる今日、店舗立地などによっては、より厳しい毎日が続きますね。。
厳しいながらも、少なからず来てくださるお客様もいらっしゃいますね。

明るい話題が少ない今だからこそ、僕らが提供するファッションで
気分を明るくするキッカケにしていただきたいものですね。

そんな話を深掘る担当でもないので、淡々とカラーのノウハウを今回もお届けさせていただきます。笑

前回から、カラーにおける配色の記事をいくつか執筆してきました。

即実践できる!スタイリング配色テクニック

20S/Sトレンドカラーで考える配色テクニック

まだ見られていない方は、是非こちらの前記事をご覧下さい。

題目にある、コントラスト。
直訳すると「対比、対照」といった意味合いでよく用いられております。

なのでカラーにおけるコントラストとは、色の差をより付け対照的な配色にする事。
・より対照的な色を配色して、コントラストの大きい配色が得意な人
・色の差を小さくして、あまりコントラストをつけない配色が得意な人
というのが自身が見てきた中でも結構分かれるな、と思いまして。

そんな事を今回は解説させていただきます!

コントラスト配色の得意な人、苦手な人

では得意不得意ってどこが分岐点になるのでしょう?

これは自分なりの見解ですが、以下の2つが要因となります。

①髪色、肌色、目の色等、<顔のパーツの色>
②目や眉、鼻や口の大きさ等から見る<顔パーツの強さ>

①の中で、コントラスト配色が得意なのが
同様に髪や目、肌色の差を強く感じる方。

パーソナルカラーで言うと、冬の属性にあたる方ですね。

髪は黒髪、目は強さのある黒、肌色が青みのある白さの方なんかが典型です。

肌や髪等の色の差に応じて、配色のコントラストへの耐性が出来るという感じです。

「欧米人はパキッとした配色がすんごい映えるのに、日本人ってなんだか似合いづらいよなぁ。。」
とかって感じた事ありませんか?

これは、日本人が黄色の肌色ベースな事が原因です。
肌色のベースが元々がコントラストが付きにくい為に
欧米人に比べるとややコントラスト配色が苦手になってしまう方がやや多くなります。

なので、その反対に①の中でパーツの色差が大きくない方は
コントラストが弱めの、近しい色味での配色が似合いやすいケースが多くなります。

続いて②。<顔パーツの強さ>でのコントラストの考え方です。

配色にコントラストを付けると、与える印象として強さが出ます。
お顔のパーツに強さがある方は、それに応じて
配色コントラストで強さを付けて、お顔のパーツの強さに調和する配色が似合いやすくなります。

反対にお顔立ちが強い方向ではなく、柔らかい印象等の方は
コントラストを弱くする事で、柔らかい印象に調和しやすくなります。

顔印象が強い方が<白+ライトグレー>等の明度差の低い同色に近い配色をすると、やや印象がボヤけてしまったり
顔印象が柔らかい方が<白+黒>といったコントラストが一番強く出る配色をすると、配色の強さにお顔の印象が合いづらかったり、という事も起こり得るので
あれ?と思ったらこちらの「顔印象におけるコントラストの考え方」も振り返って頂くと良いですね。

3種類のコントラスト

コントラスト、という部分で補足をすると
細かく言うと コントラストも3種類に分かれます。

①明度コントラスト→色の明るさにコントラストを付ける
②彩度コントラスト→色の鮮やかさにコントラストを付ける
③色相コントラスト→色の色相にコントラストを付ける。全記事で解説したダイアード(補色配色)がこちらとなります。

色相はコントラストを付ける場合でも、彩度や明度の調整を加える事で
お互いの色が引き立ち合うメリハリのある配色が出来ます。

明度コントラストを付ける白黒配色が似合う方でも
彩度の強さが得意でない方は、彩度コントラストを付けると色がくどくなってしまう場合もあります。

明度と彩度のコントラストは分けて考える事で、両者が混同するのを防ぐ事が出来ますね。

このように、色単体の「似合う、苦手」だけでなく
カラー配色における「似合う、苦手」というのも出てきます。

・お顔パーツの色の差が強く、コントラストのある方は同様にコントラストのある配色が似合いやすく
色差が大きくなく、コントラストが弱めの方は、色差をさほど付けない配色が似合いやすい。

・目や眉などのお顔の印象に強さがある方は、同様に強さの出るコントラストの強い配色が似合いやすく
反対に柔らかい、優しい印象をお持ちでパーツの強さを感じない方は、コントラストの弱めの柔らかい配色が、印象に調和しやすくなる。

この点をメインに、覚えて頂けると幸いです!

それではまた次週!

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森岡 裕之
About 森岡 裕之 62 Articles
1993年生まれ。現在は某アパレルブランドにて入社3年目、店頭で販売を行なっている。その前は高卒でファッションとは無縁の工場に3年間就職。 ファッションが好きな気持ちを諦められず退職後、服飾専門学校にて3年間ショップ運営のノウハウを学び現在に至る。入社後は一年半、メンズにて販売を行いその後ウィメンズに配属。「カワイイ」で通じ合う、レディースのフィーリング要素の強い接客に苦しみ「パーソナルカラー」「骨格アドバイザー」「顔タイプアドバイザー」の理論的要素を学ぶ。センスや感覚に頼らず 理論的に根拠のある「似合う」を伝える接客を大切にし日々店頭販売に取り組んでいる。